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第十六章:高所の演目

拍手が終われば、そこには言葉の通じない飢えた獣たちが残される。

サイラスは死体と狂気の間で、終わりのない「乳母」の役を演じ続ける。

サーカスは彼に新しい居場所を与えた。それは、かつて彼がいたスラムよりも深く、冷たい奈落だった。

数回の恐ろしい公演を経て、見世物フェノメノスたちはようやくこの場所のダイナミズムを理解し始めたようだった。彼らは現実と目の前の光景の区別もつかない精神異常者の集まりだったが、繰り返される試行錯誤の中で、観客を煽る術を身につけていた。観客たちは、怪物たちが滑稽な形で互いを始末し合おうとする様子を眺めて楽しんでいた。しかし、それは本質的な計画ではなかった。サイラスが彼らと対話し、あるいは命令を怒鳴り散らすことで、相手を殺さずに、かつ観客や主催者を納得させるだけのアクロバットやトリック、擬似的な戦闘を成立させていたのだ。

「……降りろ! 降りろ! 見世物フェノメノス! 降りてこい!」

観客は叫び、熱狂していた。その間、サイラスは自分を叩き落とそうと空中へ放り投げられる「ハエ」たちを巧みにかわし続けていた。

「……タウルス! シデムシのいかりにでもキスしてな! あんたの近くにあるのはそれだけだぜ!」

サイラスは高らかに笑いながら叫んだ。その笑いは、観衆に喜びを与えるための演出に過ぎなかった。彼にとってそれは、生き残るための必死の足掻きだったのである。

彼の背後では、使い古された綱が、急ぎ足で迫る「イナゴ」たちの重みで震えていた。あるいは、そう見せかけているだけの「何か」だった。彼らは強制的に外骨格を植え付けられた獣のような姿をしており、細長い頭部の脇からは涎を垂らし、顎をカチカチと鳴らしていた。

「……おや! サラゴサ兄弟の一人じゃないか。……一番のブサイクの方だな!」

サイラスは笑みを絶やさないよう努めながら、見世物仲間のイナゴたちのうち、他の二匹の姿を探した。

「……腹が、減った……肉、欲しい。……空腹だ……空っぽだ……」

そのイナゴは、盲目の目をあちこちへ泳がせながら言った。しかし、その視線はなぜか常にサイラスを捉えていた。

「……それがどうしたってんだ……おっと、捕まった!」

下からタウルスによって投げ飛ばされたイナゴを、サイラスは間一髪でかわした。観衆は、死人が出なかったにもかかわらず、そのスリルに大喝采を送った。

「……一匹足りねえぞ、この見世物野郎! ……見つけた!」

サイラスは皮肉で返したが、彼の運は尽きようとしていた。

「……腹が……肉が欲しい……。肉、臓器、骨……何でもいい……」

イナゴが喋った。今やサイラスの目の前には壁が立ち塞がり、綱の上で完全に包囲されていた。逃げ場はない。あったとしても、それは決して愉快なものではないだろう。

「……紳士淑女の皆様! お坊ちゃんにお嬢ちゃん! あらゆる世代の皆様! 我らが愛しの色男、道化師ブフォンはこの絶体絶命の危機をどう切り抜けるのでしょうか!?」

サイラスの機転の利いた振る舞いは、観客を熱狂させるのに十分だった。しかし、この種の娯楽は主催者の不興を買っていた。彼が観客に語りかけるという役割を、一介の見世物が奪いつつあったからだ。

「……早く終わらせろ、見世物フェノメノス! 客が退屈しているぞ!」

主催者が上から不満げに叫んだ。実際には客は退屈などしていなかったが、彼は見世物たちの挙動に注目が集まり、自分の存在が忘れられ始めていることに焦りを感じていた。

「……最初の試みで、あの下品な演技を終わらせておくべきだったな。……喋りすぎだ、血が足りん」

彼は、観客からの絶大な賞賛を浴びるその光景を苦々しく見つめながら、毒づいた。

しかし、追っ手たちが一瞬の隙を見せたその時、サイラスは自らの胆汁イコルの鋭さを利用して綱を切り裂いた。

三つの影が、綱と共に奈落へと落下した。それは常軌を逸した高さであり、何者にとっても死を確信させる恐怖の墜落だった。観衆は静まり返り、鼓動だけが響く中、地面までの距離が猛スピードで縮まっていくのを注視した。

「……見ろ! 助からないぞ! どこにも着地できない! 高すぎる!」

観衆が叫ぶ中、サイラスはまるで水に飛び込むかのような姿勢を取った。

彼は、細い針金で編まれた安全網を突き抜けた。

網の古い綻びをすり抜けるように通過し、そのまま猛烈な速度で一つの「樽」を目掛けて落下した。

サイラスは樽の中に吸い込まれた……かに見えたが、次の瞬間、樽が開いて別の人物が現れた。サイラスに似た衣装を纏っていたが、その体はより退廃し、折り畳まれたような形をしていた。

「……驚いたか、クソ野郎ども!」

若者の身代わりとして現れたその奇妙な男が叫ぶと、驚愕の歓声と拍手が巻き起こった。スラムのミミズ(ゴロツキ)たちが決して浴びることのない、賞賛の嵐だった。

その直後、上空からイナゴたちの破片と雫が降り注いだ。不運なことに、安全網は彼らに対しては機能してしまったのだ。ただし、網を通り抜ける際にいくつかの肢を引き千切るという形で。それが、観衆の最後の大爆笑を誘った。

「……やりすぎだ。二度と俺を巻き込むなよ、ミミズ。疲れるんだよ!」

舞台裏で、「ミミズ(Gusano)」が文句を言った。彼は檻の床と同じような質感で地面に広がり、形を維持することすら億劫そうにしていた。

「……淡水のバカ野郎共め、本当に怠惰だな! あんたたちをショーの主役にしてやりたいぜ。そうすれば、何もせずにいられることがどれだけ恵まれてるか分かるだろうよ」

若者は、働く気も努力する気も一切ない「ミミズ」たちの態度に憤慨した。彼らは仕事仲間としては最低で、信頼の置けない連中だった。

「……腹が、減った……空っぽだ……」

背後から、声が近づいてきた。

「……やっと来たか! それに、腹が減った以外に言うことはないのか? タウルスを見てみろよ。あいつは治りが遅いんだぞ!」

サイラスは聞き分けのないガキを叱るように言ったが、それはまともな会話もできない怪物たちを相手にした、虚しい独白に過ぎなかった。

「……なぜ? 食べ物、肉……できない……何も……感じ……」

イナゴは、辛うじて意味の通じる言葉を絞り出そうとした。サイラスは苛立ちのあまり、病的な色を帯びた手で顔を覆った。タウルスは、それに応えるように黒い巨歯を見せて唸った。彼の頭部と肩からは、巨大な角が突き出していた。

「……落ち着け、タウルス。監視の誰かに掛け合って、薬を手に入れてやる。……あるいは盗んでくるさ。心当たりはあるんだ」

サイラスは、荒い息を吐く怪物の胸に触れた。怪物は、傷口から黒い液体を滴らせる脚を激しく踏み鳴らした。

「……食べない……食べる……。腹、減った……。でも、頭が止まらないんだ……」

彼は、言葉を紡ぐ練習をするかのように繰り返した。

「……頼むからもう喋るな。何か噛めるものを探してきてやる。だが、臓器もないあんたに、食って何の意味があるんだ? 見ろよ!」

サイラスは、イナゴの消失した腹部に触れた。そこには胃も、内臓も、本来あるべきものは何一つなかった。

「……それは脳みそに居座ってる空腹だ。ただの精神的な痛みだよ。だから落ち着け……。他のイナゴよりは、あんたの方がまだ扱いやすいんだからな」

サイラスは本音を漏らし、交換条件に使える物や盗めそうな物を探すために、マリーポーサ(チョウ)たちの元へ向かおうとした。しかし、運悪く彼らはシデムシやハエと共に公演の真っ最中だった。

「……腹が減った! 肉だ! イナゴに食わせろ!」

背後でイナゴとカブトムシが叫び、肉を掻き毟り、踏みにじるような音が聞こえてきた。

「……こんな馬鹿共と働くなんて、最悪だ……。まるで自分の兄弟と仕事してるみたいだぜ。問題しか起こしゃしねえ」

サイラスは、これから自分が解決しなければならない悲劇的な結末を予感して独り言を漏らした。そして、以前の連中に教えたことを、また新しい連中にイチから教え直さなければならないという終わりのない苦行。

彼は交換材料、あるいは盗み出す獲物を求めて再び歩き出した。

今の彼は、ただの「見世物」ではない。狂人たちの「乳母」であり、彼らに肉を運ぶ「供給者」なのだ。それはスラムでの以前の暮らしよりも、ずっと汚らしく、過酷な仕事だった。

サイラスは生き残るために、怪物たちを「教育」し始めた。

しかし、彼らの飢えは肉を満たしても癒えることはない。

主催者の嫉妬、壊れゆく仲間たち、そして背後に迫る「アヌンナキ」。

サイラスの「 niñera(乳母)」としての日常は、より深い地獄へと続いていく。

サイラスが徐々に「リーダー」としての自覚(あるいは諦め)を持ち始めているのが面白いですね。彼の皮肉な性格が、この絶望的な状況でも維持されているのが彼の強みと言えそうです。次はどんな「問題児」が彼の前に現れるのでしょうか?

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