再会
お父様と母様は、シャルダン王子の訪問の準備に追われて毎日お忙しそうです。今朝もリサが朝の準備をしてくれます。お父様の着せ替え趣味はご健在です。今日もご指定のドレスに身を包みます。
「えーと、今日はグリーンのドレスなので、こちらリボンにしますね。」
サイドからハーフアップに編み込んでいき整えていきます。
「しかし、まぁ、毎回、毎回、殿下から凄い量のリボンやらカチューシャやらこれで、お嬢様が14歳になったら宝石の山ですね。」
ラウラの国では14歳の社交デビューするまでは貴金属の装飾品は使わないの一般常識です。
「まさかそんなのありえないわ。その頃は殿下は17歳ですよ。もう、婚約がいてもおかしくないわ。婚約がいてお友達の私に贈り物なんてないわね。」
リサ、死んだ魚の目で私を見ないでください。
「お嬢様、本気で言ってるのですか?あれだけ陛下がぞっこんに惚れてるのに他に誰を婚約者なれんですか?」
「リサ、貴族の婚姻は恋愛なんて関係ないのよ。ましては王族なんて国王のお言葉、一つで決まってしまうの」
また、リサ、死んだ魚の目で私を見る!
「お嬢様はしっかりしてそう何も分かっていませんね。再三、国王のお呼びがあり尚且つ公爵令嬢と身分ですよ。いい加減にもう、諦めた方がいいと思いますよ。」
「いいのよ。どうせ殿下もお年頃になれば、私の様な子供を相手にしなくなるわ。王都にいらっしゃればお美しい令嬢も大勢いらっしゃるし。」
「お嬢様は全く、殿下が気の毒に思えて来ました。お嬢様より美しい御令嬢がいらっしゃればの話ですよね。殿下のお気持ちが報われませんね。」
リサは、殿下が初めて訪れた時、散々、言ってたの忘れたのかしら?
「お嬢様、その気の毒な殿下何ですが、明日到着されるそうでよ。楽しみですよねー。あ、でも、今回はルノー・ハルト様ですね。」
「お爺様と兄様もご一緒ね。今回は早いが到着ですね。」
「なんでも隣国王太子様の警備の準備あるからだと聞いていますけど。」
「早く、来られる事はいい事だわ。アレク兄様も騎士団に入団すると中々、帰って来れないわ。今のうちに一緒に過ごさないとね。」
翌朝、昼過ぎ頃早々にお爺様達は到着した。いつものようにエントランスでお出迎えです。
「父上、ご無事に到着され、安堵致しました。まだまだ、お若いとは言えお年には逆らえない故ご無理をしていないかと心配していました。」
「出迎えご苦労であった。お前は余程、私を年寄り扱いしたいのであろう。案ずるな、恐らくお前の方が先に腰が曲がるであろう。お前とは鍛え方が違うわ!」
「お父上は、ご存知はないでしょうが私もまだまだ、あさの稽古は欠かしておりませんので安心してください。いつでもお手合わせいたしますよ。」
もはや、この親子の挨拶は恒例になっています。もう、母様も止めません。
「お義父様、無事にお会い出来て嬉しいですわ。アレクもしっかりお義父様の元で学びさせて貰っていつも感謝しています。」
「お爺様、お久しぶりです。」
「おー、アリアナ、ミュゼ、お前達と会えて心が癒える。愛想のない息子の歓迎の後の愛らしい歓迎、旅の疲れが吹っ飛んで行く様だ。ずっと、むさ苦しい男達に囲まれているからな。ミュゼ少し見ない間に一段と美しくなったな。」
お爺様は、相変わらず歳を取りません。チラッと後ろに兄様と殿下がいます。二人とも背がまた伸びて体も鍛えているせいか少しガッチリとした感じです。
「わぁ、ミュゼまた、綺麗になったね。ミュゼが成人になるのが心配になるよ。」
わー、兄様苦しいです。締め付けないで
「おい、アレク、ミュゼが苦しそうだ。」
殿下が見かねて止めてくれます。そうそう、今回は、ハルト様ですよね。
「ハルト様もご機嫌麗しいようで。」
「ミュゼ、アレクが言う様に益々、綺麗なっていくな。」
三年たって、殿下に色香が加わって見つめられると恥ずかしいのですが‥。
「はいはい、ダメだからね。ミュゼはまだ8歳、成人じゃないからね。いくらハルトでも、ダメだよ。しっしっ。」
「兄様とハルト様はとても仲が宜しいのですね。」
「良くない!!」
お二人ともはもってしまうぐらい仲が良くなったみたいです。
私は、お爺様にお部屋に呼ばれました。今回は、ランスも一緒にいます。
「ミュゼ、呼び出して悪かったが、少し聞きたいことがあってな。お前の前世の事だが‥‥。すまぬが、ランスには色々と動いて貰う事があってな。大体の事情はしっている。案ずるな。」
「はい、お爺様、どの様な事でしょう。」
「うむ、シャルダン王子が近々、ラウラ国の訪問があるがそれは、表向きの口実だ。ミュゼとの接触を図るためであろう。」
「私にですか‥‥」
「今後のファルダ国に起きる事をミュゼは記憶しているか?」
「はい、今後、9年間の出来事はラウラ国も含め他国の事は、ブルーラーにいた時も港町でしたので他国の情報は豊富でしたから。お爺様が聞きたいのはレアー事、大地女神の呪でしょうか?」
「いかにも、恐らくシャルダン王子はお前の全ての前世の記憶も欲していると思うが、特に一番手に入れたい情報だ。500年前に書かれていたと言う文献が、本当に起るのかを聞きたい。」
「分かりました。では、お話しします。」




