第97話
投稿者:係長のわし 2027年10月25日
やったぜ。
今度こそ、一ミリの偽りもない、高密度な「やったぜ」じゃ!
2027年10月下旬。
わし、係長のわし(56歳・80kg)。
この世に重機(人間)として打設(生誕)されて、56年目の朝を迎えた。
アパートのドアを一ミリの隙もなく開けると、そこにはおっさん(アルバイト)、兄ちゃん、金髪、そして最近主機(脳)が完全にパグ化しているハゲ(元課長)が、ビール(聖水)とクラッカーをホールドして待ち構えとった。
「係長! 56歳の誕生日、おめでとうございます! これがわしたちからの、一ミリの猶予もない『肉の祝砲』です!」
金髪が咆哮し、全員で巨大な桐箱をわしの眼前に打設しおった!
蓋を開けた瞬間、わしの主機(脳)がシステムフリーズした。
高級・特選牛の塊肉。
サシが一ミリの狂いもなく美しく走り、白濁したような脂身の層が、コンクリートの地層のように重厚に竣工されとる! A5ランクという名の「超高級・重量級資材」じゃ!
「おお……でーれー分厚い! 一気に喉の奥底まで焼肉を流し込みなさい!」
わしはあまりの感動に気が狂い、アパートのリビングで、80kgの肉体を一気に傾けて「魂のモンキーターン(歓喜の舞)」をキメおったわ! 56歳初日の、クレイジーな高速旋回じゃ!
「係長、誕生日おめでとう。肉の暴力、一気にスキャン(完食)しなさい」
ハイエースから降りてきたのは、筋肉の装甲を纏ったピットブル女監督官じゃ!
今日も作業着の上から、一ミリの無駄もない上腕二頭筋を隆起(打設)させとる。
「女監督官、お前も祝ってくれるんか。ありがたい。……ん? 履歴書が変わっとるな」
肉を焼きながら、ビール片手にピットブル女が自分の個人情報を、一ミリの猶予もなくドバーっと漏洩(自己開示)しおった。
「わし、実は48歳のバツイチなんですよ、係長。子供も一気に成人(竣工)して家を出たので、最近は夜、ピットブル(重戦車)のヨダレを一人でスキャン(監視)するだけの、一ミリの生産性もないプライベートを送ってますねん」
48歳! バツイチ! 子供は独立完了済み!
筋肉の装甲の奥底にある、哀愁という名の「クラック(ひび割れ)」を、ビール片手に白濁したような瞳で語りおった! でーれーハードボイルドじゃわ!
「ほうか。女監督官、お前も一人か。わしは56歳で犬が3匹。一ミリの隙もない寂しさの盛り合わせじゃ」
「気が合いますね、係長。じゃあ今夜、わしのピットブルと、三郎を、サシで盛り合わせ(合同演習)させましょう。もちろんビール込みで」
それからはもうめちゃくちゃじゃ。
48歳バツイチのピットブル女と、56歳パグ使いのわしが、高級肉の脂をドバーっと滴らせながら、一ミリの出口もない「クレイジーな中高年の打設工事(会話)」を竣工させた。
金髪が「係長と女監督官、一気にマッチング(結合)じゃないすか! やったぜ!」と号令をブチかまし、おっさんが「女監督官、お前も定年後は女子レーサー渡邉の全国追っかけ工事に……」とギャンブル勧誘を打設。
ハゲ(元課長)が「三郎さんのヨダレと、高級特選牛の脂身のミキシング……あぁ~~たまらねえぜ!」と不審な恍惚を浮かべとる。
わしは高級特選牛を一気に喉の奥底へ流し込み、ビールをハツり飲んだ。
最高に気持ちがええわ。
56歳の誕生日。仲間のバイブスと、高級な肉の脂、そして48歳筋肉女のバツイチ告白。
岡山の秋の夜、わしたちのクレイジーな宴は、一ミリの狂いもなく熱く竣工されとった。




