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それは命の泉沸く  作者: 渡海
食料集積都市レットクラッカー
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冒険者ギルド

俺は背負子を背負いながら町の大通りを歩いて居る。

 大きな建物が多いが大体が商店や宿屋、飲み屋や食事処が立っていた。

 そんな中武器や防具で身を固めた人達が入って行く建物を見つけた。

 扉の上には盾の前に剣と槍が交差したマークが書かれた看板が下がっていた。


お!あそこかな?何か冒険者っぽい人が出入りしてるな。

 俺が見ている間にも装備を固めた男女が出入りしている。

 そんな人たちをみながら俺はその後ろについて行く。

 

中に入るといかにもな厳つい顔をした者たちが左の併設された食事処で屯して昼間から酒を飲んでいる者もいるみたいだ。

 赤い顔をして仲間たちと大声で話をしている。

 正面のカウンターには依頼を受けるためか列が出来ていた。

 右には二階に上る階段と依頼を張る掲示板が有った。

 

俺が冒険者ギルド内に入ると一瞬みんなが目を向けてきた。だが直ぐに興味を無くしたのか目を反らした。

 俺はカウンターの前に並んだ列に並ぶと一番後ろに並んでいた冒険者らしい男が振り返りジロリと睨んだ後に前に向き直った。

 何だろうな、見慣れない奴が来たから警戒でもされてるのかね。


自分の番が来るまで大人しく待つ、その間に周りの話に耳を傾けた。


「西のセイラン帝国が北の隣国のアーズィー神国に戦争を仕掛けたらしいぞ!」


「またか、あの国の侵略志向も困ったもんだな。神国が侵略されたら今度はこのスイートローズ王国も攻められるんじゃないか?」


なるほど北にはセイラン帝国って国が有るのか、しかも侵略国家か~絶対近づかないでおこう。

 もし俺の能力、特にドクターエリクサーがバレたら真っ先に軍事利用されそうで怖い。

 そんな国に近寄りたくないな行商することになっても絶対行かないでおこう。

 俺がそんなことを考えている間にも話は続いていたので引き続き耳を傾ける。


「それが今回の戦争、帝国側の大敗だったらしい、なんでも神国が勇者召喚に成功したんだとか・・・」


「勇者?そりゃ御伽噺がすぎるんじゃねーか?そんな召喚魔法聞いた事ねーぞ」


「いや神国側の発表だから信憑性もあるだろ、第一戦争には勝ってるわけだしな」


は?勇者?そりゃまたファンタジーだな。

 まあ俺も異世界から転移して来てるわけですから勇者召喚も有るのだろう。

 でも勇者か~強いのかな?どこの国の人だろう?それとも俺の世界とは違う所から来たのかな?会って見たいな~。


俺は勇者について同郷かもしれないと思い会ってみたいと考えていた。

 だって同じ異世界人なんだからこっちの人が分からない事でも分かるかもしれない。

 俺はそんな勝手な共感を覚えていた。多分この世界に放り出されて寂しかったんだと思う。

 自分では大丈夫だと思っていてもやはり自分と同じ境遇の者がいると知るとどうしても気になってしまう。


そんなことを考えている間に俺は列の先頭まで来ていた。

 目の前にはにこやかに笑顔を向ける受付嬢がカウンターの前に立っていた。

 受付嬢は俺が前に来ると笑顔を崩さず俺に来店理由を聞いきた。


「こんにちは、ご依頼でしょうか?」


受付嬢が来店理由を聞いて来たので俺は背負子に乗った素材を見える様にしながら話しかけた。


「こんにちは、今日は素材を売りに来たんですが、ここで買い取って貰えるのでしょうか?」


俺が素材の買取を聞くと受付嬢が笑顔を深くして答えてくれた。


「素材の買取ですね、素材の買取は冒険者でしたら10%それ以外でしたら20%手数料を戴きます。

 失礼ですが冒険者登録は御済ですか?御済でないのでしたら冒険者登録をしてから素材買い取りをされた方がお得ですよ。

 素材買い取りは一番右端のカウンターが素材買い取りカウンターとなっております」


何だろう既視感が有るな、今じゃ見かけないポテトを進めるどこぞの店員の様だ。

 でも10%手数料が違うのは大きいな、登録もして置いて損は無いだろうから登録もしてしまおう。


「なら登録もお願いします」


俺が答えると受付嬢は登録用紙とペンを取り出した。

 だがそこで俺は驚いて目を見開いてしまった。俺は驚いた理由は渡された登録用紙だった。

 そこには英語で名前や年齢そしてスキルの欄が有った。


え?此処の標準語って英語なのか?それだと言葉が通じてたことがおかしいような気がするが?

 俺日本語話してたよな?英語話して無かったと思うんだけど・・・。

 

俺は混乱しながらも一応英語で自分の名前と年齢、そしてスキルを記入して渡した。

 登録用紙を受け取った受付嬢は一通り見ると頷き俺に向き直ると笑顔を向けてきた。


「あのこの字は誰が広めた物で?」


俺が不思議に思いながら聞くと受付嬢は笑顔を深くして答えてくれた。


「この字はかの高名な賢者ジョン・テスラ様がお広めになった文字ですよ。

 他にも魔法の基礎をお作りになったのも賢者様だと言われています。

 文字が発明されたことで世界は飛躍的に発展したと言われています」


受付嬢は賢者を称える様にその功績を上げ教えてくれた。

 その話を聞き俺は結論を出した。

 絶対この賢者様ってあの国の人だよね。て事は数学を教えたのもその人か、なら知識チートは使えないと考えた方がよさそうだな。

読んでくださりありがとうございます。


 ブクマ、評価、感想、とても励みになっております。

誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。


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