【Side:リリス】消えない不安
――時は少し前に遡る――
「リリス、あなたは仲間たちを待って、一緒に帰らなくていいの?」
「うん。私にはどうしても気になることがあるから、早めに地球へ戻って調べたい。それに、地球が魔獣に襲われていないかも心配だから。そうだ、ママ。実は少し前まで、私はエミールの家で暮らしていたんだけど、これからはそこを出て、ママと一緒に暮らそうと思っている。どうかな?」
「……本当は、私のことをそこまで考えなくてもいいのよ。あなたがこのままエミールくんと一緒に暮らしたいなら、私は自分で住む場所を探すから。あなたも、恋人と一緒にいたいでしょう?」
「それはそう。でも、私にとってはママもエミールも同じくらい大切。だから、どちらかを捨てるつもりはない。時間がある時に、私がエミールのところへ会いに行けばいいだけ」
「あなたって……あなたみたいな娘を持てたことが、私の人生で唯一の幸せだったのかもしれないわ。どうして昔の私は、あんなふうにしか考えられなかったのかしら……」
「ママ、過去のことは、もう過去にしよう。これから先を見るほうが大事」
「……ええ。あなたの言う通りね」
けれど、転移門をくぐった先に広がっていた地球の姿は、私の予想とは少し違っていた。
「再建の速度が、いくらなんでも早すぎる。ここを見る限り、魔獣に襲撃された痕跡はなさそうでよかったけど」
「この世界も、あの男に滅ぼされたのね……?」
ママは転移門の近くに広がるアルカディアの残骸を見て、思わず目を見開いていた。
「うん。でも、ここにはまだ希望を捨てずに踏ん張っている人たちがいた。私も彼らに協力して、十年以上は破られない避難所を作る手伝いをした。まあ……今はもう残骸になってしまったけど……」
「あんなに大きなものを作る手伝いを、あなたがしたの?」
「違うよ。これは、亡くなった私の友達が大金をかけて建てたもの。でも、私がこの世界へ来る前、ここには魔法なんて存在しなかったんだよ?それでも、この世界の人たちは昔、雲を貫くような超高層ビルだって建てたことがある」
昔のことを思い出すと、私はついママに、地球人がどれほどすごいのかを話したくなってしまった。
「わあ……魔法もないのに、そんな建物を造れるなんて。すごいのね」
「でしょ?」
タタタタッ――
「やっほー、おかえり!!!」
「久しぶり、リリスちゃん!会いたかったよ!」
ユリは最初から転移門の近くで私を待っていてくれたらしく、すぐに迎えに来てくれた。
クリスも同じだった。
彼女は私を胸に抱き寄せると、何度も頭を撫でてきた。
「ク……クリス、私を子ども扱いしないで。はぁ……二人とも、ただいま」
「ところで……リリス、その人は?」
ユリは私の後ろに立ち、静かにこちらを見つめているママの顔立ちが私によく似ていることに気づいたらしく、思わず興味ありげな視線を向けた。
「わ……私は……」
「彼女はノクトゥナ。私のママ。私の、実の母親」
「……」
当然、私の過去を知っているユリは、すぐに鋭い目つきになった。
「ユリ、そのことはもう過ぎたこと。私はこれから、ママと一緒にエミールの家を出て、二人の関係をやり直すつもり」
「ふん……そう?あなたがもう決めたのなら、私からこれ以上何かを言うつもりはないわ。でも、十数年リリスの面倒を見てきた“仮の保護者”として、今度こそ、この子の母親でいてあげてほしい」
「うん、分かった……」
こういう時は、私が間に入るしかない。
「ママ、ユリは私を心配してそう言っているだけ。本当は、とても話の分かる人だから。だから、これで怖がったり、ユリのことを嫌いになったりしないでね……」
「分かっているわ、リリス。それに、彼女の言っていることは全部正しいもの。私には反論できない……」
ユリが私を心配してくれているのは分かっているけれど、今の空気は少し硬くなってしまった気がする……
そうだ。
せっかく彼女がここにいるのなら、このまま本題に入ればいい。
「ユリ、ひとつ頼みたいことがある。今、私と一緒に【編織者システム】のところへ行く時間はある?」
「ん?あるよ。どうしたの?」
「【編織者システム】について、調べたいことがある。たぶん、あなたの協力が必要になると思う」
「オッケー。鈴奈さんも呼ぶ?科学知識なら、私よりずっと頼りになるよ」
確か、唯さんの奥さんの一人だっただろうか。
彼女もここにいるのか。
異世界の現役の科学者兼技術者なら、ちょうどいい。
「うん。たぶん、彼女の力も必要になる」
「分かった。じゃあ、私が呼んでくるね。リリスは先に【編織者システム】のところで待っていて」
そう言って、ユリはその場を離れ、鈴奈さんを呼びに行った。
クリスはというと……
「あなたたちは先に用事を済ませてきて。ノクトゥナさんは、私が休める場所まで案内してもいいかな?長いあいだ外を歩き回っていたみたいだし、少し休んだほうがよさそうだから」
「お手数をおかけします、クリスさん……」
「ううん、全然手間じゃないよ。どうぞ、こちらへ」
そうして、二人も一度その場を離れていった。
ふぅ……
私もそろそろ気を引き締めて、あの件を調べないと。
——————
今、私とユリ、そして鈴奈さんの三人は、【編織者システム】が保管されている部屋に集まっていた。
ここは、もともと探索委員会に属していた会議室の一つだ。
探索委員会が再建されたあと、静はここを普段から指揮を執るための本部へと改装した。
だから私がいない間に、彼女たちは【編織者システム】をここへ運び込み、一時的に保管していたらしい。
何しろ、皆は普段からここにいる。
だから全員で見張ることができるし、装置の安全も確保しやすい。
「その……この装置には魔法理論や応用技術がかなり関わっていますし、ラミリスかリリカにも見てもらったほうがいいのでは?」
「それはそう。でも、二人はまだ戻ってきていないみたいだから……鈴奈さん、先に私たちだけで少し話し合おう。さっきの私の説明を踏まえて、童話そのものが、実在する一つの世界である……その可能性は、どれくらいあると思う?」
「正直に言うと、私も聞いていて少し信じがたいと思いました。科学的な観点から言えば、今のところ、人が十分に緻密な物語を書いた時、間接的に一つの世界を創造する可能性があると示す証拠は、何もありません……」
「あなたも、そう考えるの……?」
マリーナは言っていた。
彼女は実際に赤ずきんと出会い、相手と戦い、そのうえで、相手を血の通った人間だと感じたのだと。
でも……
そんなことが、あり得るの?
やはり、この件を私たちだけで調べるのは、多少荷が重い……
何しろ、私たちは次元や空間理論を専門とする科学者ではない。
私自身も、魔法の知識を頼りに、彼らがこの【編織者システム】を完成させる手伝いをしただけなのだから。
「ん?」
その時、私はちょうど扉の隙間から、コリンとレイが部屋の前を通り過ぎるのを見かけた。
いっそ、マリーナと同年代の編織者に直接聞いてみれば、何か分かるかもしれない。
「コリン、レイ。今、時間はある?」
「ん?先生!?先生、いつ戻ってきたの!?セレイアとマリーも戻ってきたの?おかえり!!!」
「私も今さっき着いたところ。あの子たちはさっきまで現場に残っていたけど、今頃は家族と一緒に帰っているはず。ところで、二人に聞きたいことがある。少し付き合ってもらえる?」
「あるある!先生が私の力を必要としてるなら、もちろん空いてるよ〜」
ふふ、レイはちゃんと協力的だ。
もう一人はというと……
「リリスちゃん、俺も?このあと、ちょっと予定があるんだけど」
声をかけられたコリンは、すぐに面倒くさそうな顔をした。
はぁ……
まあ、いい。
そもそも、彼が素直に協力してくれるとは期待していなかった。
というか、彼、少し私を怖がっていない?
「痛っ、痛たたた!レイ、お前なんで俺の足を蹴るんだよ!?」
「あなたも手伝いなさい!このあと帰って休むつもりだっただけでしょ?どこに用事があるっていうのよ?」
「いや、休むのも立派な用事だろ?」
「コリン」
「ひっ!分かった、手伝うから。睨むなって」
レイが武力でコリンを説得してくれたおかげで、これでまた一人、協力者が増えた。
結局、彼は一足先に【編織者システム】の部屋へ入り、ユリの隣の空席に腰を下ろした。
「ありがとう、レイ。手間をかけさせた」
「ううん、全然手間じゃないよ」
「ところで、コリンは少し私を怖がっているの?」
「その予想、たぶん当たってるよ?キャロリンから聞いたんだけど、先生、授業中に喋っていたコリンにチョークを投げたことがあるんでしょ?しかも、勢いが強すぎてチョークが粉々になったとか。それ以来、あいつは先生のことを少し怖がるようになったみたい。もちろん、私は先生の味方だからね!授業中に喋るほうが悪い!」
うん……?
そんなこともあっただろうか?
「もしかして……忘れてる?」
「えっと……正直に言うと、そこまで重要なことではなかったから、まったく気に留めていなかった」
「あはは!あの馬鹿が、先生がそのことをもう忘れてるって知ったら、絶対に呆然とするだろうね。とにかく、その件は気にしなくていいよ。自業自得だから」
レイはいつも筋を通すし、コリンを抑えられるのも彼女だけだ。
これからもレイには、コリンがまた馬鹿なことをしないよう、しっかり見張ってもらうしかない。
「それじゃあ、編織者の能力について聞きたい」
「お?編織者の能力のことか?」
編織者の能力の話になると、コリンは座り直し、話題に興味を示し始めた。
「確か、コリンの紡いだ物語は【強盗の花婿(The Robber Bridegroom)】で、レイのほうは【勇ましいちびの仕立て屋(Brave Little Tailor)】だったはず。あなたたちは、物語の主人公本人に会ったことはある?相手の外見は、幼い頃のあなたたちに似ている……はずだけど」
「えっと……主人公そのもの?リリスちゃん、その質問、なかなか斬新だな……」
「私も、自分の質問が変だとは思っている。でも、物語の主人公本人に会った人がいると聞いたから、あなたたちにも確認しておきたい」
「いや、ないな。少なくとも、さっき俺たちが前線に出て戦った時も、そんなことは起きなかった。だよな、レイ?」
コリンは困惑したように首を横に振り、部屋の中で席についたばかりのレイへ視線を向けた。
「はい。先生、聞きたかったのってそのこと?」
「うん。今、私はその件を調べている。でも、そう……あなたたちにも、似たような現象は起きていないのね。いったい何が原因で、あんな現象が起きたのかしら。よく分からない……」
やはり……
ラミリスかリリカに手伝ってもらう必要がありそうだ。
「ところで、リリスちゃん。頭の上にあるその黒い王冠って何なんだ?」
「そう!コリン、よく聞いてくれた!私もそれを聞きたかったの!」
「おう!」
ユリは指を鳴らすと、そのままコリンとハイタッチを交わした。
「ああ、この王冠は魔力が凝縮してできたものらしい。種族の中で最も強い個体の頭上にだけ現れるものだと聞いている。異世界で少し色々あって、ママが……うん。だから私は、お母様からこの王冠を受け継いだ」
「……!わ、悪い。そんなことがあったなんて知らなくて」
コリンは普段こそ大雑把だけれど、こういう真面目に向き合うべき場面では、ちゃんと謝ることができる。
「気にしないで。お母様は無事。ただ、この王冠が最後にはこうして私の頭に固定されてしまった。私もどうしたものかと困っていたところ……」
そういえば、この黒い王冠が魔力の集合体なら、実体があるはず。
もしかすると、私は……?
「あ、本当に外せた……」
「「「「ええええ!?」」」」
私はただ、“もしかしたらできるかもしれない”と思って試してみただけだったのに、まさか本当に王冠が外れてしまうとは思わなかった。
悪くない。
これなら、普段は王冠をしまっておけるかもしれない。
ガチャ――
「あら?ここ、けっこう賑やかじゃない。鈴奈までいるなんて思わなかったよ」
その時、ラミリスが突然扉を開け、顔を覗かせた。
「私はリリスさんに呼ばれて来ました。今、いくつか調べ物をしているんですけど、ちょうど行き詰まっていたところなんです。ラミリスは?」
「私は、戦場に落ちていた【神器】をちゃんと調べるために、比較的静かな場所を探していただけだよ。まあ、別にいいか。ここなら関係者以外はほとんど入ってこないだろうし、ここで調べても問題ないでしょ」
ガチャガチャ――
さっき戦場で見た【神器】が、ラミリスによって異次元から次々と取り出され、私たちの目の前にある大きなテーブルへ雑に積み上げられた。
「待って。俺たち、一旦席を外したほうがいいんじゃないか?」
「残って見ていても別にいいよ。ただし、絶対に触らないこと。これらの【神器】が、君たちの精神に悪影響を及ぼす可能性があるからね」
「うっ……じゃあ、ほかの人たちも戻ってきたみたいだし、俺はそっちと話してくるわ。行くぞ、レイ。先にあいつらのところへ行こうぜ」
「おお……それじゃあ、私たちは先に失礼します。先生、みんな、ばいばい〜」
結局、コリンはレイを連れて先に退室した。
少なくとも、こういう時の彼はなかなか勘がいいらしい。
「ラミリス、あなたがそれを【神器】と呼ぶなら、せめてゴミ山みたいに積み上げるのはやめたほうがいいんじゃない……?」
「あははは!いいのいいの。これらの【神器】は、使える者がいない限り、本質的には鉄屑と大差ないからね」
なんてこと……
かつて戦場で私たちを散々苦しめた【神器】が、今ではゴミ同然の扱いを受けているなんて……
「あの……すみません、二人の話を少し遮ります。ラミリス、あなたが【神器】の調査を始める前に、先に【編織者システム】について聞きたいことがあります。よろしいですか?」
「この装置のこと?」
「はい。少し説明させてください」
◇
「うん、あり得るよ」
……!?
「もちろん、あなたの仮説が成立する可能性があるのは、“すべての物語が独立した宇宙を形成する”という前提があってこそだけどね。忘れないで。あなたたちの世界の【テーマ】には、もともと『物語を書き綴る』という性質が存在している。今の私たちには、箱を開ける前の猫がどんな状態にあるのか断言できない。それと同じことだよ」
ラミリスはそばにあったホワイトボードにマーカーで円を描き、自分の考えを説明し始めた。
「たとえば、私たちが今過ごしている一秒一秒が、一つの物語の中に存在する小さな一章にすぎないとしたら?私たちより高次元の存在が、私たち全員を含むこの物語を創造し、私たちはその存在が創り出した物語世界の中で生きている」
続いて、彼女はその円の外側に、さらに大きな円を描いた。
ラミリスがここで言いたいのは、外側の円がより高い次元で、内側の小さな円が、今の私たちがいる次元だということだ。
「逆に言えば、誰かが十分に作り込まれた物語を書き上げたとする。そして、“すべての物語は独立した宇宙を形成する”という前提に立つなら……その作品もまた、より低い次元に、一つの実在する物語世界として生まれる可能性があるんじゃない?」
そして彼女は、内側の円の中に、もう一つ小さな円を描いた。
「……」
もし私たちが生きているこの現実が、いわゆる高次元の存在にとって、ただの物語にすぎないのだとしたら……
こんなにも多くの苦しみと犠牲に満ちた物語を、本当に“良い物語”と呼べるのだろうか?
「だから、私にはもう一つ仮説がある。もしその作者が書いた物語が、多くの読者に読まれるほど優れた作品だったとしたら、その次に何が起きると思う?」
「そうですね……より多くの人が読む過程で、その物語世界を頭の中に思い描くようになる、ということでしょうか?」
鈴奈さんは少し考えたあと、真っ先に手を挙げてラミリスの質問に答えた。
「正解。しかも、大量の二次創作が生まれる可能性だってある。読者の想像は物語をより立体的に、より緻密に、より現実に近いものにするだけじゃない。その物語から、無数の新しい可能性を派生させることにもなる」
彼女はまた、小さな円の中にたくさんの円を描いた。
それは、物語から分岐が生まれたことを表しているのだろう。
「言い換えれば、それらの物語の登場人物は、その過程で自我を獲得していく可能性もある。だから、物語世界の核である主人公が独立した意識を持っているというのは、十分に合理的で、成立し得る推論だと私は思う。これが今の私の見解。少しでも役に立てばいいけど」
最後に、彼女はマーカーにキャップをはめ直し、先ほど座っていた席へ戻った。
……
もし、すべての物語が、それぞれ一つの独立した宇宙を形成しているという前提が本当なら、すべて説明がついてしまう。
そう考えた瞬間、私の額には無意識のうちに冷や汗が滲んでいた。
「リリス、どうして急にそのことを聞いたの?」
「心配になったの。この装置の本当の役割は、低次元の世界を紋章へ圧縮し、それを編織者の体に刻み込むことなのではないかと。私たち編織者が得ているスキルは、実はそれらの物語世界に存在する可能性の一つを、こちら側で扱える力へと変換したものなのかもしれない。けれど私たちは、それをただ、魔法術式によって物語からスキルを抽出し、装備として具現化する便利な装置だと思い込んでいた。その結果、本当の危険性を見落としていたのではないか……?」
もし本当にそうなら、編織者が死んだ時、その人が紡いだ物語にはどんな影響が出るのだろう。
私はそれ以上、深く想像することができなかった……
「あなたは、紋章の持ち主が死んだあと、物語世界まで巻き込まれて滅びるんじゃないかって心配しているの?私は、そこまで悲観しなくてもいいと思うけど」
「うん?どういうこと?」
「もちろん、多少の影響はあるかもしれない。でも覚えておいて。あれらは“物語”なんだよ。誰かの記憶に残り、誰かに想像され続けている限り、それらの世界は存在し続ける」
確かに……
物語は、作者が死んだからといって消えるわけではない。
なぜなら、それらはすでに創造されているから。
すでに、その独立した宇宙の中に存在しているから。
「でしょ?あまり心配しすぎないで。私の見立てでは、たぶん大丈夫だと思うよ」
「……分かった。ありがとう、ラミリス」
あとでマリーナや、ほかに物語の主人公と会った可能性のある仲間たちとも話してみよう。
もしかすると、事態は私が想像していたほど悪くないのかもしれない。
「そうだ、ラミリス。あなたたちの世界は無事だったの?」
「……創造主が私たちの支援に来る前に、私たちの世界へ繋がる転移門をすべて塞いでくれていた。だから、私たちの世界はどこも無事だった」
あの方が……
創造主の結末を思い出した私とラミリスは、そろって表情を曇らせた。
それを見て、ユリは困惑しているようだった。
「創造主?それって誰なの?」
「無数の世界を創造した存在、というところでしょうか。私も過去にあの方に救われたからこそ、今こうしてここに座り、皆さんと話し合うことができています」
「そうなの?あなたたち、そんな大物と知り合いだったの!?」
鈴奈さんも創造主を知っていたらしく、すぐにユリへ簡単に説明してくれた。
でも、鈴奈さんも創造主に救われたことがあったのか……
「そうだよ……それに、あいつは最後まで英雄だった」
「ん?ラミリス、その言い方はどういう意味?最後までって何?」
「しばらくは唯の前で、この件には触れないでね?彼女はね……」




