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それは命の泉沸く  作者: 渡海
食料集積都市レットクラッカー
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商業ギルド

ルーデンスの執務室を出た俺はケインに連れられて荷車へ樽を下ろす為戻っていた。

 

「ケイン殿ウィスキーの樽は何処に置けばいいですか?」


俺が置き場所を尋ねるとケインは直ぐに応えてくれた。

 

「ああ、それなら倉庫に置いて置けば問題無いはずだ。納品されたことはちゃんと報告して置くから大丈夫だ」


ケインがそう言うので俺は倉庫だと言う建物の中に樽を下ろしその中に黒ニッカをいっぱいに詰めた。

 作業が終わると俺は荷車を引いて駐屯地の外へ向かった。

 その間にケインとは話をして、分かれがけにケインにもミニボトルを渡して置いた。


「また、お買い上げの際はお呼びください。俺は月の雫亭に止まっていますのでそちらに来ていただければお売り出来ると思いますので」


俺がそう言うとケインは笑い、手を上げながら。


「分かったぜ、個人的に欲しくなった時にも寄らせてもらうよ」


俺はその言葉に頷き、荷車を引き駐屯地を後にする。

 よし、先ずは一樽売れたな。いや隊長室へ連れていかれたときはドキドキしたけど、買って貰えてよかった。

 この調子で売らないといけないけど、どの店なら買ってくれるか分からないのが問題だよな。

 う~ん、あそこにいって見るか?俺はまだ登録してないから登録するついでに売れそうな所を教えて貰おう。


俺は酒を売れそうな所を教えて貰うために商業ギルドへ向かっていた。

 商業ギルドの場所は冒険者ギルドへ行ったときに見つけていた。

 大通りに有ったので見つけやすかった。それに頻繁に馬車が出入りしていてかなり見つけやすかったことも有る。


そんな商業ギルドへ向かうと多くの人が出入りをしていた。

 一階は全て駐車スペースになっていて多くの商人たちが荷の上げ下ろしをしていた。

 一階の一番奥に階段が有り、どうも商談スペースは2階から上の階らしい。

 

俺は空いている駐車スペースに荷車を置くと奥へ向かう。

 俺以外にも馬車から降りた商人たちが階段へ向かって歩いて行く。

 商人たちの流れに乗って、俺は階段を上り2階に向かうと入り口以外の3方向すべてにカウンターがあり、そこで商談をする商人たちで賑わっていた。

 

俺は入り口に入り、空いているカウンターを見つけると速足でそちらに腰を下ろした。

 カウンターには白いシャツの上に黒いベストを着た女性係員が座っていた。

 

「ようこそ商業ギルドへ、今日はどういったご用件でしょうか?」


女性係員が来店の要件を聞いて来るので、俺は取り合えず商業ギルドに登録して置こうと考え答えた。


「商業ギルドへの登録と商品の販売先を紹介をお願いします」


俺が来店理由を言うと女性係員はよどみなく説明を始めてくれた。


「登録料金は小銀貨1枚1万リルです、年会費は同じく1万リル、商業ギルドでも買取は行っております。

 買取手数料は商品の買い取り額から10%戴くことになっております、紹介は商品に寄りますが1000リルいただいております」


登録料掛かるのか~しかも地味に高い、1万リルって今の宿に5日泊まれるじゃ無いか。

 しかも年会費も掛かる、冒険者ギルドはタダだったのにな~。

 まあ、分かりますよ。あっちはハローワークみたいな所だけど、こっちは商人の組合だろうから料金が発生しているんだろう。

 それに冒険者を見て余り金は持ってなさそうだったもんな。

 危険な仕事だから人員消費も激しいだろうから一々料金取っていたらなり手がいなくなるのかも知れないな。


俺はそこまで考えてから女性係員に返事をしながらポシェットから小銀貨を取り出しカウンターに置いた。


「分かりました。それでよろしくお願いします」


俺が了承すると女性係員はお辞儀をして説明を始めた。


「では説明いたします。商業ギルドでは登録者に様々な特典がございます。

 一つは商業ギルドに預けられたお金はどの町の商業ギルドでも引き出すことができます。

 二つ目は商業ギルドに預けられた商品をギルド倉庫で保管することができます。ただし食品などは傷んでしまっても保証はされません。

 三つ目は先ほどの紹介料は無料になります。ただしギルド登録商人にのみになります。

 以上が登録得点となります。ご了承いただけましたら登録書に記入をお願いいたします」


なるほどお金預けて置けるのか、それに紹介料も無料か、まあそれでも高いと思うが多分一番費用が掛かってるのは倉庫での保管何だろうな。

 貯金や紹介はギルドにも得は有るけど、倉庫に保管するのはメリットよりデメリットの方が大きそうだ。

 

俺は指示された通りに登録用紙に記入をして登録を済ませる。

 用紙に書き終わり女性係員に見せると女性係員は頷き。


「では登録を致しますので少々お待ちください」


俺から登録用紙を受け取った女性係員はカウンターから立ち上がり奥へと言ってしまった。

 女性係員を待っている間、俺は暇になり周りの様子を見回す。

 ほとんどの人が自分の持って来た商品を売り込むのに余念が無く自分の商品を売り込んでいた。

読んでくださりありがとうございます。


 ブクマ、評価、感想、とても励みになっております。

誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。

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