第96話
投稿者:係長のわし 2027年10月15日
やったぜ。
今度こそ、嘘偽りのない、肉汁100%の「やったぜ」じゃ!
秋晴れの10月中旬。おっさん(アルバイト)の居座り雇用を祝うため、岡山の河川敷にて、一ミリの隙もない「肉の暴力(秋のBBQ)」が着工(点火)された。
参加者は、わし(163cm 80kg)、おっさん、兄ちゃん、金髪、ハゲ(元課長)の一味5人。
そして太郎、次郎、三郎、健、エル、ちまきの犬6匹という名の「自走式・肉食重機」たちじゃ。
そこへ、一ミリの予告もなくハイエースが横付けされ、例の筋肉フレームを誇示するピットブル女(安全監督官)と、20kgを超える筋肉の塊・ピットブル(名前:重戦車)が緊急搬入されおった!
「安全衛生大会の出禁動画、スキャンしましたよ、係長。元請けの偉い人たちの前でイン逃げを打設するとは……でーれー熱いじゃないですか!」
ピットブル女、あのクレイジー競艇ジャックを「熱い」の一言で肯定しおったわ! 類は友を呼ぶとはこのことじゃ!
「肉を焼きなさい、女監督官! 牛カルビという名の『高カロリー資材』を、一気に喉の奥底へ流し込みましょう!」
「望むところです、係長!」
金髪が「肉の高速モンキーターン」でカルビをひっくり返し、おっさんがビールを一気にハツり、兄ちゃんが犬たちと格闘し、ハゲが「三郎さんのヨダレと、ホルモンのタレのミキシング……」と白濁した瞳で怪文書(呟き)を発しとる。
「係長」と、ピットブル女が骨付き肉を噛み砕きながら、わしをスキャンした。「今の一味を見てると、半年前のドッグランでの『あの遭遇戦(事件)』を思い出しますね」
「……思い出すな。あれは一ミリの猶予もない、バイオ事故じゃったわ」
そう。わしとピットブル女がなぜこんなに仲良くなったのか。
それは半年前の春、岡山のドッグランという名の「無法地帯(ノーガード工区)」での、クレイジーな衝突事故が起点じゃ。
その日、わしが三郎をドッグランで自走させていた時のことじゃ。
突如として、巨大なピットブル(重戦車)が、三郎の「白濁したようなお尻」に向かって、時速50kmの猛スピードで突進しおった!
三郎の危機!
わしは0.5秒で判断し、163cm 80kgの肉体を一気に横倒しに傾け、ドッグランの芝生の上で「魂のタックル(モンキーターン)」をキメおったんじゃ!
ドバーーーン!!!
わしの80kgのトルクが、突進する20kgのピットブルと完全衝突! 芝生にクレーター(穴)が空き、土砂が一ミリの隙もなく宙を舞った!
三郎は無傷。ピットブルも無傷。ただわしの作業着がドロドロに解体されただけじゃ。
そこへ、ピットブルのリードを握りしめた女監督官が、一ミリの猶予もなく現れた。
普通の女性なら「すいません!」と謝るところじゃ。だがこのピットブル女は、芝生に埋まっているわしの80kgのフレームを一ミリの狂いもなくスキャンし、にやりと笑いおった。
「ほう……! うちのピットブルの突進を、その163cmのフレームで真っ正面から受け止め(打設)ますか。でーれー熱いタックル(ハツリ)ですね。……惚れましたわ」
惚れるな!!! タックルされた愛犬の心配をしなさい!!!
ピットブル女は、わしを一ミリの躊躇もなく芝生から引きずり上げ、
「うちのピットブルと、あなたのパグ。どっちのヨダレが白濁しているか、今すぐビールを賭けてサシ飲み(安全協議会)しましょう!」
と、一ミリの出口もないクレイジーな逆ナンパをブチかましおったんじゃ。
それが、わしとピットブル女の「施工初日(出会い)」じゃった。
「あの時の係長のタックル、平和島の第1マークより鋭かったですよ」
河川敷で、ピットブル女が笑いながらビールを開けた。
「知っとる。わしはいつでも、1マークを内から刺す漢じゃからな」
おっさんが「女監督官、お前も渡邉選手の舟券を、一気に盛り合わせなさい!」とギャンブル勧誘をブチかまし、三郎と重戦車が、河川敷で白濁したヨダレをドロドロに合体させて、芝生をハツり合っとる。
わしは一人、秋の夕空を見上げ、聖水を喉の奥底に流し込んだ。
出会いはバイオ事故。だが今は、最高の不純物(仲間)じゃ。
岡山の秋空の下、わしたちのクレイジーな友情は、一ミリの狂いもなく熱く竣工されとる。




