表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
22/25

タイトル未定2026/07/20 20:54

 宿屋に着き部屋に入ると部屋の明かりがついていて、畳の上には二組の布団が敷かれていた。

 マスターと流花はどちらともなく顔を見合わせ、照れ笑いをした。

 マスターは、流花を抱き寄せ長いキスをした。

 マスターの唇は流花の耳元から首筋へ這うように動いた。

 流花は小さく震えた両手で、マスターの肩を掴んだ。

「……マスター、待って……汗をかいているから、大浴場に行ってきます」

 流花は慌ててマスターから離れ、大浴場に行く支度をすると、部屋から出て行った。


 大浴場は思いのほか広くて、誰もいなかった。

 流花は髪の毛と身体を洗い、広い湯船に浸かった。

 貸し切り状態の湯船の中で、流花は天井を見上げた。

 マスターと泊まりがけで出かけると言うことは、どう言うことなのかわかっていた。

 マスターと一夜を共にする覚悟は既にできていた。

 しかし、マスターに抱かれた流花は躊躇をした。

 怖くなったとか、恥ずかしくなったわけではない。

 マスターに溺れて行く自分が少しずつ見えてきて、とまどってしまった。

 マスターの側に、ずっといたい。

 でも、マスターに依存する生き方はしたくなかった


 流花が部屋を出た後、マスターも大浴場に行った。

 髪の毛と身体を洗い、湯船に浸かった。

 ……まだ、早かったかな。

 やんわりと拒まれた流花にマスターは、少しだけ後悔をした。

 浴室を出ると、持ってきたグレーのスウェットに着替えたマスターは、大浴場を出て部屋に戻った。


 部屋に戻ったマスターは、布団の上で仰向けになった。

 流花は、大浴場に行ったきりだった。

 マスターは、布団の上で携帯を眺めた。

 昼間海岸で、戸惑う流花に耳打ちをして『せ〜の』の掛け声とともにインカメで撮影をした写真を見て、マスターは笑いながら言葉にした。

「……バカだなぁ」

 インカメで流花と一緒に撮った写真は、マスターと流花が不細工な顔をして撮った写真だった。

 マスターは、一人海岸沿いで波と戯れる流花の写真を眺めていた。

 仰向けの体制から起き上がり、布団の上であぐらをかいたマスターは、携帯を操作していた。


 携帯を操作していると、大浴場から流花が帰ってきた。

 流花の姿を見たマスターは、吹き出した。

「……なに?」

「同じような、スウェットだから」

 マスターは、グレーのスウェット。

 流花は、水色のスウェットを着ていた。

「本当だ」

 小さく笑いながら流花は、使用済みのタオルを干したり、着ていた服をハンガーにかけた。

 布団の上であぐらをかいていたマスターは、やっと落ち着いた流花を呼んだ。

「おいで」

 マスターに呼ばれた流花はマスターの側に行った。

 マスターの側で膝をついた流花の手をマスターは自分の方へ引き寄せ、あぐらをかいていた足元に流花を座らせた。

 マスターは流花の背後から手をまわし、流花の手に自分の携帯を持たせると、背後から流花を抱きしめ一緒に携帯の画面をのぞき込んだ。

「うわぁ~私、凄いブスぅ〜」

 流花は、声を上げて笑った。

 流花が手にしていた携帯をマスターは取り、携帯をホーム画面に戻し布団の上に置いた。

 膝の上に流花を乗せたマスターは、流花を自分の方へ向き合わせた。

 マスターは、流花の顔を両手で挟んだ。

「一緒に不細工な顔をしたのに、マスターの顔は、何処か可愛いくてズルい」

 マスターは、自分の額を流花の額にあてた。

「ズルいって……流花の不細工な顔、可愛いよ」

「マスター、全然褒め言葉になっていません」

 流花の言葉に笑ったマスターは、流花の額から頬にかけて口づけをした。

 布団の上に流花をそっと仰向けに倒して、流花が逃げ出さないように、マスターは流花の両手をしっかり握りしめた。

 流花の上に上に覆いかぶさると、流花を抱きしめてキスをした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ