王子と談話
ランスは講義を終えると部屋から出で行き殿下と二人でお部屋に留まっていました。
「殿下、毒慣らしって大丈夫ですか?」
「これも、王宮に戻った時に役に立つと思う。ランスが言うように誰が敵か分からない世界だしなぁ。」
「私も殿下が戻る頃、王宮に上がるらしいです。」
「なんだって!!どうして!いつ!誰が決めたの!王宮に上がるっては妃勉強でか!まさか他の王子との婚約とかじゃないよな?!」
「で、殿下、落ち着いて下さい。婚約とかわけわからないです。第一王女のお話相手のお勤めでございますよ。」
「なんだ、セリーナの話し相手か‥‥。セリーナとも、もう、3年も会ってないなぁ‥‥。あれも王女として相当変わった奴だからミュゼと以外と合うかもな。それより、公爵がよく許したよな、絶対にミュゼを話さなさそうなのになぁ。」
「殿下、あれも変わってると言いましたがまさか私の事ではないですよね。それに兄様が王宮に上がるのは喜んでいましたが余り歓迎されていないような‥。」
殿下は少し考え溜息を吐きいあました。
「あはは。気にするな、ただの戯言だよ。王宮にいた頃は華やかな所だと思っていたけど今思えばそれも魔やかしだったんだ。欲と嫉妬のかたまりの世界だと気付いたんだ。後、アレクはいいんだ。あいつは自分で自分の身を守れる。ミュゼにはあの世界は酷だろ?」
「何年か前までは王宮にこいこいって誘ってなかったですか?」
「ああ、そうだったな。王都の夜会や祝賀会とはこれからも誘うつもりだよ。だが、王宮に上がるのか‥‥。ミュゼに話したって言うことはきっともう決まっまった事だよな。」
「王宮に上がるのは私もあまり気が進みませんが‥‥。殿下がそんな考えとは以外でした。」
「そうだな、オーランド殿のところに世話になる前は取り巻きの令嬢達が勲章のように思えたが、あの令嬢たちも今では魔女見えるよ。」
「まぁ、淑女に対して魔女とは失礼も程が過ぎますよ、殿下。」
「あはは‥‥。ミュゼはあの令嬢達必死さ知らないからなぁ。今じゃ、アレクとは笑い話のネタになってるよ。もう少しミュゼが大人になったらアレクのとの話に混ぜてあげるよ。」
前世の王宮は確かに権力の争いでした。それは、男性だけでなく女性の間でもです。令嬢達の茶会に上から下まで舐め回すように見られ、嫌味を如何に返すかで品格が決まります。馬鹿馬鹿しいといつも思っていましたが敢えて荒波も立てませんでした。
また、あの、下らない争いに巻き込まれるのかと思うと憂鬱なのは確かです。
「なんだか2年後が憂鬱になってなって来ました。」
「そうだな。本当はミュゼが王宮に上がれるように内情を整えから呼びたかったが‥‥。」
「殿下?殿下の話し相手としてですか?」
「いや、何でもない。忘れてくれ。」
それから数ヶ月が過ぎました。私の9歳の誕生日も過ぎて来年には王宮に上らないといけません。母様からティータイムと言う、厳しいマナー特訓(前世の王太子妃教育より厳しいです。)があり更なる語学教育(お父様、あんなにブツブツ言っていたのに‥)アルバートによるダンス特訓に加えリサに護身術の特訓があり(護身術の特訓は楽しいです。)と、まるで花嫁修行のように叩き込まれて行きます。嫁に行くのは王女様なのに‥‥。
『ミュゼが王宮の奴らに馬鹿にされてたまるか!考えただけ腹が立つ!』
とお父様が叫び!
『そうですわ、あの王宮の貴族に一言も言わせませんわ!』
と母様も珍しく意気投合して前世に味わった事がないぐらいに叩き込まれ毎日ぐったりです。
「リサ、毎日、ボロボロよ。」
「お嬢様、日に日に磨きがかかってますよ。ご安心を」
「意外にもリサが護身術の達人だとは知らなかったわ。」
「ブルーラー家では執事や侍女の嗜みみたいなものですよ。アルバートやここの庭師はその辺の貴族騎士よりもお強いですよ。」
「一体どこまで危険なのよ。」
「お嬢様、ブルーラー公爵家は王族にもっとも近い血族ですよ。気を抜いてはいけませんよ。王宮に行ったらもっと、気を引き締めなければいけません。それにお嬢様は最有力王太子妃候補なんですよ。」
「リサ、いつから私が最有力王太子妃候補になったのかしら?」
「お嬢様ぐらいしかいません。いい加減諦めて最有力王太子妃候補だとお認めになって下さい。殿下が可愛そうです。」
「あのねリサ、王都では沢山の令嬢がいるのよ。妃になりたくて仕方がない方々が沢山。毎日、自分磨きに専念されてる方に比べたら私なんて霞んでしまうわ。それに堅苦しい王太子妃になるぐらいならお婆様の後を継いで女伯爵なった方がよっぽどいいわ。」
「お嬢様がいくらそう言っても‥。王都に行けばお嬢様が最有力王太子妃候補だって言う事がよーく分かりますよ。私の情報網を侮らないで下さいね。」
「もし、その情報網が正確な情報だったらかなり面倒くさいわね。」




