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エルグランデ  作者: 三南たかお
成長編
6/14

第05話 父の剣と母の魔法

 

 なんとなく予想はしていたが、悪い予想というのは大抵当たる。

 あの誓いから十年、俺の体は小学1年生くらいの115cmにまで成長して止まった。

 ちなみに両親はもっと早く死んでしまうと思っていたのか、呪いから十年も生きた俺を奇跡だと称賛してくれた。

 おそらく竜人と人間の成長速度の違いだろう。竜人は成長速度が人間と比べて遅いのかもしれない。千年以上生きる種族らしいから当然と言えば当然か。

 反対に成長が早い箇所がある、十年前に生えだした2本の角だ。時間が経つにつれて上へS字に黒い羊角が伸び続け、今では20cmくらいにまで伸びた。なので、角も合わせると135cmくらいで年相応な身長だと言えるが、そんなことはどうでもいいほどに頭が重い!

 寝てから上向きに立ち上がるのが本当に辛い、首がもげそうだ。いつかは慣れるかな…しかし、こいつらとも長い付き合いになりそうな悪い予感がする。

 身体能力にいたっては、人間の成人男性を遥かに凌いでいる。そこらへんの木よりも高く飛べるし、少し前に転んだ先にあった岩に頭からぶつかるとその岩を砕いてしまったこともある。それほどに身体は強靭で頑強だ。


 お父さんと一緒に狩りへ出掛けることも最近は増えてきた。ただ、俺と一緒に狩りへ出向くとオーラが強すぎて野生動物たちが逃げてしまうようで、狩りの仕方よりも先にお父さんからオーラを抑えて気配を隠す仙法、仙隠法を教えてもらった。

 最初は、少し動いただけで獲物に見つかってしまい、全然うまくいかなかったが今では、獲物の背後にまで接近しても気づかれないほどに上達している。あとは急所に刃物を突き立てるだけだ。と、簡単に言うが「言うは易く行うは難し」の如く、一発で獲物を仕留めるには繊細な技術が必要でお父さんのように上手くはいかない。

 お父さんからはよく「獲物を苦しませるうちは半人前だ!もっと獲物に敬意を払え!」と叱られる。まだまだ自分には、狩りや戦闘における技術が圧倒的に足りないと痛感する。

 将来のために戦闘訓練も欠かすわけにはいかない。呪いのこともあり、不必要だと最初は中断されていたが、懇願して何とか訓練を再開してもらった。

 2歳のころから教わっている身体能力を向上させる魔法と剣術との応用は完璧、現状の課題は10歳になって持たせてもらえるようになった父親愛用のロングソードを使った大型武器の剣術の習得だ。今まで使っていた片手剣よりも取り回しが悪く重心を掴むのが難しい。更にお父さんからは、これで大木を両断してみせろという無理難題が提示された。もともとロングソードは、切断に特化した武器じゃない。こんな武器でどうやって分厚い木を両断しろと言うのだと不満な気持ちが伝わったのか、お父さんが俺の持つロングソードを取ると、瞬く間に近くにあった大木を根元から真横に両断してみせた。


「これが仙法や魔法に頼らない技量というものだ」

「…あぁ、マジか…」


 お父さんから見たら俺の顔は、呆気にとられた情けない顔をしていたことだろう。こうも目の前で実践されては、出来ないなどと口が裂けても言えなかった。


 お母さんからは、魔法について教えてもらっている。これも例の如く、覚えても仕方のないことだからと断られていたが、頭を下げて魔法の習得を許してもらった。

 だが残念な事にここには、魔法を覚える魔導書が無いためお母さんからの座学(感覚)で教えてもらう。お母さんが感覚派なことも相まって、最初は何を言っているのかさっぱり分からなかった。


「いい?魔法っていうのはね、自分の中にある魔那を感じることが何より肝心なの!さぁ、自分の中に意識を集中して」


 自分の中に意識を集中してもいるのは唯の邪龍だよ!と言いたい。しまいにパハドから「何見つめてるんだ?気持ち悪いぞ?」と言われる始末。引っ叩いてやりたい。

 こうして、俺の最初の魔法授業は幕を閉じた。

 身体強化魔法は、仙闘法に感覚が似ているのと自分の身体の事であるため何となくできたが、魔那を他の物質に変換させるとなると話は別だ。


「魔法はイメージが大事よ!魔那を小さな火花に換えるイメージで魔法を唱えるの」

「うぅ~ん…うぅ、火種(スパーク)!」


 おぉ!まだ感覚の範疇だが、今確かに魔法陣が展開して火花が散ったぞ!

 少しずつだが魔那を火花に換えるイメージは掴めてきた。あとはこれを技術として落とし込むだけだ。と、俺は期待に満ちた目でお母さんを見つめた。


「全然ダメね。そもそも薪に火が付いてないじゃない!これじゃあお湯も湧かせないでしょ、もっとイメージしなさい!イメージを!」


 あぁ、あの俺を抱きしめて泣いてくれたお母さんはどこへやら…俺のハートは割れそうだよ、お母さん。

 こうも(感覚的だが)魔法を熱心にイメージだと教えてくるのには理由がある。

 魔法は、鍛練で身に付ける仙法とは違い身に付けて行使するだけなら魔導書を読めばいい。それで発動までなら誰でもできる。だがそれを扱うとなれば、本人の力量と魔那の総量が必要になる。

 だから未熟者が扱いきれない魔法を行使すると、良くて不発に終わるか、最悪の場合魔法が制御不能になって暴走する。そしてどちらにせよ、魔那の使用量に耐え切れずに倒れてしまう。

 それを防ぐためにお母さんは、「まずはイメージを作るところから始めなさい」と、口酸っぱくして言っているらしい。

 お母さんに何度も何度も同じような事を繰り返し言われ続けて二年、ようやく自分の中の魔那を認識し、生活魔法程度なら一通り出来るようになった。

 だがその後の8年間、一般的な攻撃魔法なら少しできるようになったが、お母さんが得意とする回復魔法や殺菌(ステラライズ)や祝福を(ブレッシング)と言った医学に近い魔法については、前世の知識がある分、微細な小さくて見えないものにどうこうしようとするイメージが一向に作れない。

 お母さんに祝福を(ブレッシング)とかの目に見えない魔法をどうやってイメージしているのか相談すると「信じることよ!」と、また感覚的なことを言われて終わった。

 お母さんのような高レベルの回復魔法を出来るようになれるとはまだ思えないので、初歩的な回復(ヒール)を出来るようになるのが魔法の課題だ。


「なぁアモン、そろそろスキル覚えないか?」

「(え?スキルって…覚えるものなの?)」


 自室で魔法の練習をしているとパハドが話しかけてきた。転生してからスキルについてはパハドから聞いていたが、自分自身にそういうスキルの感覚がなかったからあまり考えることも少なかった。だから自然とスキルの事は忘れかけていたが、ここで一気に掘り返された。


「仙法みたいに鍛練で手に入れようと思ったら、比較にならないほど時間がかかるが、スキルは先天的に持っていることもあれば成長して稀に手に入ることもある。だから鍛練で入手することも不可能じゃないし、お前は今いくつかスキルをもっているぞ」


 おぉ!俺にもスキルが!

 パハド曰く、人の個性みたいなもので似たものや唯一無二なものもあるのだとか。一般的にスキルを自覚するのが10歳以降だから、この話を持ち掛けたらしい。

 唐突に告げられた言葉に俺は、胸が高鳴った。さっそくパハドにスキルを自覚する方法を聞くと、まずは一般的なスキルである「解析鑑定」を覚えることから始めるように言われた。


「それじゃあ、オレがお前に向かって解析鑑定するから。まずは解析鑑定“される”感覚から掴むんだ」

「(わかった!)」


 パハドがそう言って黙ると、ぞわっとした感覚が全身を満たした。パハドは魂の中から解析鑑定しているはずなのに、外側から見えない糸が身体の中に入り込んでくるみたいだ。


「そうだ!それが解析鑑定“される”という感覚だ。対人戦闘ではこの解析系スキルで相手の力量を見定めるのが重要になってくる。それを感じたということは、誰かから見られて解析されていると思った方がいい。一度、親父さんで練習してみろ」


 俺は、パハドの言う通りお父さんに解析鑑定を行うべく、庭へと向かった。


「お父さん!見ててー!」

「どうしたーアモン?」


 見えない糸を相手の身体に潜り込ませる感覚…そして相手のステータスを…読み取る!


「解析鑑定!」

「ん?…おぉ!アモン!解析鑑定が出来るようになったのか!?偉いぞぉ」

「えへへぇ~」


 これがお父さんのステータスか、体力に魔那の総量、習得魔法に仙法…どれどれ、スキルはこれか!

 解析鑑定:対象のステータスを解析し読み取る。

 魔力探知:魔那の流れから自身の周囲を知覚して情報を読み取る。

 思念伝達:魔那を通して同族と思念波での会話が可能。

 痛覚・斬撃・打撃耐性:斬撃と打撃への耐性を持ち、痛覚を鈍化する。

 高濃度魔那耐性:高濃度の魔那環境でも活動可能。

 毒耐性:毒の進行を遅らせ一部の毒を無効化する。

 麻痺耐性:麻痺の進行を遅らせ一部の麻痺効果を無効化する。


<統合(フュージョン)スキル>

「不動明王」

 威嚇・恐怖・弱体化無効:威嚇・恐怖・弱体化の効果を無効化する。

 精神攻撃無効:精神系魔法の効果を無効化する。

 限界突破:身体の耐久力を一時的に上限解除してステータスを指数関数的に上げる。


 フュージョンスキル?これがパハドの言っていたスキルが一定条件で統合されて進化するってやつか!この限界突破…もしかしてとんでもないスキルなんじゃないのか?

 耐久力の上限を解除するって、耐久力に限界がなくなるってことだよな。まさしく不動明王の名にふさわしいスキル効果だ。これが俗にいうチート持ちってやつなのか…


「どうだ~?お父さんのスキルは。すごいだろう!」

「うん!すごい!かっこいい!」

「そうだろう!そうだろう!はっはっはっはっは!」


 お父さんが上機嫌になっている横で今度は、自分自身に解析鑑定を試みる。お父さんで練習して掴んだ感覚を頼りに自分の魂へ見えない糸を潜り込ませる。


「(解析鑑定!)」


 パハドと話をする空間に自分のステータスが映し出された。お父さんと比較すると魔那の総量は劣るが体力が格段に上だ。今までに習得した魔法と仙法もしっかり刻まれている。

 さて、問題はスキルだ。どれどれ、どんなスキルがあるのか。


 解析鑑定:対象のステータスを解析し読み取る。

 魔力探知:魔那の流れから自身の周囲を知覚して情報を読み取る。(未開放)

 痛覚鈍化:痛覚の感覚を鈍くさせる。

 高濃度魔那耐性:高濃度の魔那環境でも活動可能。


<統合スキル>

「霊魂精神」

 魂詳細感知:魂を知覚して自身と自身以外の魂を認識することができる。

 魂接触:魂に触れて干渉することができる。

 思念伝達:魔那を通して同族と思念波での情報共有が可能。(未開放)


<終極(ゼニス)スキル>

「混沌龍(パハド・ニスタール)」(一部開放)

 世界喰い:解析不可

 混沌顕現:パハド・ニスタールに自身の血肉を与えて解き放てる権能。(現在使用率1%)


 ゼニススキル?霊魂精神って何だ?俺の思念伝達、未開放なのにもう一つに統合されちゃってるし!俺、スキルを統合した覚えなんてないぞ?どうなってるんだ…?


「うまくできたじゃないか!それが今のお前のステータスだ」

「(パハド~もう何が何だか分からんから全部説明してくれ…)」

「しょうがねぇなぁ、いいか。まず、解析鑑定・思念伝達・魔力探知の三つは生き物なら誰でも持ってる普通のスキルだ。だがお前はまだ幼いからこのうち二つが未開放なのさ。やり方は簡単だから後で教えてやるよ。次に霊魂精神は、オレの存在を知覚して念話できるようになったことで身に付いた統合スキルだな。スキルが統合されるにあたり、魂への干渉も思念の伝達も似通ったスキルだったから一緒に統合されたんだろうさ。最後に終極スキルというのはな、統合スキル同士や統合スキルにさらにスキルが追加統合されたりしてなるスキルの最終段階だ。これを持ってる奴は、魔王の中でも珍しいらしいぞ。これをお前が持ってるのは、オレ達の魂が混ざり合って元々オレのスキルだったものが“オレ”として統合されて条件を満たし終極スキルになったからだ。お分かり?」


 相変わらず、パハドはこの手の話になると異常に詳しい。思わず拍手してしまいそうなくらい俺が疑問だったところを的確に説明してくれた。

 お父さんの持つ不動明王は、今までの経験と成長によってスキルが統合されてできた感じだが、俺の霊魂精神は、外付けのスキルが正しい形の整った感じがする。同じ統合スキルなのにここまで違うものなのか。


「さて、思念伝達と魔力探知を教えると言ったが、思念伝達は親父さんに教えてもらえ。これは同族間でしか使えない。オレとお前が念話できているのは終極スキルで繋がっているからだ。その代わり魔力探知はオレが教えよう!と言ってもやり方は、魔法を行使する時には、必ず魔那を使うだろ?人間も体内の魔那を使うと周囲の魔那を吸収しているんだ。その吸収する魔那を介して周囲を把握するんだ。やってみろ」

「(わかった…魔那を介して周囲を把握する…)」


 普段魔法を唱える時に意識的に行う魔那の操作を感覚として行う。吸収する魔那を捉えて、認識する。


「うむ、飲み込みが早いな。お袋さんのおかげかもな」


 そうだといいのだが…

 認識する魔那から大気中へ意識を移し、他の生命体を感覚的に把握する。…こうか?


 アモンは、「魔力探知」を開放した。


 !!

 空気と変わらなかった魔那が視覚的に理解できる!まるで今まで盲目だったんじゃないかと思えるほどに、世界が色鮮やかに視える。魔法やスキルとは、本来こうやって使うものなのか。


「うまくいったみたいだな。これでお前の魔法とスキルの練度は飛躍的に上がるはずだ」

「おぉありがとう、パハド!」

「何か言ったかアモン?」

「ん!?ううん。何でもないよ」


 まずい、思わず口に出して喋ってしまった。

 親から独り言を話す変な息子だと思われるところだった。今後は今以上に注意するとしよう。


「それよりも、お父さん。思念伝達がまだ難しいから教えてほしいな!」

「あぁもちろん良いとも。思念伝達は遠くにいても念話できるから便利だぞぉ。こうやって解析鑑定の要領で相手と自分の繋がりを知覚するんだ。最初は目をつむって魔那に集中するんだ、するとな…」


 お父さんの助言通り、俺は目を閉じて魔那に集中した。お父さんの方からやってくる思念波に応えるように、俺も魔那を通して思念を送った。


 アモンは、「思念伝達」を開放した。


「(どうだ?アモン聞こえるか?)」

「(すごい!聞こえるよお父さん!)」

「(うんうん!一度で成功するなんて流石はお父さんの息子だ。これで狩りに行く時もすごく楽に――)」


 お父さんからの思念伝達がいきなり切れたことを違和感に思い、目を開けるとお父さんは数メートル後方に下がって剣に手を置き、顔から冷や汗をかいていた。


「何だ…今のは」

「お父さん?大丈夫?」

「気のせいか…あ、ああ大丈夫だ。魔物がいる気がして少し驚いただけさ。…もう日が暮れてきたし、家に入ろうか」


 お父さんは俺の手を軽く握って、一緒に家まで連れて行った。不思議そうに考え事をしているようだったが、すぐにいつもの表情にもどってお母さんに声をかけている。


「お母さん!聞いてくれよ!アモンが解析鑑定と思念伝達を出来るようになったんだ!」

「本当!?じゃあ魔力探知も?魔力探知は出来るようになったの?」

「うん!森の中に生き物の気配を感じるし、解析鑑定で見ても出来るようになってた!」

「すごいじゃない!アモン!これでスキルの基礎は出来るようになったから、魔法の上達もきっと速くなるなるわ!良かったわね~アモン」


 お母さんの言うようにこれで魔法が上達して回復魔法が使えるようになれば、独りで旅をしたとしても怪我や病気で困ることはない。夕食と入浴を済ませてから自室に戻った俺は、夕方に起きた出来事をパハドと相談していた。


「(パハド、さっきのって…)」

「すまん、親父さんに感づかれた。すぐに気配を抑えたから余計なことにはならないと思うが。しかし、まさか思念伝達だけでオレの魂を感知するとは、優秀な冒険者だよ、お前の親父さん。オレも思念伝達する際は、気配を抑えて黙ることにする」

「(わかった…)」


 魔力探知が解放されてから、俺の魔法への理解はみるみるうちに深まっていった。自分の中にある魔那だけでなく、大気中の魔那の流れ、それを取り込み己の中に蓄積していく感覚、これを認識できたことが大きかった。

 大気を漂う魔那と蓄積される魔那、この二つだけでも自分の身体というフィルターを通して魔那を自分に最適化しているのだと分かった。

 そして、それを回復魔法に転用した時、始めて理解した。

 回復魔法とは、細胞が分裂したり傷を癒すしたりすることをイメージするのではなく、大気中の魔那が身体に吸収されていく様子を魔力探知によって観測し、そこからそれぞれの人に合わせて魔那を変質させて送り込む魔法だったのだ。

 今まで俺の回復魔法や他の魔法の習得が遅かったのは、魔力探知で魔那を視れていなかったからだと分かった。

だがお母さんは、これを小さい時から魔力探知なしで出来たというのだから、何か聖女様足りえる秘密があるのだと思った。

 俺は、この秘密がお母さんのスキルにあると思い、解析鑑定を試してみることにした。


「ねぇお母さん、お母さんのステータス見てもいい?」

「ええ?面白いものなんて何もないと思うけれどいいわよ」

「やったー!よし、解析鑑定!」


 流れ込んできたのは、数々の習得した魔法たちと信じられないスキル効果だった。

 解析鑑定:対象のステータスを解析し読み取る。

 魔力探知:魔那の流れから自身の周囲を知覚して情報を読み取る。

 思念伝達:魔那を通して同族と思念波での会話が可能。

 状態異常無効:毒、麻痺、呪いの効果を無効化する。

 高濃度魔那耐性:高濃度の魔那環境でも活動可能。


<統合スキル>

「阿弥陀如来」

 回復魔法段階上昇:行使する回復魔法の段階を上げる。

 消費魔那極小化:極限魔法の消費する魔那量を通常の10分の1にする。

 聖魔法強化:聖魔法の効果を強化する。

 回復狂乱化:魔那よる細胞分裂速度を暴走させ、細胞老化を引き起こす。


 細胞分裂の暴走…これを強制的に引き起こす能力。

 触れただけで相手を肉塊に変えてしまえるのだから、我が母ながら阿弥陀如来の名に似つかわしくない恐ろしい能力だ。どうやったらこんなスキルを手に入れられるのか、先天性にせよ後天性にせよ、お母さんの人生には壮絶な何かがあると確信すると共に絶対にお母さんには逆らわないと誓ったアモンであった。


「どう?何か気になるスキルはあった?」

「…いいえ、別に」




<ステータス>

名前:アモン

種族:竜人

役職:なし

称号:なし

二つ名:なし

魔法:火種(スパーク)、灯火(ライト)、冷却(フリーズ)、回復(ヒール)、火球(ファイアーボール)、水弾(アクアバレット)、風刃(レイザーウィンド)、土弾(アースバレット)、電撃(ライトニング)、魔力弾、身体強化

仙法:仙隠法、仙闘法

スキル:解析鑑定、魔力探知、痛覚鈍化、高濃度魔那耐性


<統合スキル>

「霊魂精神」

魂詳細感知、魂接触、思念伝達


<終極スキル>

「混沌龍(パハド・ニスタール)」(一部開放)

世界喰い、混沌顕現(現在使用率1%)


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