マジックバック
商業ギルドを出た俺はマジックバックを買ったゼルン商会へ来ていた。
「いらっしゃいませ」
丁稚の少年に挨拶されて中に入ると俺はマジックバックの置いてある場所へ向かった。
前に買えなかった大きめのマジックバックを物色する。
リュック型も背負いやすくていいのだけれど、どう考えても樽は入らないよな。
それとも巾着の様な口を結ぶタイプの袋の方が良いかな。その方が大きい物も入りそうだ。
俺は店頭に並んでいるマジックバックを見ながら悩んでいると男性店員が俺の所に近づいて来た。
「いらっしゃいませ。マジックバックをお探しですか?」
男性店員の質問に俺は頷き質問する。
「マジックバックを買いたいのですが、樽ほどの大きさの物でも入るマジックバックは有りますか?」
俺が探している物を男性店員に聞くと男性店員は一瞬不思議そうな顔をしてから何かに気付いた様な顔をして話し始めた。
「マジックバックに大きい物を入れたいときは片方の手をマジックバックに入れ、もう片方の手を入れたい物触れさせ入るように念じればマジックバックの中に入ります」
男性店員の説明に俺は驚きながら質問する。
「では樽が入る容量が有れば袋の口の幅が荷物より小さくても入るんですか?」
俺の質問に男性店員は頷く。
なるほど、なら容量さえあれば入るのか、なら容量の大きいマジックバックの方が良いな。
俺は男性店員の説明を理解した所で男性店員に注文した。
「それでは容量の大きいマジックバックを見せていただけませんか?」
俺が注文をすると男性店員はマジックバックの置いてある棚から幾つか持って来てくれる。
男性店員が持って来てくれたマジックバックは色んな形の物が有り、その中から背負いやすいバックパック型のマジックバックを選んで買うことにする。
「それではこのバックパックを戴きますね。お値段は・・・」
俺は気に行ったバックパックを手に取り値段を尋ねようとして置いてある値札に目が行った。
んん!?1.10.100え?100万リル?たっかいな。そりゃマジックバックは前に買ったけどもっと安いのだったからな。
今回のは本当に高いよな。これなら店でも買えそうな値段だな。
だけど行商人にはありがたいかもな。
「このバックはどの位の容量ですか?」
俺が質問すると男性店員はバックを見てから店内を見回し話し始めた。
「そうですね。そちらのマジックバックですとこの店など簡単に入りそうですね。
ですがマジックバックには人などの生き物は入りませんので、実際は店など丸ごとは入れられないと思います」
男性店員の説明に俺は納得する。
なるほどなら容量は100㎡ぐらいか?人が入ってる建物が入らないってことは人がいない建物なら入るのかな?
でも建物の基礎迄は入らないだろうから、建物入れても出したら崩れそうだな。
でも崩れるのを想定して建物の取り壊しに使えそうだな。
他にも色々使えそうだ。でも一番使えそうなのは窃盗だけど、まあマジックバック買える様な人間が窃盗何かする必要無いよな。
問題はマジックバックが盗まれた時だけど、さすがに盗まれるような行商人は少ないか?盗賊にでも襲われない限りは・・・。
盗賊なら持ってそうな気がするな。
よし盗賊襲ってマジックバック手に入れるか?盗賊の持ち物なら奪っても問題無いよね。
俺は盗賊でも退治しようかと考え始めた所で男性店員が会計をしてくれる。
そんな男性店員に金を渡した俺はバックパックを受け取って店を出ることにした。
その後俺は先ず空の荷車をマジックバックに入れてみる。
確か片方の手をマジックバックに入れて、入れたい物に触れれば良いんだったか?
確認をしながら言われた通りに行動してみると荷車が目の前から消えてなくなった。
おお!本当に無くなった。
それに中に何が入ってるか知りたいって考えただけで中に入っている物が分かった。
その後俺はいつもの木工店で樽を20個買った。
まあそれ以上無かったんだが、買いすぎだとは思うが店員さんは喜んでくれているのでヨシとしよう。
それにしても使いすぎたから他の所にも鏡を卸せるようにしないとな。
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