大地の女神の呪
真実かどうかは渡りませんが、ファルダ国の文献にはこう書かれています。
ファルダ国のラピュタス暦で607年に起こったと言われている呪いです。その文献によると当時ファルダ国はまだ、国として確立しておらず川と木々で、自然溢れた国で気候もく人間と妖精が共存し、大きな町もなく所々の村で成り立っていたと言われています。
しかしながら人間の性質上のより豊かな生活を求めるようになっていき権力を欲するものが出てきました。人間が住む村同士の争いから次第に矛先が妖精に向けられるようになりました。
妖精は神に使えている為、欲もなく怨みや嫉妬もなく純粋なもので成り立っている為、欲にのまれた人間から迫害を受ける対象となってしまいました。
妖精の住んでいる土地を政略しようと木々切り開き人間の領土を増やしていきました。
それを見かねた女神レアーがファルダ国の一番の権力者に妖精達の迫害を止めるよう願い出ましたがその権力者は事もあろうにレアーの目の前で妖精達を焼き殺してしまったのです。
レアーは、怒り狂い「そんなにこの自然を必要としないなら無くしてしまえいい!」
と、嵐をお越し国の洪水で飲み込んでしまいました。
レアーは僅かに残った生き残った人間達に言いました。
「お前達の子孫が繁栄し何度も愚かな権力争いをするであろう。お前達の罪は子孫にも償って貰う。500年毎にこの国は自然によって多くの命を奪われるであろう。そして、自然には勝てない事を思い知ればいい。」
と、記載されています。今年の暦が1100年です。言い伝え通りなら7年後に天災が起こると言われています。
私は話してもいいか迷いつつも話しました。
「お爺様、結論から言えばファルダ国に天災は起こります。」
「では、文献は本当だったって事か。」
「偶然なのか必然的に起こったか分かりませんが、なぜなら実際に起こったのは、1109年の7月に大洪水が起こりました。そう、私が処刑される3ヶ月前になります。なので、一概に文献が真実とも言えないのです。」
「事前に知っていれば対策も取れるであろう。」
「しかし、当初、ファルダ国の災害で助かった国もあるのです。ウランダ国です。当時ファルダ国とウランダ国は険悪な関係でした。当然ファルダ国が優勢でした。恐らく、天災が無ければ一気にウランダ国を攻め込んだと思います。」
「しかし、ラウラ国にミネラバ王女が側室でいる事で我が国はウランダ国に加戦しなかったのか?」
「たしかラウラの国が本来加戦するはずでした、しかし、前世ではミネラバ妃は王子を宿していません。なので王妃でも余り力もなくラウラ国の加戦をしなかった為ウランダ国はファルダ国との何度かの衝突で弱体化していました。加戦をしなかったもう一つ理由として当時、ラウラ国はファルダ国から友好関係を迫られました。ウランダ国とファルダ国を天秤にかければ圧倒的に力をもったファルダ国に付く事になったのです。」
そしてお爺様が粗方、前世で起きた事を理解したように言いました。
「ファルダ国に大きな天災が起きた為、ウランダ国は滅ぼされる事を免れたという事か‥‥。ファルダ国が天災の普及で戦だからでなくなった間にウランダ国の戦で受けた傷も癒えたと言うところかな。」
「私はその後、死んでますから予想ではそうなると思います。」
「では、ファルダ国を助ければウランダ国を滅ぼすと言う事になるな。」
「お爺様、ファルダ国とウランダ国の何か和解作はないのでしょうか?」
お爺様は、難しい顔で天を見上げ暫く考えています。そして何か決心をしたように私の方見ます。そして、ニヤリと笑みを浮かべます。
「ない事もないが‥‥。我が国の国王陛下が両手上げ喜ぶ策がある。釈迦に触るがな。」
「まぁ、お爺様、国王陛下の事、お嫌いなのですか?」
「いや、嫌いではないが、寧ろ可愛がっているぞ。甥っ子として、只な賭けに負けるのが悔しいだけだ。いや、賭けはこっちの話だ。気にするな。天災が洪水だとすると今現在ファルダ国はダムがなかったな。」
「はい、私もお爺様と同じ事を考えていました。前世で他国は既にダムの役割は貯水だけでなく治水も兼ねて建設されています。まずはダムの建設場所は被害が大きかった場所は記憶してますのでそこから考えれば建設が早められるかと思います。」
「今から取りかかってもギリギリだな。」
「そうですね。しかし、やる価値はあると思います。」
「今後、ファルダ国に情報を提供するかは今すぐには決められないが今回の訪問で王子の出方次第だな。ウランダ国も守らない。」
「はい。」
この日の夜は何事なかった様に晩餐を楽しみましたが、お爺様、お父様でお話があるよで晩餐が終わると早々に執務室に行ってしまいました。
今日は、色々とあって疲れていたので早目にベットに向かうとベットの上にミアが座っています。
「ミア、あなた全然、顔を見せてくれないからもう会えないと思ったじゃない。」
「やあ、ミュゼット。そんなに来てない?たかが2年か3年ぶりでしょ?そんなにたってないよ。人間はせっかちだね。」
「妖精と人間なら間には時間の間隔の差がある事良く分かったわ。それよりもミアに話したい事があり過ぎて。」
「大地の女神の呪いでしょう?ミュゼそれでこまってるんでしょ?へへへ。」
「ミア何でも知ってるのね。」
「神様が教えくれたんだ。女神様は呪いなんてかけないよ。多分、その時に言った言葉は同じ間違いを繰り返さないように注意したんだって。でも、洪水とかは天災は神様が決める事じゃないから‥。神様は天災を起こす事も出来るけど普段はやらないだって。見守るだけって言ってたよ。」
「そうなのね。神様達は寛大なのね。」
「そうだよ。人間達は色々考えるんだね。たいへんだね。」
「そうね、あなた達みたいな考えなら争い事が起きなさそうね。そうそう、あれからまだ王宮から呼び出しはないわ。」
「もう、本当にミュゼットてせっかち。まだ無いよ。だって王子様が王宮へ戻ってないでしょう?」
「殿下が戻らないと呼ばれないの?」
「そうに決まってるでしょ!ミュゼットは難しい事は知ってても大事な事は何も知らないんだね。その事は教えない。自分で考えて!」
「もう、ミアいじわる言わないで。」
「じゃあ、一つだけ忠告だよ。今度は逃げてばかりいてはダメだよ。わかった?」
「うん、よく分からないけど約束する。」
「あ、じゃぁ僕行くね。護衛の人が感づいちゃうじゃぁね。」
護衛の人って、ガゼルのことですよね。ガゼルも妖精がみえるのでしょうか?




