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お爺様とお連れ様

数日が過ぎて少し、周りの木々が赤く色付きました。

転生して、すっかり馴染んでおります。


「リサは、お爺様のお屋敷に行った事ある?」


「残念ながら私、このお屋敷から出た事なくて‥アルバートなら行った事あるんじゃないでしょか?」


前世でも確か行った事がなかったと思います。初めての訪問です。確かあそこはファルダ国との国境付近です。まだ道が整備されて無いので魔物も大量に出ます。ファルダ国は友好国になったのも極々最近です。

なので、かなり遠回りになりますが船で行き来をします。

お爺様は、何で大丈夫なのか。謎です。前世の時から聞いてもお父様も母様も教えてくれません。


「アルバートね。そうね。後で聞いてみるわ。私も母様に弓と馬術でも習おうかしら。そしたら、お爺様や兄様、付いていけるわ。」


前に一度、お父様に剣術を習いたいと言ったら、泣いて止められました。母様ならきっと上手く教えてくれるでしょう。馬に乗れたら楽しそうです。


「辞めてください。旦那様とアレク様が大暴れします。奥様は、大喜びでしょうが‥‥。」


「でもねリサ、幾ら知識があったても力では叶わないでしょう。」


「そうかもしれませんが、アレク様やお嬢様の場合、その知識で物理的な攻撃も何とかしそうなんですけど。」


「ダメなら、聖女様とか巫女様でもなろうかしら。聖なる力でえいって身を守れそうじゃない?」


「お嬢様が何を倒そうとしているのか全くわかりません。」


そんな話を数日して、王太子殿下から手紙が来ました。どうやら、厳しい修行に出かけるらしいです。しかも、お爺様の元でって‼︎と、言う事は、お爺様のお屋敷にいらっしゃるて事ですね。どうやら手紙の内容からだと私達が行くのを知らないらしいです。

なんだか少し憂鬱になって来ました。

大丈夫、もう今では殿下とお友達と言う地位があります。前世みたいな事はないでしょう。今のところはですが。


待ちに待ったお爺様がおいでになられました。


「父上、お待ちしておりましたよ。相変わらずお元気で何よりです。今回は私の大事な子供達がお世話になるのが心苦しいので、お一人でお屋敷に帰ってもらってもいいのですが‥。」


「ヨハネ、心配は全くの無用。大事な孫の世話ぐらいどうって事はない。」


「おや、父上そちらのお連れ様は?」


「なんだついこの前まで、ここにいたのだろう?」


「お、王太子殿下〜!?」


みんなで、ハモりましたよ。

お爺様様の斜め後ろの男の子。品はいいです。寧ろ王太子殿下よりも、本人なの?身なりは、普通の貴族の格好です。普通なんですよ。キラキラした衣装ではありません。元々、麗しい方ですが、二回いいますがキラキラした残念感がありません。


「気付きませんで、大変ご無礼を致しました。ようこそおいで下さいました。」


お父様、即時に切替て挨拶です。


「いや、いい。こちらこそ世話になるが宜しく頼む。」


わぁー、礼儀正しいです。前いらっしゃった時だったら嫌味の一つはいいそうなのに。もはや別人です。慌てて母様も兄様もご挨拶します。私もご挨拶します。

いっぱい、聞きたい事はありますがとりあえず夕飯時なのでお食事でもという事になりました。

今日は私も同じテーブルで食べてます。


「殿下、今日は王宮の料理人の料理でなくてもいいのですか?今日はお付きの方は一緒に来なかったのですか?」


子供の特権のように聞いてしまいました。


「うっわ、まて、ミュゼ違うだろ?いや、オーランド殿、そのような事は‥。」


「ユーフリード殿は、わざわざ王宮の料理人を連れて来たのか?国家予算をそのような無駄な物に使われてたと?」


はいそうです、他にも色々、無駄に騎士を連れ回したり無駄に豪華な衣装だったり、早馬も無駄に使うし。


「あの時の私は‥‥。」


「改めていただければ宜しいですよ。いやー、ユーフリード殿を鍛えるのが楽しみになった。まだまだ伸び代があっていいな。なぁ、アレク。」 


「はい、お爺様、殿下は可能性が計り知れません。グングン伸びますよ。」


兄様、お爺様を煽っていますね。殿下、顔が青いですよ。殿下は慌てて言います。


「ミュゼ、手紙にも書いたけど今回は、修行でオーランド殿の元にいるんだ。だから、その、今は王太子の身分を使っうことは禁止、王太子の格好も禁止護衛も禁止。今は、オーランドのただの弟子ってことになっている。


「まだ、弟子とし認めてない。甥っ子に頼まれて預かっているだけだ。ほんの少し前から面倒を見てるが全く何も出来ていない。武術どころか馬にもまともにならんとは王宮の指導者は阿保ばかりなのか?しかしながらユーフリード殿このオーランドがそこそこまではほんの数ヶ月で出来るようにしましょう。」


お爺様の高笑いと一緒に殿下、お父様、兄様が力なく笑っております。《そりゃ、お前の無茶苦茶ハードな訓練だったら間違えなく強くなるわ!その前に死ぬかもな。》と心の声がだだ漏れでいます。


「お爺様、そんなに直ぐに馬術とか剣術って身につくのですか?」


そんなに簡単に身につくなら私もやりたいです!


「あー、ミュゼも習いたいか?ミュゼの場合はまだ小さい分、基礎体力の問題があるからなぁ。無理とは言わんが時間はかかるぞ。ユーフリード殿は、それなりの年齢だ体力もある。意外に飲み込みがはやい。その点はヨハネやアレクに劣らないが‥‥。しかしいままで、何をしてたのか王宮での指導役に聞きたいわ。それとも王宮騎士のレベルが低くなっているのか?」


殿下耳が赤いです。きっと少し褒められたようで嬉しいのでしょう。明日の朝に出発ですのでお食事は早めに切り上げて部屋に戻りました。

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