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十六夜、思考の海に没する
混濁した思考が押し寄せる。
意思の洪水のように。
私にはとある癖があった。
そう、眠る前に一日のことを反芻する癖だ。
私らしい……、のだろうか。
今日一日の記憶……。
楽しかった。
友達と行くのは初めて。
明日やるべきこと……。
明後日も会える。
ある意味であっという間だった。
異変もあった。
そう、霧崎君。
謎が謎を呼ぶ。
眠る前だからか、支離滅裂な思考だなぁ。
自分でもわかるよ。
浮かれていることくらい。
「芹那さん……。」
暗い部屋でぽつりとつぶやく。
言葉は響かなかった。
楽しかったなぁ……。
今日一日の余韻に浸る。
そう、これでいいではないか。
不思議なことが起こり、違和感を感じる。
けれど、私は友達と……、芹那さんとお祭りに行った事実を得た。
それでいいじゃん。
……ただ、こういう風に考えているといつも……、そう、昔から夢を見るのだ。
恐らく……、今日も夢を見るのだろう。
異質さと喜びの思い出を。




