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最終決戦(笑)、そして世界統一(ハッキング)へ

「あ、ありえない……。我が魔王軍の誇る『七大罪』の幹部たちが、全員あの女(・ ・)の足元で犬のように這いつくばっているだと……!?」


魔族の大陸の最深部、禍々しい闇の魔力が吹き荒れる【魔王城・玉座の間】。

禍々しい漆黒の鎧に身を包んだ、この世界の『表のラスボス』である魔王は、手元の魔導モニターに映し出された光景を見て、ガタガタと全身を震わせていた。


魔王が恐怖するのも無理はない。

モニターの向こうでは、かつて世界を恐怖に陥れた【傲慢】【嫉妬】【怠惰】、そして【強欲】のマモンまでもが、白いワンピースを着た可憐な美少女(ルシア)の前に額を擦り付け、恍惚とした表情で忠誠を誓っているのだから。


「――あら、そんなところで震えていないで、こちらから出向いて差し上げましたわよ? 魔王様」


ドガァァァァァンッ!!!!


次の瞬間、頑強な魔王城の天井が、文字通り『消滅』した。

雲を突き抜けて姿を現したのは、もはや見慣れた俺の絶対玉座【神話級空中要塞・アルカディア】。その主砲が魔王城の防衛結界ごと、天井を綺麗に蒸発させたのだ。


天空からゆっくりと舞い降りてくるのは、日傘を差した完璧なる美少女――俺(ルシア)。

その後ろには、すでに世界最高峰の戦力となったお嫁さん(配下)たち――フランチェスカ、エレノア、アリア、セレティナ、ティノ、そしてレルエが、魔王を一瞬で塵にできる魔力を滾らせて勢揃いしている。


「お、おのれぇぇ! 寄ってたかってコケにしおって! ワシは世界を滅ぼす魔王ぞ! 貴様のような小娘一人に――」


「お黙りなさい、世界のパーツの分際で」


俺はルシアの姿のまま、一歩前へ出ると、左目の【神威・支配の魔眼(ゼウス・アイ)】を最大出力で解放した。

全属性の計測限界突破の魔力、そして三つの大陸の信仰と支配権を完全にハッキングした俺の威圧感(プレッシャー)が、狭い玉座の間に炸裂する。


ゴォォォォォッ!!!


「ガ、ア、アアアアッ!? な、なんだこの眼は……!? 理が、ワシの存在定義が、書き換えられていくぅぅぅッ!!」


魔王は聖剣で斬られたわけでもないのに、俺の魔眼に見つめられただけでドサリと膝を突き、その圧倒的な「格の違い」に涙と鼻水を流して絶句した。

世界を滅ぼすはずのラスボスが、わずか三秒で完全無力化(バグ状態)である。


「セレティナ、レルエ、ティノ。――最後の『仕上げ』ですわ」


「ウフフ、了解いたしましたわ、ルクス様。この世界の最後のバカ(魔王)にも、絶対遵守の鎖を繋いで差し上げましょう♥」


セレティナのドス黒い神聖呪詛が、レルエの漆黒の刃が、そしてティノが要塞から有線接続した魔導ハッキングコードが、魔王の脳内回路(魂)へと容赦なく突き刺さる。


「ア、アア……。ワシのすべては……世界は……ルシア様のもの……我が、唯一無二の皇帝よ……!!」


数分後。

魔王の瞳から完全に自我の光が消え、そこには狂おしいほどの【絶対遵守】の紋章がクッキリと刻まれていた。

これで、世界を脅かすはずだった魔王軍は、名実ともに俺の「私兵(コレクション)」へと作り変えられたのだ。


【システムログ】

『魔王』の完全ハッキング(絶対従属)に成功しました。

【獲得】 【魔族の大陸】の統治権、および全世界の裏の支配権を掌握。

【称号】 『世界統一皇帝(裏)』へと進化しました。


数日後。

世界は、かつてない不思議な「超・平穏(独裁)」のなかにあった。


人間の大陸、亜人の大陸、そして魔族の大陸。

三つの大陸の指導者たちは、全員が裏でルクス(ルシア)に洗脳・調教し尽くされているため、歴史上初めて「世界から一切の紛争が消滅」したのだ。


表舞台では、幼馴染の勇者アレンが「魔王軍の脅威を払った伝説の英雄」として大々的に称賛され、毎日忙しそうに各地の復興イベントのピエロ(客寄せパンダ)として引っ張り回されている。


「(ククク……完璧だ。アレンは表でヒーローとして泥をすすりながら働き、俺はそのアレンを裏から操る教会の神託(指令)を出し、世界全体の富と権力をこの空中要塞で独り占めしている。これぞ、俺が望んだ究極の『平穏(独裁)な女子校ライフ』の完成形だな)」


雲海を往くアルカディアの最深部、玉座の間。

『幻影の至衣』を脱ぎ、14歳の本来の男の姿(ルクス)に戻った俺は、極上の紅茶を口にしながら不敵に笑っていた。


「ルクス様、世界各地からの貢ぎ物(レア金属や秘密資金)の搬入がすべて完了いたしましたわ。……それはそうと、今夜の『お仕置き(ご褒美)』の順番ですが、当然この私が最初でよろしいですわね?」

フランチェスカが、蕩けた瞳で俺の太ももに指先を這わせてくる。


「いいえ、ルクス様の魔力の炉心(お婿さん)として、今夜は私が新兵器の実験(デート)にお付き合いいたします!」

ティノが俺の膝の上に割り込んできて、ふんすと鼻を鳴らす。


「ルクス様……。あの泥棒猫たちの脳味噌を、今すぐ私の呪いでドロドロに――」

後ろから、黒いオーラを纏ったセレティナが即死バフをパチパチと鳴らしながら近づいてくる。エレノアもアリアもレルエも、全員が「次は私の番」と言わんばかりにドロドロの愛欲の目を光らせていた。


(おいおい、世界は完全にハッキングして平和になったのに、俺のハーレム(お嫁さんたち)の愛が重すぎて、玉座の上が一番の修羅場なんだが?)


まあ、いい。

この重すぎる愛のパーツたちこそが、俺が作り上げた無敵の帝国の証拠だ。


男であることを隠したまま女子校に潜入し、気づけば世界を裏から完璧にハッキングして統一してしまった女装男子。

青空の向こう、世界の天辺に浮かぶ絶対の玉座で、俺(ルシア)の可憐で邪悪なハッキング・ファンタジーは、これからも永遠に、誰にも知られることなく続いていく――。


(第3部・魔族の大陸統一編 および『世界ハッキング令嬢』本編 完結!)

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