強情な盗賊
GW中は1日一回投稿されますので暇つぶしにでも読んでいただければ幸いです。
昨日の夜、盗賊の残党を捕まえて水牢に放り込んで寝たんだが、朝起きて誰かに知らせておけば良かったと少し後悔していた。
睡眠が少なかったせいか少しだるい身体を起こし部屋を出るとべリアラ婆さんがテーブルに食事を置いている所だった。
「何だいシャっきりしない顔して、先に顔でも洗ってくるかい?」
婆さんは俺の顔を睨むと俺がだるそうにして居るのを見て顔を洗ってくるように言って来た。
まあぼおっとしているのも有るんだけど、婆さんには昨日の夜のことを言っとかないといけないんだよな~。
「婆さん昨日の夜、盗賊の残党が仲間を取り返しに来てたんです、俺はそいつ等を捕まえて水牢の中に抛り込んで置いたんですけど、必要なら縛り上げて置いてください」
俺が昨日の夜のことを話すと婆さんは目を見開き。
「なんでその時に起こさないんだい!もしあんたが対処できない相手だったらどうするんだい!」
婆さんにすごい剣幕で怒られてしまった。
そうだよな婆さんの言う事はもっともだ、もし俺が負けていたら村の住民を逃がさなきゃいけない。
それなのに俺ときたら誰かに知らせるで無くさっさと自分だけで対処してしまった。
もうちょっと慎重になろうと思った先にこれである。
自分でも呆れるがいい訳もさせてくれ、夜だったせいもあってものすごく眠かったんだ!
さっさと終わらせて眠りたかった、それに村人達を態々起こすのもかわいそうだし朝でいいだろうと思っちゃたんだよね。
俺は婆さんの説教を受けながら昨日のことを考えていた。
婆さんの説教を聞き終わった後、俺は水牢に向かい中を確認した。
中では昨日捕まった男達に先に捕まっていた盗賊達が説明をしていた。
「だからあの旦那に逆らっても勝てねーよ、俺は逆らってまた痛い目見るのは勘弁だからな」
最初に捕まっていた盗賊の男が水球に身体を包まれた3人に説明している。
だけど昨日捕まったうちの一人、最後まで逆らっていた男はまだ諦めていない様に声を荒げていた。
「そんなことやって見なきゃ分からねーじゃねーか、この人数いるんだ!うまくやりゃああのおっさん倒して逃げれるかもしれねーぞ!」
声を荒げていた男は仲間を説得するように声を掛けている。
だが俺が水牢を一部開けて入ると今度は俺に噛みついて来た。
「おっさん!早く俺達を開放しやがれ、開放しないとタダじゃおかねーぞ!」
男は声を荒げ捲くし立てて来るが俺は一瞥するとその男の顔にハバネロ先生を張り付かせる。
まったくまだ懲りてないのか?そんな根性が有るなら真面目に働きゃいいのに、まったく。
俺は呆れながら男の顔に張り付いていたハバネロ先生を外し話掛けた。
「そんなに抵抗したいなら抵抗してもいいぞ、ただ俺も手加減せずに攻撃するけどな」
俺は男に宣言すると男を水球から出してやった。
男は少しの間ハバネロ先生のひり付く痛みに呻いていたが立ち上がり俺に殴りかかって来た。
「ざけんな、このクソヤロー!」
男は俺を罵りながら殴りかかって来たが近づかれる前に俺は指先から研磨液を打ち出して足を撃ち抜く。
男は痛みで叫び声を上げ地面に転がる、俺は転がった男に追い打ちを掛けた。
倒れた男の肩を撃ち抜き腕も動かせないようにする。
やりすぎ?そうだな確かにやり過ぎたかもしれない、後でちゃんと回復させとかないといけないな。
「まだ抵抗するなら今度は腕と足を切り落とす、それでもだめなら済まんが死んでもらう」
俺は無慈悲に宣告する、いやこれでもし後々まで恨まれてて逆襲に遭うとか嫌ですから。
「分かった、もう反抗しない」
俺の宣言を聞いて男は諦めた様に頷き頭を下げてきたので、俺はそれ以上攻撃はせず怪我をした男にドクターエリクサーを掛けて傷の治療をする。
傷の癒えた男はいきなり痛みが引いたことに驚き、腕や足を確認していた。
「この水牢の中なら自由にしてもらって構わない、真ん中に酒の水球を浮かせとくから飲みたきゃ飲んで良い。
だけど脱走することは許さない、逃げられない様に内側にあの赤い液で包んで置くから、もし逃げようとしたら全身包まれることになるから気を付ける様に」
俺はそれだけ言うと水牢の外に出ようとした所で思い出したことを聞いてみることにした。
「そう言えば盗賊のアジトって何処に有るんだ?」
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