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諸世界の呼び声と最初のポータル

囁きの森の古木が私に囁いた使命が、心に響き渡る。

アリスとフィンと共に木の前に立ち、湖の守護者としての責任の重さをさらに痛感する。だが同時に、新たな力と決意が内から湧き上がる。


「新たな使命?あの木は何を言ったの、リョウ?」

アリスの声は驚きに満ちている。


「湖の均衡は、この世界の他の元素だけに関わるものではないらしい。他の世界も存在し、そこの不均衡が私たちの世界にも影響を及ぼしている。この木は、全ての世界の生命の心臓のようなものだ」


木の幹に輝く印に触れる。

フィンは私の肩で興奮して跳ねる。小さな体が木のエネルギーでさらに明るく輝く。まるでこの新たな使命を待ちきれないようだ。


「でも、どうやって他の世界に行くの?ここにポータルなんてないわ」

アリスの好奇心は尽きない。


木の幹の輝く印が、アリスの質問を聞いたかのようにさらに強く光り始める。

「それぞれの世界の均衡が、異なる扉を開く。そしてその扉が君を呼ぶ」

囁きが心の中で明確になる。


手を印に当てる。湖の精霊との絆、古代の湖の結晶の力、フィンのエネルギーが一つに融合する。

木の内側から強力なエネルギーの波が放たれる。幹に刻まれた扉が形を成し始め、閉じていた線がゆっくりと分かれていく。


内側からは、宇宙空間を思わせる冷たい空気が流れ込む。まるで星間トンネルが開いているようだ。

扉が完全に開く。内部は漆黒の闇だが、その中を遠い星々のような光が渦巻いている。

ここはポータルだ。別世界へ通じるゲート。


「ポータル…信じられない!でもどこへ向かうの?」

アリスの目は驚嘆の輝きを放つ。


「最初の扉は、元素の世界へ通じている。そこの大気と大地の均衡が乱れている。湖の守護者よ、その世界を浄化せよ」

木からの囁きが再び聞こえる。


「準備はいいか、アリス?これはヴェリディアン・レルムだけではなく、全ての世界のための使命だ」

私はアリスに向き直る。彼女の顔には興奮と未知への緊張が入り混じっている。


「準備万端よ、リョウ!何があっても一緒に行くわ」

アリスは頷き、弓をしっかり握る。


フィンは私の肩から飛び降り、ポータルの入口へと進む。小さな体から放たれる紫の光が、暗いポータルの入り口を照らす。


私は深く息を吸い込む。

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