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日の出と共に
私が話した「これまで」を踏まえての、彼の回答はこうだった。
「転校してきてすぐに、私と一緒に部活動を見て回ったよね……、あの時もやっぱり……。」
歯切れの悪い私を見かねたのか、彼、霧崎 界 は質問に先回りして答えた。
「そう、あれも俺のしたこと……、どうってことないよ。」
「おまじないも。」
「ああ、朧月さん、体調が悪そうだったから。」
「霧崎君、一言いいかな。」
改まって言葉を口にするのは苦手だ。
相手の視線が私に刺さるから。
まして彼の瞳は紅に染まっているのだ。
「……どうぞ。」
「ありがとう。……それだけ。」
彼の話は非科学的かもしれない。
私に嘘を吐いているのかもしれない。
だけれど、私を守ってくれた……、それだけは真実ではないだろうか。
彼は、そう、とだけ言って話を切り上げた。
曰く、運動部がそろそろ来るというのだ。
「そんなこと、どうして知っているの。」
霧崎君は部活には入っていなかったはずだ。
「朧月さん、ここで以前あったときのことを覚えていないのかい?」
そうだ、彼は……。
「やはり、あなたは時間を操れるのね。」
日の出と共に、私たちは学校を出た。




