第3話 美しき女性怪人オニヅーカン 月光より
この夜、月明かりに照らされる住宅街の路地裏で、私は一人の怪人を捕らえた。
「もう逃げられないぞ、怪人」
その怪人は、オニヤンマの姿をしているが、美しい顔を持つ女性怪人オニヅーカンだ。
「私たち怪人こそ、神の子だ!」
そのオニヅーカンの言葉を無視して、私はオニヅーカンの羽をビリビリに引き裂く。そして最後に、
「アクトレス・キック!」
必殺技の跳び回し蹴りで、オニヅーカンを爆死させて葬った。
オニヅーカンは美しい顔で男性を誘惑しては食い殺す、食人怪人である。多くの男性がオニヅーカンに捕食されていた。
しかし人を殺すのは怪人だけではない。世界では戦争や殺人で、数多くの人が殺し合っている。
私は月光の下で、一人、考えた。
「私は絶命不倒の少女機械戦士。この腐敗した世界に堕とされた」
そんな場所で、どうやって生きろというの?
「こんなモノのために生まれたんじゃない」
突風に吹かれる戦い、倒れそうになるのを、
「この機械が、許さない」
心を明け渡したままで、明日の感覚だけが散らばって、
「私は、まだ上手に、語れずに」
私は絶対不倒の少女機械戦士。この腐敗した社会に生まれた。こんな場所で、どうやって生きろというの?
「そんな人間のために生まれたんじゃない」
理由を、もと喋り続けて、私が殺されるまで、聴かない声ばかり、転がってるけど、
「ここに光も無いのに、いったい何を信じれば?」
私は絶命不倒の少女機械戦士。哀しい爪は背中に傷跡を付けて、
「この世界を掲げることなど出来ない。こんな世界じゃ、どこにも居場所なんてない」
不愉快に醜い怪人とか。次は誰を捜して殺す?
「終わりに何を観るのだろう。明日だけでも、救い出して、私を、業火から」
時間は争いを、加速させて行く。
「私は絶命不倒の少女機械戦士。この腐敗した世界に堕とされた。こんな場所で、どうやって生きろというの?」
こんなモノのために生まれきたんじゃない。
「私は絶対不倒の少女機械戦士。哀しい音は背中に爪痕を付けて、この世界を掲げることなど出来ない。こんな思いじゃ、どこにも居場所なんてない」
こんな場所で、どうやって生きろというの?




