第九話:裏切り
「お、お前っ。なんでここにいるんだよ。」
と警部補が言った。
「すいません驚かせてしまいましたか。川末教官。」
と丁寧に話した。警部補との関係は、金本が新米だった時の教官だったの
だ。
「久しぶりだな、金本。」
と川末が言い直した。
「ところで、川瀬はどこですか。」
と金本が言った。
「今は、パトロール中だ。」
と川末が言った。
「分かった。」
と金本が言いながら、拳銃を取り出した。そして、銃口を川末の方向へ向
けた。
「お、おい。なんだ、金本。」
とびっくりした様子で言った。しかし、金本は、何も言わずに引き金を引
いた。静かな場所に銃声が2回響いた。そして、金本は黒い車に乗りその
場から消えていった。十分後、川瀬が帰ってきた。
「川末さんっ。大丈夫ですか。」
と言い、救急車を携帯で呼んだ。しかし、一時間後病院で亡くなった。一
日後大阪府警は事件として扱い、目撃した人がいなかったか近所の聞き込
み調査をした。すると、交番の近所の人が、がっちりとした体型の男の人
が川末さんと話していたという証言をした。
───警視庁捜査本部にて───。
金本が亡くなったという情報が届いてから三日後、捜査本部宛に、一通の
手紙が届いた。その手紙には、
「金本は死んでいない。堺市西区の交番の事件、犯人は金本だ。裏切りは
何時まで続くか誰にも予想できない。」
とワープロで書かれていた。小口は、それを読み、言葉を失った。
「金本を指名手配だ。」
捜査本部に、指揮官の大きな声が響いた。
「情報は何かありますか。」
と鉄が聞いた。
「情報は、黒い車という情報だけだ。」
と小口が言った。




