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国王に別れを告げてダンジョンに入り魔王城へ転移で移動する。
「おかえりなさいませ。ご主人様」
元スーガラキ城であるキノさんの城に着くとゴテゴテした装飾の衣装を身に付けたキノさんが俺に跪いてくる。相変らず俺を怯えているようで目を合わせようとしない。
「おお、キノさん久しぶりだね。何か問題はあるかな?」
「いえ、人間どもの代表と思われる勇者を名乗る者が新兵に挑みましたが問題なく処理しました。その後は城へ挑んでくるものは居りません。唯一人間内で揉め事が起きていたようですが人間の中で解決したようで現在は静かなモノです。それにしてもご主人様の存在がいきなり現れたように感じたのですが転移魔法を使えるようになられたのですか? 」
「いや、転移魔法は使えないかな。ただ管理するダンジョンが増えたことでいろいろ権能が追加されたようで管理するダンジョン内ならどこにでも行けるようになったんだ。それで今日はキノさんにお願いがあったんだ」
「何なりとお申し付けください。ご主人様のご期待に沿えるよう尽力いたします」
普通の恰好をしている俺の前に豪華な衣装の魔王然としたキノさんが腰を折り控えている姿は違和感を感じるがあたらめるよう言っても聞かないだろうから受け入れるしかない。
「実はあちこちの大陸にダンジョンを作って行き来しやすくしようと思うんだけど俺が管理しているダンジョンがアンリケとザミーキャに無いからドラゴンを貸して貰って飛んで行こうと思ってるんだ」
「そんな事であれば今すぐにでもご準備いたします」
いうようにすぐドラゴンを準備してくれたので乗せてもらいザミーキャの世界樹を目指すことにした。
あの辺りは殆ど人はいないのでダンジョンにしても問題ないと思い世界樹を中心にしてフィールドタイプのダンジョンにしようと考える。
ドラゴンもかなりの速度で飛んだようであっという間に世界樹の上空に着いた。ドラゴンには帰って貰い翼を生やしたチャミに掴んでもらいゆっくりと世界樹に向けて滑空していく。
世界樹の幹の中ほどに大きめの洞があったのでそこをコアルームにしようと思い異次元庫から大きめの魔石を取り出しダンジョンコアに変えていく。
『ダンジョンコア:レベル5 蓄積ポイント:0 所有者:シリュー』
出来上がったコアは大きい魔石を使った影響かレベルが5もあったがポイントが無かったので出来ることはなかった。
とりあえず洞に設置すると小さい台座のような物が地面からせり上がりコアが回転している。ボスというかガーディアンを呼ぶためにもポイントが必要だと思いコアに向かって魔力を思い切り流し込んでいくとすごい勢いでポイントが増えて行った。
数十万のポイントがたまったので早速召還することにした。コアの位置的に飛行タイプの魔物が良いだろうなと思い鳥をイメージして召喚を行うと体長50cm程度の半透明の鳥が現れた。
"『NO NAME:エレメンタルバード
HP 432、MP 985、攻撃 138、防御 249、敏捷 1384、魔力 3358、知力 2649、運 220
スキル:U精霊使役A S制空P U嵐撃A S重水A S炎滅A S岩剣A
ドロップ:精霊石3 空2 妖精卵3 ポーション2
ダンジョンガーディアン 』"
能力を確認するとかなりの強さだった。名前が無かったので呼びにくいと思い少し考えエレピーにした。
「よし、お前は今日からエレピーだ。あのダンジョンコアを守るんだぞ。もしお前より強い奴が来たら困るから不壊を付与しておくからな」
エレピーの言葉は理解できなかったが納得しているような感情を感じれた。ダンジョンコアの様子を見ているとジワジワとポイントが貯まっており元々住んでいた魔物などから魔力を吸収してポイントにしているようだった。追加の魔物は出さずにエレピーに任せることにして植物の育成を促進するような設定にしておいた。
一度魔王城に戻ろうと思ったが地図を見て大型海獣の通り道がザミーキャの東側にあると分かったのでアンリケまで送ってもらおうと思った。
大型盾に乗り海岸近くまで飛んで行くとそのまま海中に入る。腕輪の効果で問題なく呼吸も出来ていたので指輪に魔力を込めながら近くにいる海獣を呼び出す。
目の前に海獣が現れたのでアンリケに行きたいと願うと背中に乗るよう言われた気がしたので乗るとゆっくり移動を開始した。
海獣たちの通り道ではないせいか色んな魚などが泳いでいて綺麗だった。
ある程度の深さのところまで送ってもらいそれ以上は難しかったので飛んで行くことにした。
飛んで行きながらどこにダンジョンを作ろうかと考えた。
城の近くの火山が一番いいかなと思ったが城の近くでもし問題が起きたら大変だと思い止めた。
(そういえばアンコの卵を見つけたハギャシの近くの鉱山だったらほとんど奥に行く事は無いから危なくないよな)
早速坑道に入って行くと鉱石を掘っている男たちを見かけた。特に俺達を気にする様子はなかったのでそのまま奥へ進んでいくとアンコが卵を見かけた辺りに着いた。
世界樹に作ったコアと同じものを作り設置した。ここでも魔力を注ぎポイントを貯めて今度はゴーレムのような魔物をイメージして呼び出すと真っ黒のゴツゴツした板のような物が出て来た。
確認するとアダマントウォールという魔物でアダマンタイトのボディーで普通に攻撃しても傷一つ付かないようだった。
コアの周りにはアダヘイの呼び出したロックウォールという魔物で取り囲んで見えないようにしてアダヘイは部屋の入り口に陣取って部屋に入れないようにしておいた。
ダンジョンの設定としては採掘できる鉱石の質を上げるようにしてそのまま放置した。
坑道以外の入り口を確保するため階段を作って入り口にもロックウォールを設置して俺以外が入れないようにしておく。




