第7話 学園潜入 その4
「君、危険だから下がりなさい」
機動隊員の一人が私を制止しようとしたが、私は世界最速のバイク・フェアリーを急発進させ、
グオオオオーン。
そのまま警察署の壁に激突させた。
バゴォーン!
壁を突き破り、警察署の中に突入した、直後、
ババババーン、ババババーン。ババババーン。
私に向け、自動小銃を一斉射撃する生徒たち。男子も女子も皆、制服姿だ。
しかし、少女機械戦士である私の身体は、
カン、カンカン、カンカン、カーン。
と、弾丸を跳ね返す。
そして、私はフェアリーの前方に装備している、衝撃マシンガンを発射した。
ガガガガガアーン、ガガガガガアーン。
この衝撃マシンガンは、衝撃波で人間を気絶させる一種の麻酔銃のようなものだ。
「うあっ」
「あがっ」
「おあっ」
短く呻きなが、銃を持った生徒たちは気絶し、バタバタと倒れる。その時、
ガシャーン。
エレベーターの扉が開いて、
「さすがだな、カオリちゃん」
川崎彗星が登場した。
「君は俺の同志になれ」
そう言った川崎君は一歩、二歩と、私に近づきながら、
「俺は怪人ヒョウヘンダーだ」
と、豹の姿の怪人へと変身する。
「あなたも極悪秘密結社の怪人だったのね」
「そして君は、絶命不倒の少女機械戦士か」
「なぜ、無関係な生徒たちを洗脳したの?」
この私の問いに、ヒョウヘンダーと化した川崎君は、こう答えた。
「奴らは非合法と知りながら、興味本位で薬物に手を出した馬鹿どもだ。その、馬鹿を洗脳して戦士にしてやったのさ」
そして、さらに言葉を続けた。
「今の、人間社会は腐りきっている。君は、我々、極悪秘密結社の一員となって、この腐敗した人間社会を破壊するのだ」
私はフェアリーから下りて、ヒョウヘンダーと化した川崎君と真正面から対峙する。
「あなたたち極悪秘密結社の目的は、何なの?」
「古い体制を破壊して新しい社会を創ることだ」
「その目的ためには、罪もない人々を殺すの?」
「現代人は誰もが罪人だ。その罪に裁きを下す」
「その極悪秘密結社の考えは、間違っているわ」
「いや、間違っているのは今の社会の方だろう」
私と川崎君の二人の意見は、交わることない平行線だった。




