表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それは命の泉沸く  作者: 渡海
マルクス村
34/93

休憩

GWも終わってしまいましたのでいつも通り投稿します。

べリアラ婆さんに送り出された俺は、婆さんがまとめてくれた荷物を持ち馬を引いてきた男に手を上げて答えた。

 あちらも手を上げ答えてくれたので俺は先に馬に乗った男に引き上げて貰って乗馬する。

 初めて馬に乗ったけど馬って高いんだな、脚立にまたがってるぐらいの高さが有るな。

 俺はビビりながらも馬を操作してくれている男の腰に捕まる。

 もちろんヘルメットは着用している。もし落ちて頭打ったらその場でご臨終ものだからな。

 

「用意はできたか?では出発するぞ!」


金髪のサルトが俺達に声を掛けてから出発の号令を出した。

 それと同時に騎士達3人の馬が動き出したので俺達も追いかける。


「じゃあ行きますよ」


馬を操作してくれる男が俺に一言掛けて馬を歩かせ始める。

 最初は速足程度のスピードだったが次第に速くなっていき周りの景色が流れるスピードが速くなる。

 目の前には草原が広がり、道が一直線に走っていた。


俺は馬の揺れに進んでいる間暇だった。

 でも喋ると下を噛みそうだったので大人しくしている。

 村のみんなは俺達が走り出して見えなくなるまで村の前で見送ってくれていた。

 

村にも馴染んできたから村を出たのは勿体無かったかな?

 でもあのまま居ても折角来た異世界を見て回ることが出来なそうなんだよな。

 できれば大きい都市とか見てどのぐらい文明が発達しているかとか見てみたいし、魔物ももっと色々な種類を見てみたい。

 今の所無一文だから金も稼がないといけないよな。

 

俺はこれからのことに思いを馳せているとあっと言う間に昼時になっていた。

 昼時になっても休憩を入れないのかと思っているとサルトが大きな声で指示をしてきた。


「右手に休憩所が有る、そこでいったん休憩だ!馬に水を与えたら昼飯を取る。

 昼を取り終わったらすぐ移動になるからそのつもりでいる様に」


サルトの指示を聞いた俺達は右手に見えてきた草の狩られて広場に辿り着いた。

 広場の中心には井戸が有り水が汲めるようになっているみたいだ。

 近くに林も無くただ広い草原が広がっている、草原の草が風に揺られさわさわと音を立てるだけで魔物の影も人がいる気配も無かった。

 

「やっと休憩できますね、馬に揺られ続けて腰が痛いのなんのって」


青髪の騎士ケインが愚痴を言いながら馬を降り井戸へ馬を引いて行く。

 他の2人の騎士達も自分の馬を引いて井戸に近づく、そんな騎士達を見ながら俺は馬に水を与えるために水球を作り出し馬の口元に持っていく。

 馬はその水を美味しそうに飲み、その間に自分達も休憩を取りながら水を飲み顔を洗って汗を流す。


「おい、あんた魔法使いなのか?」


俺が水球を作り馬に水を飲ましているとケインがそれを見て声を掛けてきた。

 俺はその言葉に首を捻ってしまった。実際俺は厳密に言えば魔法使いじゃないと思う、本来の魔法使いを見たことは無いけどね。

 俺が首を捻っているとサルトともう一人のヘルムを取らない無口な騎士も近づいて来て馬が口を付けている水球を覗き込んでいた。


「ほう水魔法か?水が出せるなら行軍に役に立つな、どうだ行く当てがないのなら魔法師団に入るのはどうだ?」


サルトは水球から目を離し俺を見ると勧誘してきた。

 魔法師団ねぇ、固定収入が入るのは嬉しいけど誰かに仕えるのはな~。

 できれば行商でもやって暮らすのが一番いいかなと思ってる。仕えたりなんかしたら上に逆らえなくなるからな~。


「申し訳ありません、(ワタクシ)程度の物が魔法師団など恐れ多いです」


俺はサルトの言葉に首を横に大きく振り頭を下げながら辞退する。

 俺の言葉を聞いてサルトはため息を突き「ならば仕方ない」と言うと自分の馬へと向かった。

 その姿を見て俺は静かに安息の息を突く、そんな俺の肩をケインが組んできた。

 俺は驚いて身を縮めているとケインは小さな俺だけに聞こえる声で話しかけてきた。


「そんな謙遜するなよ、あんたが盗賊を捕まえたんだろ?ならそれだけの力が有るってことだろ?」


ケインにいきなり肩を組まれて驚いたけど直ぐに抜け出そうとした。

 でもガッシリ回された腕で固められていたため抜け出すことができず俺は冷や汗を流す。


「ええ、盗賊を倒したのは私ですが暗闇から奇襲が上手くいきまして、腕に自信が有る訳ではございませんよ」


俺が嘘ではない言い訳をするとケインは肩を離し、「ふーん」と言いながらニヤリと笑ってそれ以上は追及してこなかった。

 サルトよりこのケインの方がよっぽど曲者だな、簡単に肩組まれたし外せなかった。

 あの状態で首でも切り落とされればいくらドクターエリクサーでも治せないかもしれない。騎士に接近されると勝てないな。

 俺は背中に冷や汗を掻きながら肝を冷やしていた。

読んでくださりありがとうございます。


 ブクマ、評価、感想、とても励みになっております。

誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ