第八話:スパイ失敗
「今、大阪府警に連絡したからな、安心しろ。」
と小口が早口で言った。金本は、
「分かりました。」
と言って、携帯電話を切った。金本の周りには誰もいない。金本は、怪し
げなマークの入ったパソコンを取り出し、自分のパソコンにケーブルを使
いデーターをコピーした。
「よし、これを警視庁に送れば。」
自分のパソコンをかばんの中に入れ、倉庫の裏口から抜け出した。用意し
ておいた車を見つけると、いきなり車を銃で撃った。自分の吸っていたタ
バコを車に向かい投げ捨てた。すると勢いよく火がつき、爆発音とともに
車が炎上した。
「やっぱりか。」
金本はため息をつきその場を立ち去った。
───倉庫内にて───。
「うわあ、大きな音だ。」
と沢口が言った。
「ちょっとやりすぎたかな。」
と岬が言った。
「大丈夫だ。裏切ったものにはあれくらいの罰で・・・。」
とリーダーらしき男が呟いた。続けて、
「そろそろ、警察が来る。岬、ついでにこの倉庫も消してくれ。」
と言った。
「分かりました。」
と岬が答えた。十分後、倉庫が爆発した。
───警視庁捜査本部にて───。
「大阪府警から電話です。」
と大きな声で部下が言った。
「今、代わる。」
と指揮官の小口が言った。
「状況説明をします。金本がいたと思われる倉庫で十分前に爆発。先程、
倉庫が爆発しました。」
と言った。捜査本部にいた全員が唖然とした。
「本当か・・・。」
と一言だけ言って電話を切った。
───大阪府堺市西区の交番にて───。
「お久しぶりです。」
と金本が一人の警部補に話しかけた。警部補はびっくりした様子で入り口
のほうに顔を向けた。




