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10ー9 竜害

 10ー9 竜害


 夕食後、あたしは、部屋に戻っていた。

 美味しいご飯でお腹が満腹で眠い。

 少し、ベッドに横になっているとなんだか外が騒がしい?

 メイアが部屋の外に出て廊下を通りがかった侍従たちを呼び止めて聞いたところでは、近くの山に竜が出たとか。

 「この辺りは、竜が出て暴れることがよくあるそうです」

 メイアがあたしに話したところによると、東では竜が暴れることを竜害といって恐れられているらしい。

 確かに、エドワードさんとの出会いも黒竜であるエドワードさんをクリスティア様が討伐にきたとか言ってたし。

 ともかく、メイアが侍従たちから聞いたことによるとこれからエドワードさんとクリスティア様が竜を討伐するのだとか。

 あたしは、窓を開けると東の空を見上げた。

 そこには、遠くてもわかるぐらい巨大な翼竜が群れをなして飛んできている?

 これって、ヤバイんじゃ?

 あたしたちが見守っていると空にふよふよと飛行する2つの影が見えた。

 それは、ジャージ姿のクリスティア様とそれに従うエドワードさんだった。

 「すごい!空を飛んでる!」

 あたしが感動しているとメイアが小声で告げた。

 「きます!」

 翼竜たちが口を開いて火球を吐き出すのが見えた。

 赤い光がクリスティア様とエドワードさんに襲いかかる。

 激しい爆発が起きて!

 もうもうと立ち込める煙を風が渦を巻いて吹き飛ばしたかと思うとクリスティア様を抱き寄せたエドワードさんが余裕な様子で空に浮かんでいる。

 と。

 次の瞬間。

 エドワードさんたちの周囲に銀色の魔方陣がいくつも展開されていったかと思うとそこから銀色に輝く氷の槍が放たれて!

 次々と翼竜たちは、氷の槍で撃ち落とされていく。

 勝負は、あっという間に決着した。

 それが銀色の光に包まれて。

 うっすらと虹色に輝くオーロラが見える。

 その光の中に浮遊しているクリスティア様とエドワードさんは、まるで物語の中の姫君とその守護者という感じだ。

 「すごい・・!」

 あたしは、その静寂の中で起こった戦いに見惚れていた。

 しばらくして空がもとの通りに暗くなる。

 「そろそろお休みにならないと」

 メイアがあたしに告げる。

 「明日は、養父母様たちとの契約の儀式があることですし」

 あたしは、なんだか名残惜しい気持ちで窓を閉める。

 叔父さんもすごいけど、エドワードさんたちもすごい!

 あたしは、ベッドの中に入っても少しの間、興奮して眠れなかった。

 あたしの回りには、すごい人がいっぱいいる。

 叔父さん、『西の魔女』、それにメイア。

 他にもいっぱいの人たちにあたしは守られている。

 どうすればこの人たちに報うことができるのだろうか?

 あたしは、考えながら眠りについた。

 みんなが幸せになるためにあたしに何ができるのだろうか?

 その夜、あたしが見た夢は、幻獣たちとドラゴンが乱闘するという奇妙な夢だった。

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