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王宮

「王宮に上がるとはどう言う事ですか?」


何故、私が王宮に上がらないといけないのでしょう?


「まぁ、そんなに鼻息を荒くするな。私だって納得していないんだ。」


とお父様は優しく言いますが本当に機嫌が悪そうです。お爺様が説明します。


「この度、第一王女のセリーナ王女の婚約が決まった。まだ、公式発表されてないので何処へとは言えないが‥‥。嫁ぎ先が他国でな、語学教育の為にミュゼを王宮へと言われたのだよ。」


「私でなくても他の学者の方とかいらっしゃるのでは?」


「確かに通訳程度に話せる者もいるがお前も知っての通り語学堪能な者がこの国には少ない。自分の国が一番だと思ってるからな。そうだろう、ヨハン?」


「父上、私は反対しているのです。確かにミュゼ程賢く、美しく、そして礼儀正しく、美しい心の持ち主はアリアナぐらいしかいない。しかも王女と歳が近い。王宮には行かせたくない!以上。」


あー、もう親バカですね。もう少しまともな抵抗をして欲しかったです。お父様。


「とは言っても、婚約発表は2年後になる。4年後の16歳が結婚式になるであろう。それまでの間に語学の教師兼話し相手として王宮勤めをして貰う事となった。なぁにアレクもいるから大丈夫だ。」


「兄様がいるのは心強いですが‥‥。私に務まるのでしょうか?」


お父様が益々、機嫌が悪くしていいます。


「不本意だが、ミュゼぐらいしか務まる奴はいない!」


「まぁ、ヨハン気持ちは分かるがミュゼにとっては名誉な役割だ。王宮には私の息のかかった者も忍ばせておく心配するな。それと、その頃にはユーフリードも王宮に戻る予定だ。」


お爺様は私の方を見てニヤリと笑います。お父様が慌てて言います。


「一番、危ない奴が王宮に戻るって!!」


「ヨハン、そんな事ばかり言ってるとアリアナが聞いたらまた、怒られるぞ。」


「まぁ、2年も先の事だがミュゼ、ユーフリード王太子に引っかからないようにしてくれ。あー、2年も先の事だから心配だぁー。10歳って、まだ子供だよな。大丈夫だよな。でもその後4年間で14歳、社交デビューではないか!」


「全く、こやつは家族の事になると極端にヘタレだな。」


お爺様は手でもう下がっていいぞと合図をした。私がお父様のくだらない妄想に退屈してたのが分かったのでしょう。遠慮なくこの場から脱出しましょう。

丁度、殿下の話題になったので殿下の所に行ってみようとおもいます。


途中、アルバートに殿下の居場所を聞くと部屋でランスと勉強中との事です。邪魔してはいけないので遠慮しようとしたらアルバートから恐らく一緒に聞いてても問題ない内容だと言う事でお邪魔する事にしました。


ランスに一緒に講義を受けたい事を伝えるとあっさりと承諾して貰えました。


「先々、お嬢様も必要だと思いますので‥。」


講義の内容は『毒薬』と、まぁ、物騒な内容ですが面白そうです。


「では、毒物は動物毒マムシ、クモ、フグなどがり植物毒はトリカブト、毒キノコ、トウゴマなど鉱物毒ヒ素、水銀があります。過去にて王宮や他国で起きた暗殺に使われる事が最も多いのは、植物毒だといわれてます。マンチニールの実、別名死のりんごと言われている物もありますが花が咲くものが多いので生えていても毒とは分かりづらいものが多いです。」


「鈴蘭‥‥。」


私は思わず口にしてしまいました。


「お嬢様よくご存知ですね。とても愛らしい花ですから毒だなんて思えませんよね。」


「私の小さい時より母上が好んで温室で育てている。毒だと知っててそだててるのであろうか‥‥。」


と殿下が思い出したように呟く。


「ただ鈴蘭の花と根は確かに強い毒ですが絶対の致死率が高い訳ではないですが‥‥。口にするとかなり重い症状です。その中で死んでしまうことも度々あります。」


ランスが説明してくれます。


「私の母上は余り花とかは興味ないが鈴蘭は庭師に育てるよう指示してた。愛でてる事は一度も見た事はないが‥‥。」


「王宮内で突然倒れた者がいたかどうか調べるのも面白い事がわかるかもしれませんね。」


とランスは怖い事を満遍の笑顔で言います。

殿下は苦い顔をして考え込んでいます。


「ユーフリード様、貴方は2年後に王宮へ戻ります。なので綺麗事抜きで言わせて貰います。王宮とは実の母親でさえ敵になる事もあります。いわばした隣り合わせ。誰を信じ誰を疑うかは王者の資質を問われます。私はユーフリード様には是非とも生き残って頂きたいと思っているのです。」


「ランス、分かった。肝に銘じよう。」


「では、ユーフリード様、明日から毒慣らしをして頂きます。かなり辛いかと思いますがご覚悟して下さい。」


「ランス、殿下に毒慣らしですか?」


「ミュゼット様は将来、女性ですので将来お子を宿すと思うので出来ませんが、旦那様もヨハン様もアレク様も小さい時よりやって来たことです。」


「ミュゼがお子を宿す‥‥。」


何故、殿下がそんなに顔を赤らめるのでしょうか?

しかし、私が令嬢殺し未遂では私の部屋以外は鈴蘭なんて出てこなかった筈です。その前から王妃様は育てていたと言う事になります。

なんだか苦虫を噛んだ気分です。





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