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真実と邂逅
異世界、それはそう、異なる世界。
今この世界、それと違う世界。
しかし、そう言われても理解が追い付かないものだ。
そもそも今いる世界と別の世界が存在するのかどうか、そういった疑問のほうが先に出そうだ。
しかし、ここは受け止めよう。
「……そうなんだ。」
鼓動が早い。
緊張ではない……、何か、この世界で知ってはいけないことを知ったような、そんな気がするのだ。
「案外すんなり受け入れるよね……、朧月さんって。」
「そうかしら?」
すごい、頭痛がする。
「ごめんなさい、ちょっと頭が痛くて。」
「ああ、それじゃあ……、エルホ・ラング。」
痛みが消えていく。
「……。」
「実は、俺もそうだったんだ。」
「え?」
「自分のいる世界とは別のものがあると知ったとき、頭痛がしたんだ。」
「……。」
知られていないだけで、知識そのものに力が宿っているのだろうか。
「それで、気になることを聞いてもいいかしら。」
「何なりと。」
「転校してきてすぐくらいのころ、部活動紹介で私と一緒に学校を回ったでしょ?」
「ああ、あの時のことか。それなら、ご明察の通り。」
「あなたは、不思議な力を使うのね。」
微笑みながら、私は『これまで』を彼に話した。




