10歳の誕生日
私の9歳の日々一瞬の様に過ぎていってしまいました。前世みたいに王妃教育で受け身ではなく語学指導と言う大役で行くので私も準備は必要と勉学に励んでいました。
セリーナ王女様とは前世では茶会や祝賀会、夜会などで度々、お会いしましたが挨拶はしても深くお話しする事がありませんでした。何故ならセリーナ王女様とユーフリード王太子殿下とは大変仲が悪く特に王女の方が避けていた様な気がします。
当然、婚約者の私と話どころか目線すら合わせませんでした。
かと言って嫌がらせとかは嫌味を言う方ではなくとにかく王太子殿下とは顔も合わせたくない様子です。
気になったのがマリア王妃殿下はセリーナ王女様に対して当たりは詰めたかったと覚えています。
王妃殿下とお二人の妃殿下も目立った歪みあいは無かったけどお互い関わらない様にしていたようにも見えます。何故、王女だけ?と疑問に残りますが‥。
今世の王室の関係は変わってしまってるのでしょうか?ユーフリード王太子殿下が長期不在で前世ではなかった事が起きてるので多少は変わっているのではないでしょうか?
あれこれ心配しても仕方ありません。処刑台に上がった恐怖の場所ですが今回は王太子殿下と言う強い味方います。お友達ですもんね。
しかも兄様と親友ですよ。
と、夜中に考えながらベットでうとうとしてると何やら視線を感じると思ったらベット足元に妖精ミアが座ってます。
「ミュゼ、久しぶり〜。」
「本当に久しぶりね。もう何年ぶり?」
「だっていつもミュゼの周りにガゼルって人が見張ってるんだもん。」
「ガゼルもミアが見えるの?」
「ミュゼ知らないの?ガゼルはね、闇使いなんだよ。」
「闇使い?初めて聞くわ。」
「ルアー民族の生き残りなんだ。ルアー民族は闇を操る一族でね。暗闇や人の影を行き来でるし他にも色々出来るんだけどまぁ、とにかく影の様にしつこいんだよ。」
「相変わらずミアの話は分からないわ。ねぇ、今日はガゼルに見つからないの?」
「うん、今日は珍しくいないよ。カラスがいるけどガゼルの手下、僕は悪意がないからカラスには見つからない。」
「カラスは見たことないわ。人なの?鳥なの?」
「へへへ‥‥。どっちでしょう?楽しみだね。」
「教える気がないのね。ミアは今日は遊びに来ただけ?」
「あ、そうそう。神様からの伝言だよ。王宮に行ったら優しい仮面を被った悪い人がいるから気をつけてって。」
「その悪人が誰なのか教えて欲しいんだけど。」
「だって、神様が王宮に行けばわかるって言ってたよ。」
「前に言ってた運命の人と関係があるのかしら?」
「さぁ、知らない。」
「ねぇ、ミア、神様と直接はなせないの?」
「ミュゼが、妖精になったら話せるよ。」
「なれるの?」
「ミュゼ、可笑しい。なれるわけないでしょう?あはは」
妖精は人間を揶揄うのがお得意のようです。
「ミュゼは後、少しで10歳だね。」
10歳と言えば、お爺様が前世で死んだ日です。
「そうね‥‥。」
「わぁーミュゼ、そんな悲しい気持ちにならないで、きっと大丈夫だと思うよ。ミュゼのお爺さんはあの時死ぬ運命じゃなかったって神様が言ってたもん。」
「そうなの?」
「ふー。ミュゼが悲しい気持ちになると僕も嫌な気持ちになっちゃう。」
「じゃ、なんで前世でお爺様が死ぬ事になったの?」
「それはね‥‥。うーん。ミュゼ、自分で気付いて!だって、今と前世では全然違うでしょう?」
「前世と今で違うこと?うーん。殿下?」
「わーい!ミュゼが気付いてくれた。あっ、長話しちゃった。もう、行かなきゃ。じゃぁね。」
じゃぁねって、謎かけみたいな事言い残しますけどいつも全然わかんないです。何故、神様はミアを使いに寄こすのかわかりません。ガゼルが闇使いってランスに聞いて今度、アルバートにでもに聞いてみよう。
それから何ヶ月かたって、私の誕生日の当日、朝です。夕刻までにはお爺様と殿下が屋敷に到着します。
兄様は、1日早く到着しています。
兄様とサロンでくつろいでいました。
「兄様、王宮のお話聞きたいです。」
「その前に、ミュゼ、誕生日、おめでとう。」
「ありがとう。兄様。王宮のお話聞かせて下さい。」
「ミュゼ、せっかちだね。もうすぐミュゼも王宮勤めになるから心配だよね。こんなにまだ、小さいのに。僕もまだ、第三騎士団だからそんなに王宮内っていってもなぁ。」
「王女様にはお会いしましたか?」
「セリーナ王女様は騎士団になる前から父上達と王宮に上がった時によく話すよ。可愛らしい王女様だよ。あっ、殿下の悪口はよく言ってるよ。きっと、ミュゼと気が合うよ。」
「でも、殿下と何年もお会いしてないんでしょ。」
「そうだね。王女様の中ではあの時の殿下のままだ。この前もあんなの兄と呼びたくないと怒ってたよ。大分、大人になったよって言ったらあんな奴がそうそう変わるわけないとか鼻息あらかったなぁ。」
「激しい、王女様ですね。」
「まぁ、ミュゼも何度か殿下に怒鳴りつけたんでしょう?似た者同士で気が合うじゃない?」
似た者同士って‥‥。
「兄様、その事って殿下から?」
「僕と殿下の仲では隠し事はないのさぁ。」
と言いながら不敵な笑い残して兄様は用事を思い出したようで部屋から出ていきました。




