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それは命の泉沸く  作者: 渡海
マルクス村
33/93

旅の準備

GW中は1日一回投稿されますので暇つぶしにでも読んでいただければ幸いです。

「マルクス村が盗賊に襲われたと聞いたが盗賊はどこだ!?」


騎馬に乗った騎士の内の金髪を首の後ろまで伸ばした騎士が前に出て声を張り上げた。

 その声を聞いて移住してきた男達が目を伏せる、他の村人たちもどう説明していいのか悩むように眉間に皺をよせ顔を見合わせる。

 そんな中俺は騎士の前に出て説明をし始めた。


俺が森で迷っていた所この村が盗賊に襲われていた事、それを助け一度は盗賊を捕まえた事、そしてその盗賊達が実は隣の領で重税で首が回ら無くなって盗賊行為を働いた事を説明した。

 一通り事情を説明して最後に盗賊行為をした村人にはここで罪を償ってもらってはどうかと提案もしておく、どうせ罪を償うなら被害者の為になる方法で償ってほしいからな。

 

俺の説明を聞いていた騎士達は3人とも顔を見回しどうしたらいいか考えているようだった。

 そりゃそうだよな、盗賊引き取りに来てその盗賊の情状酌量をしてくれと頼まれれば困りもするだろう、だけど盗賊として捕まってしまうとその家族が生活に困るからな~。

 ここはどうにか捕まえるのは勘弁して貰わないと、子供もいるから出来ればこのままこの村で働かせてあげて欲しい。


「それじゃあ盗賊行為をした者たちにも話を聞くために町まで来てもらう、村からはお前が来れば問題無いか、聞いた話では盗賊行為も初めてらしいから多分大丈夫だと思うが一応は領主様への連絡は入れなければならないからな」


騎士はそう言うと俺を見つめ指示をしてきた。

 まあ俺は今回の件に係わって来たから問題ないけど、あの村から誰が来るんだろう?大体の男達が世帯主だもんな誰にするかもめるかな?

 俺は俯いていた男達を見回すと1人の男が顔を上げてこちらに歩いて来た。


「あの、俺、皆の代わりに説明に行きます。俺妻も居ませんし皆みたいに子供も居ませんから・・・」


男は決意を固めた顔で言うと俺達に近づいて来た。

 騎士は俺と男の顔を見ると頷き、他の騎士たちの顔を見ると話し始めた。


「ならすぐにでも戻るぞ、馬は有るだろう?それに乗って着いて来い!」


金髪の騎士が声を掛けるがそれに不平を零す者がいた。


「え~サルトさん一日ぐらい休んでいきましょうよ、ここまであまり休まずに来たからケツ痛いっすよ」


金髪の騎士サルトの言葉を青髪の騎士が肩を落としながら文句を言う。

 その声にサルトはため息を突くと青髪の男性騎士を睨むと説教をし始めた。

 

「ケインお前は騎乗訓練が少ないからすぐそうなるのではないか?帰ったら騎乗訓練をさせるからな」


サルトはケインを睨みながら語彙を強めて言う、それを聞いたケインは顔に手を当てると天を仰いだ。

 そんなやり取りを聞いていた俺は恐る恐る手を上げ話しかけた。


「すいません、まだ旅支度をしていませんので、できれば支度するまで待ってもらえると助かります。

 後申し訳ないのですが私は馬に乗れませんので出きれば馬の後ろに乗せていただけると助かります」


俺が自分の事情を話すとケインは笑い出し、サルトは渋面になり仕方なさそうに馬を降りた。

 そうして騎士達は馬を降り、サルトは俺を見て指示をしてきた。


「お前たちの旅支度が出来次第出立するからそのつもりで居ろ、後馬に乗れないと言ったお前!もう一人が馬を使えるか聞き使えるようなら相乗りして付いて来るように」


岸に指示を受け俺は手を上げた男に近寄り男に馬に乗れるか聞いた。

 幸い男は馬に乗れると言うので男の後に乗せてもらうことになった。

 

男と話が付いた所でべリアラ婆さんが俺の所に来た。


「短い付き合いだったねぇ、あんたの荷物はまとめてあるよその服じゃ目立つと思って服も作ってあるから着とくれ。

 他にもお前さんの狩った魔物の皮や魔石、後希少部位が大量に有るがどうするね」


婆さんの纏めて貰った荷物は背負子に大量に積みあがっていた。

 それ以外にもメイルサスの骨やザブラアの角が置かれていた。

 俺もよくこんなに魔物狩ったな、最初に食べたザブラアがいけなかった。ザブラアが美味すぎてついつい見つけては狩ってしまったからな。

 そのせいでザブラアの角が15組も有るさすがに持ってけない、仕方ないので村に寄付していこう。

 これだけあれば大分財政は潤うだろう、その金で農具を買っても良いし畜産を始めても良いかもしれないな。


「婆さん持ってけない分は村で売っていいからさ、その金で豚か牛でも買いなよ、そうすれば少しは実入りもよくなるかもしれないからな」


俺がそんなことを言うと婆さんはニカリと笑い。


「なら遠慮なく頂くよ、貰ったもんは返さないからねぇ、気になったらまた来るんだよ。村総出で歓迎してやるからねぇ」


婆さんはそう言うと俺の背中を思いっきり叩いてふぇ、ふぇ、ふぇと笑いながら送り出してくれた。

読んでくださりありがとうございます。


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誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] おかしくね?助けた村と襲った村が別の領主ならともかく同じなら領主に判断仰いだらヤバいんじゃ?重税課す輩なのに。
2021/09/11 19:45 退会済み
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