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それは命の泉沸く  作者: 渡海
食料集積都市レットクラッカー
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事情聴取

俺達は食事を済ませると部屋に戻ることにして早々に食堂から退散することにした。

 理由は簡単、ケインがかなり酔って来ていたからだ、そりゃ水袋いっぱいのウィスキーを飲み続けて居れば酔いも回って来るよな。

 俺達は酔ったケイン促し食堂を出ると自分たちの部屋に戻って休むことにした。


ケインは少し足元が覚束無いが歩けてはいた。

 あのままケインが飲み続けて居れば他の騎士に酒の存在がバレて厄介事になりそうな予感がした。

 だって現時点で酒の持ち合わせはあれだけと言う事になっている。

 それなのに他の騎士に見つかってしまったら、取り合いになりそうで怖かったんだよな。

 こっそり増やすにもケインに水袋取られてしまったしね。


そんな訳で部屋に帰って来た俺達は俺がお湯を出して二人とも旅の埃を落とすと就寝することにした。

 

次の日俺達は別々に呼ばれ、机と二脚の椅子が有るだけの狭い部屋に通された。

 そこで待っていた騎士は俺達を連れてきたケイン達では無く、知らない騎士だった。

 

その取調室の様な所で今回の盗賊騒ぎと隣の領の住民が税により首が回らなくなって起こったことを説明していく。

 最初の内は普通の盗賊騒ぎとして聞いていた騎士も隣の領の税の話になった所で渋い顔になる。

 そうして話を聞き終わると明らかにイライラした様子で俺に少し待っているように言うと部屋を飛び出していった。

 

俺は置き去りになって多少暇になってしまったので、水球を作って色々作って浮かせていた。

 そんなことをして待っていると騎士が戻ってくる気配を感じたので、水球を消し大人しく座っていると部屋の扉が開かれた。

 

帰って来た騎士を見ると少し済まなそうに眉を下げ何で席を立ったか少し説明してくれた。

 騎士の説明によるとこの騎士団はバームサルン領の騎士で時々隣の領との揉め事に駆り出されるのだとか。

 騎士はそんなことを苦笑いを顔に浮かべながら愚痴る。


なるほどそりゃあの態度も納得だな、毎回嫌がらせの様に領土侵犯されればそりゃ怒りたくもなるよ。

 それで怒らないなら守る気が無いか相手から金貰ってるかのどちらかだよな。

 

それから俺はほとんど騎士の愚痴を聞いて過ごすことになった。

 マルクス村に避難してきた人たちの対応は騎士団から領主へ報告が上がってから例年道理徴税官が村を訪問する時に住民登録がされるらしい。

 税金などは今年の分は免除されるようだ。


事情聴取を受けた俺は昼頃一度部屋に戻って兵舎を出る準備をしていた。

 話すべきことは話してあるし、俺の話を聞いていた騎士も俺の話を聞き終わった後は自分の愚痴を言っていたほどだったから俺の方は終わってる。

 だけど盗賊として村を襲った男の方はどうも長引いているらしい、未遂に終わったとはいえ人も殺されてるから加害者側の事情聴取が長引くのは仕方ない。


俺は男の事情聴取を部屋で待っていると男は部屋に戻って来た。


「お疲れ様、事情聴取は終わったか?」


俺は男の事情聴取が終わったか気になり聞いてみると男は微笑みながら頷いてきた。

 

そんな男を見て俺も笑い「じゃあ村に戻ったらべリアラ婆さんによろしくな」と声を掛けた。


男は頷き「旦那も元気で」と別れの挨拶をしてくれた。

 

そのまま俺達は騎士団の兵舎を出て入り口でもう一度別れの挨拶をして男を見送った。

 馬を歩かせて離れる男を見送り俺も移動を始める。

 

先ずはこの大量の素材を売らないとな。

 どこで売れば良いんだろう?このまんま商店に持ち込んでも良いのかな?それとも冒険者ギルドって所で買い取って貰えるのかな?

 

俺は背負う背負子に乗った素材を考えながら町中を歩く、来る時は町の建築様式に目が言ってたけど、こう人の間を歩くと色んな人種がいるのが分かる。

 肌の色は目の色だけじゃなく、色んな種族が歩いてるな。

 

俺は擦違う種族に目を奪われながら町中を歩く、エルフらしき尖った耳に輝く金髪の美女や獣の耳を生やした男性も見かけた。

 おお!ファンタジーだね~エルフとかスゲー美人だった。

 獣耳の男は獣人かな?あの耳触って見たいな。俺動物好きなんだよな~疲れた心をねこの動画見て和ませてたからな。

 動物飼えればよかったんだけど俺んちアパートでペット禁止だったからな~。


俺は擦れ違う人の様子を見ながら目的地を探して歩くのだった。

読んでくださりありがとうございます。


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