GrandKing⑧2/3
「なんで・・・アンタがここに・・・?」
電流が身体中を駆け巡る様な衝撃により地面に膝を付き項垂れているレンの目の前に何者かが現れた。
その人物はレンからすればこの場所にいる事がありえない人間だった。
「よっ!未来の大統領!」
レンの目の前に現れた何者かが倒れてるレンに向かってまるで親しい仲の様に軽く彼に向かって声を掛ける。
「いつから"ここに"来たんだ?今は旧アメリカエリアで仕事してるんじゃないのか・・・?」
「あぁ、つい今まで旧アメリカにいたぜ?30秒前までな」
「30秒前・・・?」
「ありえないと?確かに私はワープ魔法を持ってないし、皇崎のワープスポットは第5学舎にある、普通に考えれば旧アメリカエリアでから皇崎学園内にワープして更にワープバスでこのダンジョン洞Dエリア入口までワープする必要があるって言うんだろう?」
「だからなん・・・・・ッ・・・・・・シート・・・君か?」
「申し訳ないっすね、僕は主の『命』でレンさんの陣員として配属されたんす」
「今、俺に掛けてる『魔法』の"発動”をきっかけとして、この男をアメリカエリアから直でワープさせたんだな?」
「わーお、マジっすか・・・この情報量だけでそこまで・・・」
「流石、俺の息子であり、ランクSの潜在魔素を内包しているだけあって恐ろしく勘が鋭いな、レンよ。そうだ、更に正しく言うなら、彼がお前に対して『魔法封じ』の拘束系魔法を行使した瞬間に俺を直ぐ近くまでワープさせるという『魔法誓約』を交わしたんだ、この魔法アイテムを使ってな」
レンを息子と呼んだ男は左手に嵌めている指輪をレンに見せて、それを指差した。
「そして、今からお前にはこっちの『指輪』を使った特殊魔法を掛ける」
男は左手の人差し指の指輪を指している右手を左手薬指まで移動させる、指した左手薬指にも指輪が嵌められていた。
「この指輪はな、内容が複雑な魔法を行使する際に介すると、行使している魔法の精度が高くなるんだ。言わば補強アイテムだな」
「どうして、シートを俺に付けたんだ?」
「あぁ、シートを送る以前から何人か監視員を近くに配属していてな、ソイツらからこう俺に連絡があった。前【学園ランキング】が終わり数ヶ月間、お前の【学園ランキング】への"積極性”が、確実に弱まっていると、けどこれだけなら問題はない、一度、王位を手にすれば、驕りは生まれる、問題に成りうるのは―――――」
男は左手を片膝を地面に着きながら睨み上げる状態で居るレンの頭上を翳す様に出して続ける。
「―――驕りではなく、そもそも王に成り続ける事を放棄しようとしているパターンだ。それは、この轟家に俺と同じく【才能】を持って生まれた以上許されない事だ。そういう訳で、今からレンに『学園ランキングにおいて自ら勝利を放棄しようとした場合、本人の身体とその者が親しく思う者にペナルティを与える』という条件に変化させた魔縛を掛ける、」
男が言い終わった直後彼の手から白い光のオーラが放出され、レンの身体を覆った。




