↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万色無双の役立たず  作者: 士口 十介
冒険編
35/48

事故と分析

体中が痛い。

何が起きたのだろうか?

ちょっと思い出してみよう。


あの時、完成したエンジンを動かしていた。

うまく起動したのでエンジンを組み込む車を考えていたら、轟音と共に白く光って・・・


爆発した?


何で?


自慢じゃないが、設計図通りで寸分の狂いもない。

部材の強度も十分あるはずだし、材質も鉄、それも鋳鉄で問題はない。


痛いながらも起き上がろうとすると、フレデリカが見えた。

ベッドの脇に頭を乗せて寝ている様だ。


“ぐぅうう”とお腹が鳴る。


無性に腹が減っている。

実験をしていたとはいえ、それなりに食べていたはずなのだが??


と色々考えていると、


「ん、んん・・・」


フレデリカが起きた。


「やあ、フレデリカ。おはよう。」


「・・・・・」

「・・・ヴィン」


「ヴィンの馬鹿ッ!」

いきなり怒られた。


「なんで、あんな危ないことをしていたのよ!」


・・・小一時間経過・・・


どうやら、爆発事故から三日ほどたっていたらしい。

お腹がすくはずだ。


「お、ヴィン。気が付いたか。」


騒ぎを聞きつけて親父が入って来た。

いや

聞きつけたふりをした?


「フレデリカちゃん付きっきりで回復呪文を唱えていたのよ。」

と母上。

「そろそろ話も落ち着いてきたからやって来たわけなのよ。」

と婆ちゃん。

「ま、次はわしら番じゃな。」

と爺ちゃんはそう宣った。


あー、やっぱり。


更に小一時間・・・・。


最後に

「ヴィンよ。お前の描いた図面は見せてもらった。

確かに素晴らしい出来であった。

じゃが、お前はあれがどういう仕組みで、何故動くのかを学んだのかの?」

と爺ちゃんが諭した。




俺が持つスキル“ライブラリー”は今まで読んだ書物などの記録物の内容を記録しておける。

記録自体に制限はない。


“理解していなくても、記録物と認識した物は記録しておける”のだ。

たとえそれが意味の無い文字列でも。


記録された内容に何らかの不備があっても、それを検証する能力がなければ誤りを知ることは出来ない。


そして、“前世の記憶”。


これは正しくは“前世の記録”と言うべきものである。


“生まれる前はこんなこと行った人物だった。”と言う記録でしかない。


当然、記録でしかないのだから、記憶と結びつく経験はない。


俺は前世の記録から過去にそれを行った経験があると勘違いして行動し失敗した。


物を作るという事に必要な経験を持っていなかったための必然と言えた。



それを踏まえたうえで考える。


エンジン製作に使った設計図は比較的簡単なもので、大爆発を起こし死にかけるようなものでは無い。

(死にかけたことを聞いた時にはレベルを上げていたことに感謝をした)

そもそも爆発するなら、内部に圧力が溜まらなければならず、動かない。

直前まで動いていたという事は別の要因があるという事である。


その要因は何か?


それを解決するカギは、他の転生者からこの世界に持ち込まれた物にあるのかもしれない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。