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それは命の泉沸く  作者: 渡海
食料集積都市レットクラッカー
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ゼルン商会

荷車を買った俺は今度は日用雑貨を買うために別の商店へ向かう。

 向かう先は木工商店で良い所を教えて貰ったのでその案内に従って荷車を引く。

 買い物をしてサービスをしてくれた物は樽を横に置くために台だった。

 第を3つも付けてくれて嬉しい限りだ、またコップや食器が無くなったら買いに行こう。

 俺はそんなことを思いながら荷車を引く。


木工商店で教えて貰った商店はそんなに離れていなかったのですぐ見つけることができた。

 俺は邪魔にならない所に荷車を置く、すると青いジャケットを着た10歳位の少年が走り寄って来て来店の挨拶をしてくれた。


「いらっしゃいませ、こちらの荷車はお客様の物でよろしいですか?」


少年は丁寧な対応で俺に聞いて来たので、俺は頷くと少年は俺を案内するように店の裏手に歩きながら説明してくれた。


「ゼルン商会では馬車で来られるお客様もおられますので、駐車場を完備しております。

 ただ馬の世話には多少の賃金を戴いております。こちらに止めてください。

 後お客様の荷車だと分かるようにこちらをお持ち下さい」


少年はそう言うと荷車を指示された所に止めた俺に数字の書かれた札を渡してきた。

 俺がそれを受け取り眺めていると、少年はさらに説明してくれた。


「お客様の荷車だと分かるように同じ数字の掛かれた木札を荷車にかけて置きますので、お帰りの際に店の物に行っていただければ荷車を持って行っていただいて構いません。

 その際に札を回収致します」


少年の説明に俺は頷き礼を言うと商店の入り口に戻っていった。

 商店に入ると色々な物が置かれている。

 だが乱雑に置かれているわけでも無くしっかりと商品ごとに棚を作り置かれていた。

 なんだかホームセンターに来たみたいな印象を受けるな。


俺は店内を見回しながら目当ての物を探す、店内には俺の他にも多くの客が来ている。

 そのお陰で店内はかなり賑わっていた。

 

俺はそんな中、商品を見ながら物色していると青いジャケットを着た男性店員が俺の所に来て話しかけてきた。


「いらっしゃいませ、どういった物をお探しですか?」


店員は微笑みながら聞いて来たので俺は悩んでしまった。

 先ず何から買おう水袋も欲しいが、あの冒険者達が言っていたマジックバッグって物が有れば荷物の持ち運びが楽になるな。

 他にも細々した物は有るが一番に欲しいのはその辺だな。

 俺は欲しい物を決めて店員に話掛けた。


「すいません、マジックバッグは有りますか?」


俺が聞くと店員は微笑み、俺を案内してくれる。

 店員が案内してくれた所には色々な形のバッグが置かれていた。

 色々な形が有るんだな。手提げカバンも有れば背負うタイプも有る。

 お!ポシェットタイプの物も有る。これなら肌身離さず持ち歩けるから便利なんじゃ無いか?

 

俺はポシェットタイプのマジックバッグが気になり手に取ろうとした。

 そこでふとバッグの前に書かれている値段を見て目を見開いてしまった。

 え?一十・・・十万リル?たっかいな。他のは?なん・・・だと一番安いので今手に取ろうとしたポシェットだと?

 一番高いのはリュックサックの形をしたマジックバッグで百万リルもした。


いや~高いね高いよ、誰がこんなの買うんだよ!でももしかしたら凄い容量なのかも。

 俺は容量が気になってポシェットタイプのマジックバッグを手に取りながら店員に聞いてみた。


「すいませんこちらのマジックバックどのくらいの量は要るのですか?」


俺が質問すると店員はあらかじめわかっていたように答えを返す。


「そちらのマジックバックですと輸送用の箱位の量入ります」


店員の説明に俺は悩んでしまった。

 そもそもが輸送用の箱の大きさが分からない、どのくらいの大きさ何だろう?

 悩んでいても仕方ないので素直に聞いてみることにした。


「すいません輸送用の箱ってどのくらいの大きさですか?」


俺が質問すると店員は首を傾げてから両手を広げて。


「中に何も入っていなければ、大体大人の男性が抱えられる位の大きさですね」


店員の答えを聞いて俺は大きさを想像していた。

 大体50~60センチ位の箱かな?それなら食料も1週間分ぐらいは入りそうだな。

 それだけあればなんとかなるか・・・ポシェットに1週間分の食糧が入ってればどっかで迷っても生き残れそうだな。

 俺は結論出し店員に声を掛けた。


「ではこのバッグを戴けますか?」


俺がそう言うと店員は笑顔で喜びながら礼を言ってきた。


「ありがとうございます。お役様バッグの使い方はお分かりですか?」


店員は礼をしながら訪ねてきたので、俺は知らないことを示す様に首を横に振る。

 すると店員は丁寧に説明してくれた。

 使い方はバッグの口についている無属性の魔石に魔力を込めると使えるようになるらしい。

 だが魔力を入れ忘れてバッグの魔力が無くなると、中を拡張している魔法が消えてバッグがはじけ飛んで中身が飛び出すんだとか。

 だから一日一回魔力を込める様に注意された。


その後俺はマジックバッグ以外にも服や下着、水袋にそれを入れとく様にズタ袋も買った。

 一応身を守るためのナイフも買って置いた。まあこのナイフは解体や料理に使われることになると思うけどな。


色々買ったがマジックバッグ以外はそんなに高く無かった。

 後酒を入れるためのガラス瓶も3本ほど買っといた。

 もしお貴族様に酒を売らなきゃいけなくなった時に水袋で渡すわけに行かないからな。


俺は必要な物を買いこみゼルン商店を後にした。

読んでくださりありがとうございます。


 ブクマ、評価、感想、とても励みになっております。

誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。

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