第5話 学園潜入 その2
その日、昼休みに、不良少女の夏子が、私の耳元で小声で言った。
「実は、この学園に非合法薬物の売人がいるという噂があってね」
夏子の話によると、その売人は放課後、体育館の裏で、非合法薬物を生徒に売っているらしい。私は、これは極悪秘密結社の怪人が絡んでいるに違いないと睨んだ。
そして放課後。夏子と二人で体育館の裏へ行ってみると、
「ふっ、ふっ、ふっ」
と、薄気味悪い笑みを浮かべる、一人の痩せた陰キャの男子生徒がいた。。
「あんたが、非合法薬物の売人?」
私が問うと、奴は、いきなり拳銃を出して、
バァーン。
私の胸を狙い発砲した。
カキーン。
しかし、少女機械戦士の私は弾丸を跳ね返す。
「やはり、お前は人間じゃないな」
と、言ったのは私の後にいた夏子だ。私が慌て、ふりかえると、
「私は、怪人ナツコーラだ」
そう言った瞬間に、夏子は甲羅を背負った亀の怪人に変身した。
「まさか」
戸惑う私を見て、拳銃片手の陰キャ男子生徒は、ニヤリと笑い、
「僕は怪人テッポーウオーさ」
と、魚の顔をした不気味な怪人に変身する。そして腰をカクカクと動かしながら、
「可愛い顔に、俺の液体をかけてやる」
ドピューッ。
と、テッポーウオーは口から液体を発射した。
「ぐあっ、汚い」
顔面に粘ついた液体をかけられた私は、
ドカンッ!
背後から、ナツコーラの重い蹴りを喰らう。
「うあっ」
バランスを崩して、地面に倒れる私。
「死ねや、コラ!」
ナツコーラが吐き捨てながら、テッポーウオーと二人ががりで、
ドガッ、バズッ、ドガッ、ドガン。
セイラー服姿の私を、蹴り回した。
「あが、ゔぐっ」
二対一。絶体絶命のピンチに陥った私だが、なんとか立ち上がり、
「庵納カオリは、絶対不倒の少女機械戦士だ」
先ずはテッポーウオーを狙って、
「アクトレス・キック!」
跳び回し蹴りを炸裂させる。
バチッゴーン!
この一撃で、テッポーウオーは、
バゴオォォーン。
壮絶に爆死する。間髪入れずに、私は、
「ロストワンズ・エルボー!」
ナツコーラの顔面に回転肘打ちを叩き込んだ。
バドゴオォォーン!
この一撃でナツコーラは大爆発する。




