第16章 ようやく伝えられた想い
「ひどいよ!私はさっき夕飯を食べ終わったばかりなのに、畑仕事をしろって言うの……リリス、この悪魔!今は夜なんだよ!?もう友達やめるからね!」
「ごめんなさい、ユリ。食料の備蓄を補充するのを手伝ってください……アンナさんがあそこまで食べるとは思っていなくて、まさか一気に十数人分の食事を平らげてしまうなんて……」
「やだやだやだ!泣いちゃうからね!」
「駄々をこねないで、ユリ……ほかの人たちだけでなく、異世界からのお客様たちも見ているんですから……」
魔王リリカが予想したとおり、リリスはアンナに“好きなだけ食べていい”と大見得を切った直後、すぐに後悔することになった。
さっき食堂で、リリスはアンナの前に高く積み上がり、しかも今なお増え続けている空皿を見て、危うく目の前が真っ暗になりかけていた。
幸い、食料の備蓄を大量に消費してしまったものの、最後にはアンナの可愛くて満足げな笑顔を見ることができた。
まあ、いいか。
これなら十分元は取れた……よな?
「やだ!残業なんてしたくない!残業なんてクソだぁぁぁ!!!」
ユリは血の涙を流しながら、静さんの部下である数名の研究員たちに引きずられていった。
ご愁傷さまです……
「それにしても、アンナがあそこまで食べるなんてな……見た目は小さな女の子にしか見えないのに」
「さっき通りかかったイヴさんが教えてくれました。アンナさんは実は竜族だから、食べる量も多いのだそうです……」
「ああ、戦場で二丁拳銃を使っていた金髪ショートヘアの子のことだよな?待って……アンナって竜族なのか!?」
え?
物語によく出てくる、ブレスを吐いたりするあの竜?
「はい。しかも、ただの竜族ではなく、現任の竜王そのものだそうです……」
「この異世界の小隊、いったいどうなってるんだよ……?」
「さあ……?私も真面目に彼女たちのことを尋ねるたびに、とんでもない事実で思いきり殴られるんです。だから、もういいです。私はもう……そのあたりについて考えるのを完全に諦めました……」
俺とリリスは食堂の外に立ち、あまりにも突拍子もない現実から逃げるように、そろって星空を見上げていた。
「あの……エミール……」
「ん?どうした?」
「任務が終わったら、あなたに伝えたいことがある。そう言ったのを、覚えていますか?」
たしかに、そんなことを言っていた……
俺がこくりとうなずくと、リリスは胸元に手を当て、覚悟を決めるように深く息を吸った。
「エミール」
「は、はい……!」
リリスの頬は少し赤く染まっていて、恥ずかしそうにわずかに視線をそらし、俺のほうをまっすぐ見ようとはしなかった。
……
あのことを、言うつもりなんだろうか?
あの時はすぐにうやむやになってしまったけれど、本当は、俺には彼女が何を言ったのか、はっきりと聞こえていた。
だから今になって、俺まで急に緊張してきた……
「私は、本当にあなたに感謝しています。私が誰にも頼れず、どうしようもなかった時、あなたは異世界人である私を信じてくれました。そして、私のそばにいてくれました。それだけではありません。私が決断できずにいた時、あなたはいつも、私の代わりに迷いなく決断してくれました。だから、私はあなたにとても感謝しています……あなたがいなければ、私はとっくに耐えられなくなっていたかもしれません」
「うん……」
「でも、あなたと同じ屋根の下で過ごす日々が長くなるほど、いつか本当にあなたたちに私のことを忘れてもらわなければならなくなった時、私は気づいてしまったんです……そのことが、自分でも驚くほど悲しかったのだと。あなたたちが……特にあなたが、私のことを完全に忘れてしまうなんて、想像したくありませんでした。もし、いつか私たちがまた再会したとしても、私はどんな顔であなたに会えばいいのか分かりません……」
あの時のことだろう。
リリスが一人でアズライルと向き合おうとしていた時のことだ。
結局……
どうして『言霊』がうまく発動しなかったのかは分からないけれど、彼女と親しかった俺たちは、なぜか彼女のことを覚えていた。
でも、それは不幸中の幸いだったのだと思う。
「私があの男に捕まった時、本当はもう、抵抗することを諦めかけていました。けれど、私が一番必要としていた時に、あなたは私のそばに現れてくれました。そして、小隊のみんなを率いて、井口智彦をかっこよく倒してくれました……」
そこまで言うと、リリスはにこりと微笑んだ。
その笑顔は、思わず息をすることさえ忘れてしまいそうなほど綺麗だった。
「最後には、ちゃんと私を助けてくれて……それに、私のために怒ってくれました」
「俺は、君が俺たちを守るために、どれだけ努力してきたのかをよく知っている。だから、その努力をあいつに無価値なものみたいに貶された時、俺は本当に、心の底から腹が立ったんだ」
「はい。あれは、あなたが心の底から怒っているところを、私が初めて見た瞬間でもありました。私の前に立ってくれたあなたの背中は、今でも私の記憶に深く刻まれています。本当に……とてもかっこよかったですよ?」
「あははは……買いかぶりすぎだって……」
リリスにそんなふうに面と向かって褒められて、俺はどうしようもなく恥ずかしくなった。
やばい。
顔が熱い。
今の俺の顔は、きっと真っ赤になっているはずだ……
「だから、あなたに助けられたあとで、私はようやく気づいたんです。自分があなたをどう見ていたのかを。でも、その時は初めて自分の気持ちに気づいたばかりで、あなたに伝える勇気がありませんでした……」
「うん……」
「でも、キャロリンたちは、私の心境の変化に気づいていたみたいです。それで、昨日の夜、向こうからその話を切り出してくれました」
「えっ?またリンたちの仕業なのか!?」
「はい。彼女たちのおかげで、私はようやく自分の気持ちと向き合うことができました。エミール、私は……」
ガサッ――
「「!?」」
よりによって、ちょうどいい雰囲気になったところで、俺たちの背後の茂みから、何かが落ちたような音が聞こえてきた。
驚いた俺たちは、慌ててそちらを振り返った。
そこにいたのは、怪物ではなく……
リンだった。
彼女は草むらの上に座り込んでいて、顔には“あ、やっちゃった!”と言わんばかりの表情が浮かび、頭には何枚かの落ち葉までくっついていた。
どうやら茂みの後ろで足を滑らせ、転んでしまったらしい。
「だから、押さないでってば……」
「それは私たちのせいじゃないよ?さっき、自分で木の根につまずいて転んだの、私、ちゃんと見てたから」
もう一人の金髪の女の子が草むらから姿を現し、地面に座り込んでいるリンを引き起こした。
その後ろから、ラミリスも続いて姿を現した。
「えっと……」
「あははは……ハロー、ダーリン、リリスっち。ぐ、偶然だね~」
「“偶然だね~”じゃないだろ?お前たち……まさか最初からそこにいたのか?」
「バレちゃったね……」
バレないわけないだろ!
いくらなんでも分かりやすすぎる!
というか、今ここ、さすがに賑やかすぎるだろ!
「ラミリスとイヴが、入口で二人がいい雰囲気になっているのを見つけたから、ちょうど通りかかった私も誘って、一緒に来たんだよ?」
「ちょっと、キャロリン!なんで私たちのせいで、仕方なくついてきたみたいな言い方をしてるの?あなたが一番ノリノリだったでしょ……」
「しーっ……イヴ、しーっ……」
たとえイヴに黙ってほしかったとしても、もう手遅れだった……
「あ……あ……あぅ……」
せっかくリリスが勇気を振り絞って、自分の気持ちを伝えようとしてくれていたのに、その一部始終をほかの人たちに見られていた。
彼女は俺の背中に隠れるようにして恥ずかしそうにうつむき、自分の腕をぎゅっと抱きしめながら、可愛らしい悲鳴を漏らしていた。
「ごめんなさいね。邪魔するつもりはなかったの。ただ、ちょうどリリスに少し聞きたいことがあって、たまたまこの場面を見かけただけよ」
「だ……大丈夫です、ラミリスさん……そんなにかしこまらないでください。怒ってはいませんから。私に聞きたいこととは、何でしょうか?」
リリスは深く息を吸うと、どうにか自分を落ち着かせた。
「あら、それならよかったわ。私が知りたいのは、あなたたちが使っている特殊能力のことよ。私の知る限り、どの世界にも、その世界を形作る一つの【世界のテーマ】が存在している。けれど、この世界のシステムには『世界を書き綴る』以外に、『物語の具現化』という新しいテーマまで追加されていたの。だから、それがいったい何なのか気になってね」
ラミリスは目の前に浮かぶ半透明のウィンドウを見つめながら、顎に手を添えてリリスに問いかけた。
「『物語の具現化』……そうですね……では、まずは【編織者システム】の由来から少し説明させてください」
その後、リリスはラミリスに【編織者システム】の詳細と、かつて仲間たちと共に戦ってきた過去を語った。
ラミリスはただ静かにリリスの説明を聞いており、その間、一度も口を挟まなかった。
◇
「……だからこそ、私たちは【編織者システム】という装置を作り出しました」
「なるほどね。これが魔法と地球の科学技術を融合させた、画期的な戦略装置というわけか……?それじゃあ、今度は私からも一つ聞かせて」
「……?」
「戦争はもう終わったわ。これから先、あなたたちはどうするつもりなの?」
「これから先……ですか?」
ラミリスは突然、リリスに未来の方針について問いかけた。
戦争への対応やさまざまな問題に追われ、すでに汗だくになっていたリリスは、その問いに思わず固まってしまい、すぐにはどう答えればいいのか分からなかった。
「はっきり言うわ。この【編織者システム】は、本来この世界に存在してはいけない発明よ。あなたが今、この地球の人類に抗う手段を与えるために使おうとしていることは理解できる。けれど、その後はどうするつもり?このまま放置するの?それとも、この発明をあなたたちのこれからの新しい生活に組み込むつもり?」
「……」
俺たちがこれからも生きていくために、リリスにはそもそも、そんな未来のことに目を向ける余裕なんてなかった。
まして、戦争が終わったあとのことなど、彼女はまったく想定していなかったのだろう。
だからこそ、今こうして、ラミリスの問いに答えることができなかった。
「この力は非常に強いわ。扱う者が使い方を間違えれば、この発明はいつでも、あなたたち自身に向けられる武器になり得る」
「うっ……!」
「あら?どうやら、あなたたちもすでに心当たりがあるみたいね?」
ラミリスは俺たち三人の表情を見ると、片眉を上げながら、さらに問いを重ねた。
「あなたたちがこの装置を作り出したことには、本当に驚かされたわ。だってこの装置は、世界のシステムに『物語の具現化』という新しい要素を追加しているんだもの。いい?世界のシステムに干渉できる存在は、この世に二種類しかいないの」
そう言って、彼女は俺たちに向かって二本の指を立てた。
「神か、創造主か。そのどちらかよ。けれど、あなたたちは人間の身でありながら、そこまでの領域に到達してしまった……管理を誤れば、とんでもないことになるわ。私が何を言っているのか、分かる?」
俺たちが使っている編織者のスキルは、神の奇跡にも匹敵するものだったのか……
「だから、私から一つ提案があるわ。すべてが終わって、この世界も元の姿を取り戻したら、その装置は全員の前で完全に破壊する必要がある。三人とも、慌てないで。まずは最後まで聞いて」
俺たち三人が何か言おうとした瞬間、ラミリスは先に手を上げ、続きを聞くように示した。
「この装置が、あなたたちの努力の結晶であり、今の生活に欠かせないものだということは分かっているわ。けれど私たちは、将来この世界全体に、ひいてはほかの世界にまで影響を及ぼしかねない危険性を、あらかじめ取り除いておきたいの。問題が起きてから対処しようとすれば、余計な労力がかかるだけじゃなく、何の関係もない人たちを大勢死なせることになりかねないから」
ラミリスたちは……ずいぶん遠くまで見据えているんだな。
目の前の問題だけじゃなく、そんな遠い未来のことまで考えているのか?
「分かりました……ですが、【編織者システム】は私一人で作り上げたものではありません。まずは静に確認を……」
「彼女は問題ないって言っていたわよ」
「え?」
静さんがあまりにもあっさりと了承していたことに、リリスは思わず驚きを隠せなかった。
「彼女は、【編織者システム】という諸刃の剣が、自分の同僚や友人たちをどのように死に追いやってしまったのかを知っている。だからこそ、この装置を破壊するという決定に賛成しているのよ。さっき食堂で、私はもう彼女と話してきたわ。ただ、彼女もあなたの意見を聞いたうえで、改めて判断してほしいと言っていたけれどね」
「すでに話していたんですね……あの……少しだけ時間をいただけますか?そんな短時間では、私にはどうしても……この件を受け入れる決心がつきません」
「もちろん問題ないわ。時間ならまだあるもの。ただし、私たちが元の世界へ帰る前には、必ず答えを聞かせてね?」
「分かりました。しっかり考えてみます。ありがとうございます」
【編織者システム】を破壊する……か。
よく考えれば、俺たちはせいぜい、何の力も持っていなかった頃の生活に戻るだけだ。
生活そのものは、今までどおり何とかやっていける。
でも……
ほかのみんなは納得するのだろうか?
力を手放し、もう一度ただの一般人に戻ることは、誰もが簡単に受け入れられるものではない。
実際、それは父さんや母さんだけの話ではない。
編織者の大半は、【仙境】に入って探索することで、どうにか生計を立てている。
もし、その力がなくなったら……
彼らは短期間で、本当にそれを受け入れられるのだろうか?
「まあまあ。ラミリスも、ただそのことを確認しておきたかっただけだよ。そんなに難しい顔をしないで。さっきまで、いい雰囲気だったじゃない。ほら、続けてよ」
「いや、イヴ……まさかお前たち、横で見ているつもりなのか?」
「そうだよ。初々しいラブコメでしょ?見ないなんてもったいないじゃない。私はこういう甘酸っぱい恋物語が好きなんだ」
イヴがあまりにも当然のような顔でそう答えたものだから、俺は何と言えばいいのか分からなくなってしまった。
「ウケる。イヴ、遠慮なさすぎじゃない?というか、そういう話が好きなら、自分で恋愛すればいいのに」
「ん?何を言ってるの、キャロリン?私、もう結婚してるよ?」
「「「え?」」」
イヴはさらりと、俺たちの度肝を抜く一言を放った。
そして彼女は左手を掲げ、きらりと光る金色の指輪を堂々と俺たちに見せた。
ん???
「ちなみに、この小隊の女の子たちは全員、もう結婚しているわよ?」
「あっ……!どうりでさっきから変だと思ったんだ。皆さんの薬指に指輪がはめられているから!そうか、皆さん結婚していたんですね……!」
「ええ。私たちの夫は、唯よ」
ラミリスはそう言うと、自分の指にはめられた金の指輪をそっと撫で、柔らかな眼差しを浮かべた。
彼女たちの中に、何人かは唯さんの妻なのではないかとは思っていた。
でも、まさか全員がそうだったなんて、まったく予想していなかった。
「うわぁ……みんなが羨ましいなぁ。私もいつになったら、誰かのお嫁さんになれるのかなぁ……ね?」
「お、俺も……できるだけ早く頑張るよ」
「それじゃあ、約束だね?いい知らせ、待ってるから!」
リンはちらちらと俺のほうを見つめながら、何度も目で合図を送ってきた。
俺から満足のいく答えをもらうと、彼女は俺のそばへ寄ってきて、俺の腰に腕を回し、太陽みたいに明るい笑顔を向けてきた。
うっ……
その笑顔、破壊力が高すぎるだろ!?
いつか彼女や、ほかのみんなと結婚する日のことを想像すると、俺はどうしても胸の高鳴りを抑えられなくなってしまった。
「若いっていいわね~」
「あなた、大学生がそんなことを言うのは、ちょっと違うんじゃない?」
「確かに……何年生きているのかも分からない元創造神様から見れば、そう言うのは少し違うかもしれないわね。あなたと比べたら、私なんて、もう赤ちゃんみたいなものだし?」
「イヴ!?誰にそんな言い方を教わったの?シェラ?それともリリカ?こら、戻ってきなさい!」
「あはははは!逃げるんだよォォォ!」
イヴは一瞬だけラミリスと目を合わせると、すぐに彼女へ向かって舌を出した。
次の瞬間、彼女はそのまま走り出した。
ラミリスも負けじと彼女のあとを追い、二人は追いかけっこをするように食堂の外の角を曲がって、そのまま姿を消した。
……
今、ものすごく聞き流してはいけない単語が聞こえた気がするのは、俺の気のせいだろうか?
「元創造……何?」
「「……」」
唯さん、あなたの奥さんたちって、いったいどうなってるんですか?
「こほん!でも、同じ人のお嫁さんなのに、あの人たちってまるで親友同士みたいだよね」
「そうですね……」
「へぇ……リリスっちも、私たちの未来が少しイメージできたんじゃない?」
「え、えっ!?キャロリン、何を言っているんですか!?」
「あははは!顔赤くなってる、顔赤くなってる!リリスっち可愛い~。ほら、ぎゅ~」
慌てふためくリリスに構わず、キャロリンは素早く彼女を胸元に抱き寄せた。
リリスはまるで頭がショートしてしまったかのように、キャロリンの腕の中でぴくりとも動かなくなっていた。
「はいはい、もうからかうのはやめてあげる。私は先に行くから、続きはどうぞ。あ、そうだ!リリスっち、あとで絶対に私の部屋に来て、結果がどうなったのか教えてね?おやすみ、ダーリン~」
そこでようやくキャロリンはリリスを解放し、食堂にいるほかのみんなのところへ戻ろうとした。
けれど、立ち去る前に、彼女はもう一度振り返り、リリスに念を押すことも忘れなかった。
「うぅ……」
「リリス、大丈夫か?」
「あの子、いきなりあんなことを言い出すんですもの……慌ててしまうに決まっています……」
「あははは……リンはけっこう悪戯好きだからな」
「次は必ず仕返しします。行きましょう。私たちも先に戻って休みましょう」
ん?
もう続きは言わないのか?
俺はてっきり、彼女が……
ちゅっ――
俺が油断した、その瞬間だった。
銀白色の髪が、俺の目の前をふわりと横切った。
次の瞬間、俺の唇に何か柔らかいものが触れた。
目の前の美しい彼女は、耳まで赤く染めながら両手で顔を覆い、大きく一歩後ずさった。
「……わ、私は……あなたのことが好きです。以上です!」
「待っ……!」
リリスは突然俺にキスをして、俺が返事をする前に逃げていってしまった。
けれど、さっきの感触はまだ唇に残っていて、俺はその場に立ち尽くしたまま、しばらく何も反応できなかった。
みんなして嵐みたいに突然現れて、突然いなくなるって、いったい何なんだよ!?
特にリリス!
俺、まだ返事してないんだけど!
まったく……
まさか恋愛に関してまで、リリスが行動派だったなんて。
まあいい。
明日の朝、ちゃんと彼女に返事をしよう。
……
今夜も眠れそうにない。




