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学園ランキング  作者: 寿タケ子
12/14

GrandKing ⑧3/3


「くっ・・・・・・!ぐあっ・・・・・・・・・・・・!!くぅ」


レンは光覆われた瞬間、首筋に衝撃を感じた。

その衝撃を形容するならば、熱した物を直接肌に当てられている様な感覚で、それによる痛みに耐えかねたレンから苦悶の声が漏れる。


身体は「金縛」により動かせないから抵抗する事すら出来ない。しかし、首筋の痛みは数秒で薄まり、身の回りを覆っていた。「光」が解かれた。



「なっ・・・何を・・・つっ・・・・・・」


レンは衝撃が走った右首筋を触った。触ると首筋からは火傷の後のようなヒリつくを痛みを感じ、触れた手にはは熱いものを触った時の感覚があった。



「それは【魔縛紋】だよ」


「まばくもん・・・・・・?」


「あぁ、お前に三つ、魔縛を付与した」


【魔縛】とは禁忌魔法の一種で対象者に縛りを与え、その代償として、対象者に魔法ポーナスを付与する魔法である。


男は左手の指を三つ立てて、一本ずつ折り曲げて行く。


「一つ、学園ランキング種目への棄権(リタイア)を禁ず。


二つ、学園ランキング種目において、一切の加減を禁ず。


三つ、この魔縛の事を他言する行為を禁ず」


「破ったら、どうなるんだ?」


「魔縛のペナルティについては学校で習っているだろー?それに、縛りが複雑な要項であればある程、【ペナルティー】の【棘】は増幅するって事もな」


「じゃ・・・試してみる」


「おいおい、マジかよ・・・」

「いやーいくらレンさんとはいえ、やめといた方が・・・」


動揺する2人を他所に、レンは空中を指でタップし

浮遊型透過フォンの画面を出現させた。


「学園ランキングの特設ページを開いて出場者ページ・・・」


「えぇ・・・本当にやるつもりなんすかー?」


透過フォンの画面にレンの参加番号とエントリー中の文字があり、その下に各評価項目名がある。


そして、その各評価項目名の横には【リタイア】と書かれたアイコンが表示されている。


レンは【仮想戦前記】という項目の横にあるボタンに触れた。


「ぐっ・・・・・・!?があ"あ"あ"あ"あ"あ"ああ"あ"あ"あ"!!!!」


ボタンアイコンに触れたその瞬間、レンの身体中を駆け巡る様に、鋭利な針を突き立てられた様な痛みが襲った。


「ほら、言わんこっちゃな〜い」

シートが呆れ気味に呟く。


その痛みは到底、少年が耐えられるものでは無い。

しかし、レンは学園ランキングで身体強度は多少鍛えられている。


「【いいえ】を押せば、ペナルティは解除されるぞ」


「ぐっ・・・・・・う"ぅ"・・・・・・!む"む"む"っ・・・・・・・・・!!!」


提案を無視し、耐えるレンであったが身体を駆け巡る【痛み】は最初からピークではなく、時間が経つ事に増して行っている事を苦悶の表情を浮かべ、汗を流しながら、レンは痛感している。


そして遂にその【痛み】はレンの痛覚キャパシティを超えた。それは、持って40秒の事だった。


レンは押し渋っていた。【いいえ】のアイコンを震える指で押した。


その刹那、全身を走り回ってた激痛が嘘のように消え去る。

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・・」


「ヒュー!40秒も耐えるなんて!さすが、轟家の超新星と謳われるだけあるっすねー」


「あぁ、その力は是非とも次の【種目】で活かして欲しいもんだぜ」


「アンタ・・・・・・・・・悪魔だよ・・・・・・・・・」


「悪ぃな、息子よ〜俺も【国の頭】を背負ってるんでねっ。じゃっ。」


男はそう言い残すと、軽く片手を上げると、背後に虚空の穴が現れ、その中へと男は去って行った。

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