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全世界配信断罪! 〜嘘つき聖女の化けの皮をリプレイ検証で剥いだら、視聴者数が一億人を突破して王家が丸ごと買い取れそうです〜  作者: 月読 宵


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12/15

第12話:玉座からの宣告、放送は止まらない。

「静まれ……! これ以上の醜態、余が許さぬ!」


 国王アルフォンスの威厳ある声が広間に響き渡ると、暴徒化しかけていた民衆も、そして勝ち誇るように騒いでいた貴族たちも、一瞬で口を閉ざした。

 王道を行く近衛騎士たちが抜剣し、会場の熱気を物理的に切り裂いていく。


「リリアーヌ・ド・ヴァランシエール公爵令嬢。汝の行いは、王家の権威を著しく汚した。……だが」


 国王は、私の背後で輝き続ける巨大な水晶板――そこに映る、隣国の重鎮たちや数百万の民の眼差し、そして何より『暴かれた王家の罪(数字)』を見つめた。

 彼は賢王であった。

 今ここで私を処刑すれば、この国そのものが明日、民衆と隣国によって焼き尽くされることを瞬時に悟ったのだ。


「……シリウス。そしてエレンよ」


「父上! お助けください! この女は、リリアーヌは魔女なのです! 私の、私たちの名誉を泥に……っ」


 シリウス王子が国王の足元に縋り付く。

 しかし、国王はその震える手を無情に振り払った。


「黙れ、不詳の息子よ。映像は真実を語り、帳簿は汝の愚行を証明した。……もはや、余に汝を庇う言葉は持ち合わせておらぬ。ここに宣言する!」


 国王が右手を高く掲げた。その動作に合わせて、私の『カメラ』が最良のアングルを捉える。


「第一王子シリウス・フォン・アルバーン! 汝を本日付で王位継承権から剥奪し、平民へと降格させる! 身柄は直ちに地下牢へ移送せよ! ……そして、偽聖女エレン! 汝は魔物との契約の疑いにより、異端審問にかけるものとする!」


「そん、な……っ!」


 エレンが絶望の声を上げ、力なく崩れ落ちる。

 一方のシリウスは、嘘だと言わんばかりに笑いながら、騎士たちに引きずられていった。

 彼らが最後に画面に映った姿は、かつての高慢な王子と聖女ではなく、ただの「惨めな罪人」そのものだった。


『……決まった! ざまぁあああああ!!』

『国王陛下、英断だ! でもリリアーヌ様がいなかったら、俺たちずっと騙されてたんだよな』

『リリアーヌ様に栄光あれ! これ、伝説の配信だぞ!』


 チャット欄がお祭り騒ぎのような祝福の声で埋め尽くされる。


「リリアーヌ嬢。……汝の罪は問わぬ。これ以上の情報の拡散、停止していただけるか?」


 国王が、私に対して「お願い」を口にした。

 一国の王が、ひとりの令嬢に対して敗北を認めた瞬間。


「ええ。もちろんですわ、陛下。……ただし、一つだけ条件がございます」


 私は優雅に、けれど断固とした意志を込めて、一通の書類――投げ銭で得た莫大な資金を担保とした『売買契約書』を差し出した。


「この学園の敷地、および没収された我が家の旧領。……今この瞬間から、我が『リリアーヌ放送局』の独立領土として、買い取らせていただきますわ」


 国王は、その額面と背後の民意に圧倒され、震える手で承認の印を押し……ここに、史上初、そして世界最強の『中立放送特区』が誕生したのだ。


【通知:第1章『学園断罪ショー』完了。】

【報酬:称号『世論の支配者』、および『独立領土』を獲得。】

【世界ランキング:502位 → 82位】


(さあ、ここからが本当の『超長編』の始まりよ)


 私はカメラに向かって、最高に優雅な勝利のカーテシーを決めた。

 配信は、まだ、終わらない。

第12話、お読みいただきありがとうございました!

第一章の大きな決着回でしたわ!


王子は廃嫡、聖女は審問。これぞ「ざまぁ」の極み、最高のカタルシスでしたわね。そして、ただ無罪を勝ち取るだけでなく、ちゃっかり独立領土(放送局)を手に入れてしまうリリアーヌ……権力さえも買い取ってしまう彼女の快進撃、これからも目が離せませんわよ!


次回、第13話「投げ銭だけで、思い出を買い取りましたわ。」。

第一章の締めくくりとなるエピローグ編へ。リリアーヌとカイルのその後、そしてさらなる「世界の仕様」への謎が……!?


もし「第一章完結おめでとう! スカッとした!」と思っていただけたら、最後にチャンネル登録ブックマークや評価(いいね・完結記念スパチャ)をお願いいたしますわ。

皆様の評価という名の「スポンサー契約」が、リリアーヌをさらに高いステージへと押し上げますのよ!

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