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犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第五章 犬飼さんは友達を作ります

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第16話 ジャンヌとの雑談

 ジャンヌは最近第三の町南でレベル上げをしていたのだ。教会でのクエストもずっと続けていたため、オブロンには全く来れていなかったのだ。


 しかし、ようやく一段落が着いたため。久々に会わないかとメッセージが来たのだった。


 ウルも喜んで行くと返信してリンネルの町で会うことにした。


 リンネル町の中央広場で待ち合わせをしていたウルは、今回はワン太とアルデとともに待っていた。他は神社でゆっくりすると言われていた。


 しばらく待っていると、



「ウルちゃん待たせちゃったね?」

「いえ。私が早く来ちゃっただけですから。」

「ごめんね? お詫びにこれ上げる。」

「えっ? ありがとうございます。これってなんですか?」

「南のモンスターのアイテム。食材アイテムだからウルちゃんにいいかなって。」

「そうですね、人参みたいですけど。人参がモンスターになっているんですか?」

「ええ。ランニング人参とか、飛び跳ね玉ねぎとか、野菜のモンスターがいるのよね。」

「え? 行きたいですね。」

「いいと思うわ。でも、すぐ行かないの?」

「そうですね。北のシルクが取れるモンスターを取ってくる約束をしていたので。」

「ああ。あれね。」

「そういえばジャンヌさんは取らないんですか?」

「まあ、色々あるからね。ウルちゃんもとりあえず取ってきたらいいわ。」

「そうですか。そういえば一つ気になったんですけど。羊とか居ないんですか? 羊毛って服になりますよね?」

「ああ。居るけど電気系のモンスターでオブロン南の牛と違ってテイムしないとダメね。その上、牧場では子供たちに攻撃するかも知れないわね。」

「じゃあ駄目ですね。大人しいのはないんですね。」

「まだわからないのよね。私はほとんど孤児院と教会に居るから、どこかに大人しい羊は居るかもしれないわ。」

「わかりました。探してみます。」

「それがいいわ。それで牧場は上手く行っているかしら??」

「えっと…搾乳機を作れていないので、手作業で絞っているんですよね。だから二頭しか居ないんですよね。」

「まあ確かに。搾乳機があるとだいぶ牛の負担も減るし良いわよね。」

「はい。アミンさんに聞いてもがんば!って言われたので、探しているんですよね。レシピを。」

「レシピはうーん。情報屋の人に聞いてみてもいいかも知れないわね。」

「情報屋? そんな人もいるんですね。」

「ええ。色々な人から情報を買って、集めた情報をお金で教えてくれるのよね。」

「凄いですね。私は絶対できないです。」

「ウルちゃんの情報は売れると思うけどね。」

「え? 私って何もしていないですよ?」

「知ってる? 孤児院のマリーさんって難攻不落って言われているのよ? 私とウルちゃん以外にはまったく業務的な返事しかしないんですって。」

「そうなんですか? 私は最初から優しかったですけど。」

「子供たちと仲良しにならないと難しいみたいね。私よりウルちゃんと話すときのほうが優しいしね。」

「そうなんですね。マリーさん大好きなので嬉しいです。」

「それは喜ぶと思うわ。それで情報屋に頼りたいなら私が紹介しましょうか?」

「ええと。さすがに怖いのでとりあえず探してみます。」

「そうね。まあいつでも言ってくれたらいいわ。私が聞くってこともできるからね。」

「そうですね。いざとなったらお願いするかもしれないです。」

「わかったわ。」


 情報屋というRPをしている人をウルは教えてもらった。ひたすらGを稼いで情報を買っているため、どのサイトよりも情報を知っており、特殊職業についても知っていることが多いのだとか。


 ウルの知っている人でもアーサーPTは情報屋を活用しているため、勇者という称号や特殊職業の中でも強力なものをゲットするために通っているプレイヤーは多いのだとか。


 情報屋のプレイヤーはウルのことをもちろん知っているため、サクラやジャンヌから繋がろうとしていたが、サクラにPKされ、ジャンヌにも断られたため、気が向いたら話を聞かせてほしいと言い残し、ダンケルの町に帰っていたのだった。


 押しの強すぎる情報屋にはウルもたじたじになることが請け合いだったため、友人達に救われていたのをウルは知る由もなかった。




「そういえば、教会のクエストってどういうものがあるんですか?」

「ウルちゃんも興味がでたの?」

「そうですね。興味がありますけど。私ももしかしたら住民の巫女に会えたらクエストをクリアしないと行けないかもって。」

「それはあると思うわ。歌や舞を教えるためにはこれが必要とか、神社に必要なアイテムをもらうためにはっていろんなクエストがあると思うわ。」

「ですよね。」

「まあ、教えてもいいけど、大したことじゃないわ。怪我や病気になった住民を魔法で治したり、孤児院や色々な場所へ行って雑用をすることがメインね。」

「お手伝いとか多いんですね。」

「ええ。それを繰り返して徳の高い人ということを教会やその町の住民に認めてもらうのが大事なのよね。」

「なるほど。巫女もその面が重要そうですよね。」

「巫女って神に認めてもらわないと行けなさそうだし。大変そうね。」

「そうなんですかね。会ったことのある神様はいい人ばかりですけど。」

「神様ってそんなぽんぽん会えるものではないんだけどね? 私はチュートリアルで会っただけだわ。」

「私はチュートリアルと、神事でアルテミス様に会いました。それとイベントでシヴァ様に会えました。」

「シヴァは結構珍しいわね。神の加護以上を持っているのと、あと何かあれば会えるって掲示板であったわね。」

「優しい方でした。色々プレゼントされましたし。」

「え? 戦闘にならなかったの?」

「なりませんよ! 神様と戦うなんて。」

「そうなのね。プレイヤーがシヴァや呼び出されたものと戦ったりしていたってね。」

「よかった。私はお話をしただけで終わったんですよ。」

「それこそ珍しいわね。ウルちゃんの魅力にやられたのかしら。」

「な、なんですか。それ。」


 ウルは、ジャンヌと他愛のない話をして、今日を終えるのだった。


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