ステータス
俺が毛皮を渡して暇になったので浮かせていた樹液を村人に頼んで適当な入れ物を用意してもらい入れて置いた。
俺の作業が終わると俺の周りに子供達が集まって来ていた。
「おいちゃん、また甘いのくれよ」
俺の前に来た男の子がニカリと笑い催促してくる。
これから昼なのに甘い物飲んだら食べれなくなるんじゃないか?
「これからお昼だからみんな一口づつだぞ、余り甘いのも飲んで肉食べれなくなったら困るだろ?」
俺が子供達に注意すると子供達は大きな声で「は~い」と答えてくれたので子供たちの要望を聞きながら好きな甘味をあげていく。
そんなことをしている間に村の女性陣がスープを作ってくれて昼飯になった。
俺は大鍋から装われたスープを口にして微笑む。
スープは醤油ベースのオーソドックスなスープだったけど久しぶりの肉に俺は感動していた。
それにザブラアの肉は普通の野生動物にありがちな獣臭さがほとんど感じられなかった。
まるで馬肉のスープみたいだ、馬の肉をそのままだと硬そうだけどこのザブラアの肉は硬すぎると言う事は無かった。
美味いな、魔物の肉って言うから獣臭いのかと思ったけど、思ったほど臭く無かった。
確かに獣臭が全く無いわけじゃ無いが、ラム肉よりも匂いが少ないのが食べやすい。
丁度いいフレイバーの様に絶妙な香りだった。
いや~美味いね、こんなに美味い肉食うの久しぶりかもしれない。
魔物の肉って美味いんだな、それともザブラアが旨いのかな。
俺が肉の味を堪能していると男の子が近付いて来て俺の服を引っ張った。
俺はそちらを向き首を傾げると男の子はニカっと笑い質問してきた。
「なあおっちゃん、どうしたらおっちゃんみたいに強くなれるんだ?」
男の子の質問に俺はどう答えたらいいか悩んでしまった。
俺は偶々スキルが使い勝手が良かっただけだからな、多分殴り合いなら村人にも負ける自信がある。
そんな俺に強さを教える資格が有るのかな?
俺は悩みながら男の子の顔を見る、すると男の子はキラキラした目で俺を見返してきた。
これどうすれば良いんだろう?ここにきて間もない俺にアドバイスなんてできやしない。
でももっともらしいこと言って子供が無茶したら危ないよな、ここでくだらないプライドを見せるよりは素直に弱いことを言った方が良いな。
俺は男の子の顔を見ながら考えをまとめて話しかけた。
「あのなおっちゃん君が思ってるほど強くないんだよ、だからアドバイスできることが無いんじゃないかと思ってな~」
俺が素直に応えると男の子は落胆したように俯いてしまったが直ぐに俺の顔を見て話し始めた。
「ふ~ん、でもスキルの使い方は凄いんだろ?昨日盗賊を包んでいた水の壁とかすごかったぜ!
父ちゃんもおっちゃんのスキルに驚いてた、だからスキルの使い方教えてくれよ。
俺のスキル使い方が分からなくて困ってたんだよ、おっちゃんスキルの使い方上手いだろ、教えてくれよ!」
男の子は俺が強くないって言っても教えて貰いたいらしい、まあそこまで言うなら一応聞いてみようそれから考える。
本当に分からない物なら素直に謝ろう、この世界固有の魔法の使い方とか聞かれても分からないからな。
「じゃあとりあえず聞いてみて解りそうだったら教えるってことでいいかな?」
俺が条件を付けると男の子は笑い頷いてから「ステータス」と呟いた。
すると男の子の前に半透明の板が出現した。
おお!日常的にステータスって使われてんのかな?
「ステータスって普段から使われてるのか?」
俺は驚きながら男の子に聞くと男の子は怪訝そうな顔をして頷き。
「そうだぜ、ステータスを見せないと町には入れないから絶対見せるよ。
悪い事するとさつじんしゃ?の称号が付くから町に入る時は見せることになってるんだ」
なるほど犯罪歴まで出るんだ、ならかなり町の治安は良いのかな?でもそれなら俺にもついてるんじゃないか?
俺、村を助けるためとはいっても盗賊一人殺しちゃてるんだけど?
不安になった俺は「ステータス」と呟きステータスボードを呼び出した。
名前 清水泉
年齢 31
レベル 5
戦力 50
スキル 液体生成、液体操作、液体感知
おお!レベル上がってる!それにスキルも増えてる!でも戦力50って高いのか?低いのか?
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