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54 暗黒神、ぶらり旅から戻る

子供の救出と隠れ里の撤収は、特に問題なく終了した。


正直隠れ里の人間の全員が全員、こんなにあっさり里を捨てるとは思わなかった。

ミカゲの一言で、驚くほど躊躇いなく里を捨てる準備をして、実に手際良く実行に移していった。


神殿側の受け入れ準備の方が、よほど混乱していたりする。急な話なんで、混乱する方が当たり前なんだが。


まあ、それでも転移陣を複数作って、効率良く撤収を行ったりしても、さすがに1時間やそこらで終わるものでもない。


麓にいた冒険者たちや、正体不明の集団が邪魔をしないように、山全体に結界を張っていたが、それに反応があったのは撤収完了まで、あと少しというところだった。


思ったより強力な魔法が連打されたりして、つい見物に行ってしまった。

まさか、たった一人の仕業だったとはねー。な使ってる魔力の感じから複数人が交互にやっているのか、と思っていたのだけど。


魔力の質が、ちょっとずつ違う感じだったんだがなぁ。

しかし、あれが一人の仕業だとすると総魔力量は、今の俺に近いレベルだな。

効率は悪そうだったけど。


どっちにしても結界で十分な時間は稼げたので、問題はない。


そんなこんなで、若干の手違いなどはあったものの、撤収作業は夜明け頃に無事完了した。


ミカゲの本体である岩を転移させた巨大なモノも含めて、使った転移陣は綺麗に消して、あとは俺たちが去るための陣を残すのみだ。


最後の転移陣は、隠れ里の入口の道に砂でもって書いている。

冒険者たちが、ドヤドヤと入ってくれば、その足で踏みにじって消えてしまうという寸法だ。


万が一、見つかってしまってもこれ単体では、なんの意味もないしね。


「じゃあ、戻ろうか」


控えていたヒイたちに一声かけて、転移陣を励起した。


読んでいただき、どうもありがとうございます。


テレワークで書く時間は多いはずなんですが、妙にペースが安定しません。

落ち着いた環境では、書けない身体になってしまったのか。


来週は立って書いてみようかな〜

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