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薬物殺人事件  作者: 和竜
2/9

第二話:白衣の女性

新宿駅ホームにて、この時の気温は三十度。黒変した謎の

粉末の入った、ペットボトルを見つけた駅員はそれをゴミ箱

に捨てた。そのペットボトルには、複数の穴が開いていた。

十五分後、ゴミ箱の横に立っていたサラリーマンが倒れた。

息がもうろうとしている。その二分後、OLがゴミ箱付近で

煙草に火をつけた。──新宿駅爆発──。人々が倒れていっ

た。翌日、現場にいた駅員に話を聞いた。駅員の話を聞くと、

黒い粉末があり、ツンとくるような臭いがしたということだ。

薬品専門の捜査員がいたので調べてもらった。結果は、青酸

系薬物。薬物の沸点は、二十六度。気温が三十度もあれば、

気化する可能性は高い。また、六時間前くらいから置いてあ

ったと言っていた。黒変し、爆発性が強まったといえる。さ

らには、爆発前の時間帯は午前九時。ちょうど気温が、上が

ってくる時間帯だ。このことから、計画性のある犯行だとい

うことがわかる。しかし、爆発で証拠が消え去ってしまい、

まったく手がかりがない。これではどうしようもない。  

その二日後、サラリーマンの話により白衣を着た女性が、ペ

ットボトルを置いていったことが分かった。だが、顔が分から

ない。一週間後、元防衛副大臣が演説中に射殺された。司法解

剖の結果、青酸系薬物の入った銃弾が肝臓から見つかった。歩

道橋の防犯カメラの記録に、白衣を着た女性がうつっていた。

またしても、顔が見えなかった。警察は、新宿駅周辺のドラッ

グストアを調べた。しかし、女性は見つからなかった。事件は

謎に包まれていった。しかし、二日後に目黒区のとある路地で

異体が発見された。遺体に目立った外傷はなく、首の辺りに注

射器の針のあとがあった。身元は、内閣府男性 黒田義彦、三 

十六歳。この事件にも、白い白衣の女性がかかわっている。遺

体の横に文字が書かれていた。

「case 亀Black」

訳すと、事件 亀 黒になる。並び替えると黒亀、ピンときた

江東区の黒亀橋の跡が次の事件現場になるということ。直ちに

警察に連絡した。犯人を捕まえる絶好のチャンスだ。しかし、

自分から場所を言うとは・・・・。警察は二十四時間体制で、 

見張りをした。そして五日後、市営のバスが事故を起こした。

運転手と乗員は、すべて死亡が確認された。原因は、またして

青酸系薬物の気化だった。そこに、白衣の女性はいなかった。


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薬物殺人
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