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第一章:「目覚め」

世界は、静寂に包まれた広大な荒野と、空に届かんばかりの雄大な山々にどこまでも続いていた。その孤独な景色の中、風の囁きに揺れる広々とした草原がある。そして、その中心。乾いた落ち葉が積み重なった間に合わせの寝床の上に、一人の少年が横たわっていた。


年齢はせいぜい五、六歳といったところだろうか。透き通るような白い肌は、草の葉が混じった乱れた薄茶色の髪と対照的だった。身に纏っているのは粗末な布で作られた簡素な服で、今は汚れ、ひどく擦り切れている。


山々の頂から最初の陽光が差し込み、その温もりが少年の頬を撫でた。少年は、ゆっくりと目を開ける。


それは、周囲の自然の生命力をそのまま宿したかのような、輝くエメラルドグリーンの瞳だった。しかし、そこに喜びの色はない。あるのはただ、深い困惑だけだった。少年は身動きもせず、果てしない空を見つめていた。自分が誰なのか、そしてなぜ世界はこれほど大きく、自分はこれほどまでに小さいのかを理解しようとして。


長い間、吸い込まれるような青空に目を奪われていたが、やがて少年は起き上がろうと試みた。だが、地面から肩を離した瞬間、唇から静かな呻きが漏れた。後頭部を石で殴られたような、鋭く刺すような痛みが走ったのだ。


本能的に、小さな手を痛みの中心へと伸ばす。触れると、薄茶色の髪を濡らす熱く湿った感触があった。手を離し、目の前にかざすと、指先は太陽の光にぎらつく深紅の液体で汚れていた。

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