強化・脱出
「「………」」
………
「引くほど上がってるな」
「うん」
正直言ってそれなりにステータスも上がってるだろうとは思ってた。
以前のステータスは合計で700くらい、スキルも3つだったはず、それが
ステータス
冬木 涼太 男 16歳
Lv.356
HP40564/40564
MP32063/32063
STR 29235
DEX 33258
VIT 29589
AGI 31578
INT 35849
(性格スキル)
・我道
(スキル)
・分解 ・反転 ・未来視
・戦闘術 ・エンチャント
・索敵 ・空間把握
(ギフト)
武器
防具
レベルとステータスが最初の何倍だよ、ちょっとって上がりすぎだろ。
「なあ、楓はどうだった?」
「えっとレベルが380くらいでステータスの平均が35000くらい」
「そうか、やっぱ多少負けてるな」
「前衛がいてくれたら魔法って数を相手にできるから、あっ覚醒『聖化』ってのが追加されてる」
覚醒?そんなスキルまであるのか
「いつ覚醒したんだ?いきなり力が出たりしたのか?」
「え?あの天使戦で途中からしたんだよ?……そういえば目が合わなかったような」
「あっ、すまん。あの時意気消沈してたんだよ」
「意気消沈って何があったのよ……で、そっちの7大罪のスキルは?」
「えっと、多分だが《反転》って奴だな」
『反転』
様々なものの概念やあり方を反転させる。
「あいつから貰った知識から言うとスキルの性質を変えたり敵の攻撃魔法を回復魔法にして回復したりして使ってたらしい」
「……また魔法使い殺しになったね本当に勝てる魔法使いいるのかな?」
「さすがに相性の良い奴には負けたくないな、あとベクトルとかの反転は出来ないっぽいな」
「そこが出来たら勝てる人が居なくなるでしょうが、そうしたらあの人は多分魔王に勝ってる」
「あぁ確かにそうだな。あと忘れないうちにギフトってやつ使っとくか」
ステータスに合わせて強化されるらしいし邪魔にはならないだろ。
「そうだね、うーん魔法杖にするか副装にするか」
俺も剣ならグロニアがあるんだが……
「とりあえず主武器にしておく、装備者に比例して強くなるんだろ?レベルさえ上がれば今の装備より強くなる訳だしな」
「なら私もそうしておこうかな性能を変えたら使い分けも出来るしね」
そう言うと2人でステータス欄のギフトをタップ、すると周囲から魔力が集まりそれぞれの武器、そして装備が構成される。
「はぁ、装備と合わせたデザインになるのか」
「わぁ綺麗!」
装備はどちらも軽量のものを、そして武器は、
俺には赤銅色のグロニアに合う黒剣、楓には金と白で装飾された聖龍を彷彿とさせる杖が現れた。
『黒剣オーキス』
その一太刀は空間をも切り裂く性能すら持ちうる黒色の両刃の剣。
『龍杖サンクタ』
聖なる力を増幅させ闇を払う一撃を放つ聖杖。
「今度は武器までチートかよ」
「私はまだマシでしょ、涼太のは……」
そうなんだよ、もしグロニアと二刀流でもしようもんなら壊れない剣と空間を切り裂く剣とか言うえげつないものになるからなぁ。
「いや、確か楓の覚醒『聖化』とかいう奴も全魔法超強化と聖属性付与だろ?十分凶悪じゃねぇか」
「え、まあ、あはは、ほら私は結局前衛いないとダメだし」
「俺だって遠距離攻撃手段があんまり無いわ」
「と、とりあえずこれからどうするか決めようよ、ほら帰ることは決めてても帰ってからの話はしてなかったし」
それからの話は地上に戻ってからの行動にシフトした。
まず王国に戻るかどうか、そして戻らないなら今後どのように生活していくか、魔王城までどうやって行くか、これからの行動は2人だけで行うのかなどだった。
2人で相談し、王城にいた頃に覚えた地図や社会情勢は全て楓の頭に入っていたから割と具体的な話もできた。(そういえば楓って滅茶苦茶頭が良かったな)
話をしながら計画を立てつつ楓にレベルを抜かれてたのが悔しかったのでちゃっかり99階層でレベル上げもしていると1週間ほどが経った。
その頃には俺は新しいスキルと装備の使い方も覚えレベルも追いつき、楓はグロニアさんの残した魔法体系を極めきっていた。
「じゃあ王城には戻らず帝国とかいうところに行く、仲間は出来たら連れて行く、冒険者になる、と基本的にはこれで良い?」
「それで良いと思う、あとは臨機応変に、あと道中の7大罪は出来るだけ倒して行こう。」
どうやらあいつのしたように7大罪のスキルは継承出来るらしく残すと面倒になるとのことだ。
「分かった、別に魔王を倒してからでも良いけど逃げられると面倒だしね」
「じゃあ行くか、ここにも随分と長いこといた気がする」
「そうだね、やっと帰れるよ」
本当に長かった、俺自身も変わったようなそうでも無いような、ただ1番変わったのは守りたい奴が出来たってことだろうな。
いまだに自分でも信じられないときがある、ただこれからもその決意は変わらないんだろうな。
「よし、「魔法陣起動‼︎」」
そして描かれた魔法陣が転移の魔法を発動させた。
ここまでが序章になりそうです。
※MPの表示位置をHPと横並びにすると途中でずれるので一行ずらしました。




