表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全世界配信断罪! 〜嘘つき聖女の化けの皮をリプレイ検証で剥いだら、視聴者数が一億人を突破して王家が丸ごと買い取れそうです〜  作者: 月読 宵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/15

第13話:投げ銭だけで、思い出を買い取りましたわ。

 国王の震える手によって署名された『土地譲渡契約書』を手に、私は卒業パーティー会場の壇上から、集まったすべての人々――そしてカメラの向こう側の視聴者たちを見渡した。


「皆様。本日の『断罪ショー』、お楽しみいただけましたかしら?」


 私の問いかけに、王都中から地響きのような大歓声が沸き起こった。

 チャット欄には『最高だった!』『伝説を見たぞ!』という文字が光速で流れ、そのたびに私の魔石が心地よく脈動する。


 だが、宴はまだ続いていた。


「この学園の西塔、および私の生家……ヴァランシエール公爵家の旧領。これらは王家に没収されておりましたが、今この瞬間、皆様からの温かな『スパチャ』によって、一括で購入させていただきましたわ」


 会場の貴族たちが息を呑む。

 土地を「買う」。それも、一令嬢が、これほどの短時間で蓄積した「スパチャ」だけで。

 それはこの異世界の常識では計り知れない、情報の価値が物理的な資産を凌駕した瞬間だった。


「リリアーヌ嬢……本気か? その額は、我が国の数年分の税収に匹敵するのだぞ」


 国王アルフォンスが、呆然とした様子で私を見る。

 私は、魔石の操作画面に浮かぶ『総資産:782,000,000ガルド』という数字を軽くタップした。


「あら。足りませんでしたかしら? でしたら、今この瞬間に『チャンネル登録者の皆様』に向けて、追加のクラウドファンディングを募ってもよろしくてよ?」


「……いや、結構だ。それ以上、余の国の経済をかき回さないでくれ」


 国王は力なく笑い、私の提示した契約を全面的に受け入れた。

 これにより、学園の一部は今後、私の『放送本部』として治外法権が認められることになる。もはや王命でさえ、この配信の光を消すことはできない。


 私は、会場の隅で見守っていたカイルに視線を送った。

 彼は満足そうに頷き、静かに私の元へと歩み寄る。


「……リリアーヌ様。これで、あなたを縛る鎖はすべて消えました」


「ええ。ですがカイル。鎖が消えたなら……次は、この翼でどこへ向かうべきかしら?」


 私は、砕け散った聖女の紋章の欠片を見つめた。

 エレンが使っていた魔物との契約具。その背後にいた教会の影。

 そして、私の脳内に語りかけてきた謎の『運営』。


 世界は私が思っていたよりもずっと広く、そして「作られた場所」なのかもしれない。


【通知:第1部『完結』まで、あと 2話。】

【新目標:未踏領域への『ロケ放送』を解禁。】


(ふふ。ただの令嬢生活に戻るなんて、もう退屈すぎて耐えられませんわ)


 私は、スパチャで輝きを増した魔石を高く掲げた。

 これから始まるのは、復讐劇ではない。

 この歪んだ世界を、私の配信で丸ごと『面白く』書き換える物語なのだ。

第13話、お読みいただきありがとうございました!

ついに「学園の一部を買い取る」という規格外の報復が完了しましたわ!


自分を捨てたはずの場所を、自らの領土アトリエに変えてしまう……これ以上の「ざまぁ」はありませんわね。そして、さりげなく示唆される謎の「運営」や世界の真実。リリアーヌの野望は、ここからさらに加速していきますのよ。


次回、第14話「騎士と令嬢の、新しい契約。」。

ずっと隣で支えてくれた騎士カイルとの、本当の「契約」について。リリアーヌの心の内が少しだけ見れるかもしれませんわね。


もし「土地買い取り、カッコよかった!」と思っていただけたら、最後にチャンネル登録ブックマークや評価(いいね・応援スパチャ)をお願いいたしますわ。

皆様の評価という名の「固定スポンサー」が、第1部完結へ向けたリリアーヌの機材をアップグレードしますのよ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ