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閑話〜オーランド

ミュゼの誕生日の宴も終わり、ブルーラーの屋敷にもオーランドの専用執務室は、用意されている。執務室で、ブルーラーの商会での取引内容報告書を読んでいた。 


「旦那様、ガゼル殿がいらっしゃいましたが」


と、ランスが伝えない来る。


「中に入れてくれ、少し酒を飲みたい用意てくれ。」


「畏まりました。直ぐにご用意を致します。」


ランスと入れ違いにガゼルが入って来る。


「お久しぶりです。オーランド様。」


と、片膝をついてお辞儀をする。


「うむ、ご苦労であった。して、ミュゼの護衛は如何であった?」


「予想以上に色々な方が、近づいてきました。3ヵ月経ちますが、その間に暗殺者1名と拉致をしに来たもの2名がいました。」


「多いな、雇い主は暗殺者は王都の者、拉致はファルダ国の者と言ったところだろう。目的も分かり易いな。」


「王都から来た暗殺者をたどったらマリア王妃殿下の名と繋がっていました。しかし、拉致を狙ったものはファルダ国の者ですしかも王命で動いている者。何故でしょうか?隣国の公爵の令嬢をさらう意味があるのか…。」


ガゼルめ、私を吹っかけて来たな。此奴のことだ、ほぼ事実を掴んでいるのだろう。私がどこまで知っているか試しているのだろう。小賢しい奴め。

マリアは、余程ミュゼとユーフリードが厄介なのであろう。まだまだ、叩けば埃が出るな。ガゼルも同じ考えであろう。

修業も兼ねてあちらこちらの国々を転々としてたが、まさか怪しい輩がユーフリードの居所を血眼に探しているとは、それも恐らくあの女の手引きであろう。


丁度狙ったタイミングでランスが酒と肴を持ってきた。テーブルに置きガゼルの分も用意した。

ガゼルに酒を進める。


「今宵は、もうよいのか?」


「ミュゼット嬢は、今はカラスに見ております故。それに今宵は、もう既に鼠は片付けましたので。」


いかにもガゼルらしい。今日の宴に暗殺者が紛れ込んで来たのは聞いていたがあっさりしたもんだ。

片付けたと言う事は、既にこの世にいない。ガゼルの悪い癖で大した情報を持っていない場合はすぐに殺める。使えない奴躊躇なく消してしまう。

ガゼルには感情がない。


「ガゼル、ミュゼの前で血を流す事ないよう気を付けてくれ。」


「気を付けてますよ。まだ、ミュゼット嬢自身が自分が狙われてる事すら気が付いてないようですから。

今日のやからは毒殺を狙っていたようですね。特に新しい情報を知ってそうになかったので始末しました。」


「ファルダの方はどうだ。」


「余程、令嬢が欲しいのですね。接触しようと必死ですがヨハネ様が相手では、難しいでしょうけど。」


「そうか、シャルダンの奴も焦ってるな。王太子妃に迎えるにしてもラウラ国の王女がいるのに公爵の娘を望めないからな。シャルダン国の事情を考えるとミュゼットとはどんな形でも欲しいのであろう。」


「焦る理由はレアー大地女神の呪いでしょうか?」


「それぐらいしか理由はないからな。ガゼル、お前に念を押しておくがシャルダン王子が直接乗り込んで来ても殺すな。」


「承知いたしました。話は変わりますがユーフリード殿下は暫くは王宮へは暫く戻らないのでしょうか?」


「前のようにうつけ者でない事が知れたら必ずユーフリードを消そうとするだろう。マリアも当初の予定と大幅に狂ったから焦っているのであろう。それなりに王宮の王太子の立ち位置の準備をしなければならない。直ぐにユーフリードが殺されたらあの女の思う壺だしな。」


「当初の予定ですか…。」


「下らんやつらの予定だ。事ごとく潰してやったわ。」


「下らん予定を潰す際に関わる事が出来なくて残念です。さぞかし楽しい予定だったのでしょうね。」


「お前を使う程のもの達でもないからな後は個人的な恨みからだ。」


ガゼルが何かを聞き取ったのか目付きが鋭くなる。


「そろそろ、私も任務に戻らせて頂きます。カラスが呼びましたので…」


「うむ。」


ガゼルが出て行った。


「ランス、アレクを3年後王宮の騎士団に入団させる。4人程、使えそうな者を先に入団させておけ。」


「畏まりました。しかしながら、ヨハネ様がご納得行くのでしょうか?」


「恐らく、まだ、先だがミュゼットが王宮に上がる事は避けられないであろう。先に先手うつ。あの女狐をのばらしにし過ぎた。国王の勝ち誇った顔が腹が立つが仕方がない。」


「レアーの呪い、どうしたものかの。ミュゼットに協力させたいのは山々だがまだ、時は早い。」



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