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そのお悩み、”恋愛支援部”が解決します  作者: 風野唄


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第122話 妹の為に作る道

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

日常というのはどこまでが日常でどこまで特別なのか。

それは起こった事象ではなく、感じ方によって変わる。

果たして今日は何か起こるのか。

願わくば、いつもより平和的な日であると良いのだけど。


糸井先輩と七瀬先輩の問題を解決して帰って来た次の日。

俺は午前中をベッドの上で過ごした。

身体がどうしても言う事を聞かないのだ。

気怠さと表現するのが適切かも知れない。


しかし、ずっとベッドにいる訳にも行かないので起き上がり重い腰を上げて移動する。

昼ご飯を食べている梨乃と遭遇したので、軽く挨拶はしておく。


「おはよう。」


「おはようって、お兄ちゃん今はもう十二時だよ。こんにちはの時間だから。」


「業界ではどの時間でもおはようって言うんだよ。」


「お兄ちゃん、業界人じゃないでしょ。」


なんとも鋭いツッコミだ。

久しぶりに戻って来たけど、腕が上がったんじゃないか。


「そういえば長い間一人にさせて悪かったな。」


「本当にそうだよ。ずっと一人で寂しかったんだから。」


「本当、梨乃はお兄ちゃんっ子だな。」


「何?ぶっ飛ばされたいのお兄ちゃん?」


女性だからと言って侮ってはいけないと学んでいる。

梨乃にも秘める力が存在する可能性があるなで、殴られるのは遠慮しておこう。


うーん、しかし迷惑を掛けたのも事実。

何かしらの穴埋めをしてやった方が良いかもな。

梨乃に対する埋め合わせと言えば、ショッピングに付き合う事なんだけど、それをやるのは面倒だ。


なんたって買い物の時間が長いからな。

平気で一つの店に三十分から一時間いる事だってある。

せっかちではないけれど、流石にそんな時間待ってられない。

だから、妹の買い物に付き合うのは本人が言い出した時だけ。


「で、お土産とかは?」


「何も買って来てないっての。遊びに行ったんじゃないんだから。」


「・・・寂しかったな。」


「分かった分かった。何か好きな物買ってやる。」


「ホント!やったー!じゃあ、今すぐ着替えてくるね!」


「えっ、今から行くのかよ。」


「思い立ったが吉日って言うからね!」


結局、この流れになる。

俺としては、欲しい物を言ってくれれば買ってあげるという意味で言ったのに。

ここは大人しく買い物に付き合うしかない。

今更あれは無しでなんて言って落ち込む妹の顔は見たくないからな。


休日とかにも家族サービスしないといけないお父様方の気持ちを少しだけ理解した。

嫌じゃないんだけど、疲れているので複雑な感情だ。


「お兄ちゃんお待たせ!どうかなーこの服。」


「可愛いと思うぞ。」


「思うぞは余計だよ。可愛いで良いの可愛いで。これじゃあ、みんなのこの先が心配だよ。」


みんなって誰だよみんなって。

みんな持ってるよって言う時のみんなか。

それなら実在しない人物だから無駄だ。

後、妹が兄の心配をするなんて百年早い。


「誰かとデートする時の勝負服をわざわざお兄ちゃんに見せたんだから感謝してよね。」


「誰かじゃなくて、翔の為だろ。」


「えっ、な、何言ってるのかなー。そんな訳ないよ。」


妹が嘘を付く時は髪をくるくるする。

こんな分かりやすい癖があるのだから、判断しやすいな。

色々と妹も大変そうなんだ。

三角関係ってが実在するとしたら果たして円満に解決することは出来るのだろうか。

他人事だと思って呑気に考えた。


「ほらほら、今日はお兄ちゃんの為だけに着てるんだからさ。」


「本当調子良い事言うよ。まぁ良いか、行くぞ買い物。」


ようやく準備を済ませて買い物へ。

前回二人で出掛けた時と違うのは人の多さだ。

余りにも人が多すぎる。

夏休みってだけでこれほど人が多くなるのかと驚く。


妹の格好は日差しの強い夏にしては少し暑そうだ。

ハンディファンを持って来ているらしく、ずっと風を当てている。

半袖は着ないのかと言ったら日焼けするかも知れないからだって。

やっぱり女子ってのは大変そうだ。


今日も今日とて買い物と言えばこのショッピングモールだよな。

時間は少しだけ掛かるがほぼ何でも揃う。

妹と来ると一日とか平気でいるので避けたい所だが、今日は諦めた。

何時間でも好きに見てくれって感じだ。


早速、妹が向かったのは靴屋。

メンズモデルの靴も少しは取り扱っているが、大半が可愛らしい女性物だ。

梨乃は普段はスニーカー系を履いているのでこう言うタイプの靴にも興味があるのは驚いた。


「やっぱり男子ってこう言う女子力高めの靴が好きなのかな。」


「人にも合う合わないがあるからな。凛なら似合うけど、華とか翼ならイメージに合わないだろ。」


「それ本人の前で絶対言っちゃダメだよお兄ちゃん。でも、確かに合う合わないはあるよね。私には似合わないかも。」


「試してみれば?」


「いやだってさー。」


何故か渋る妹に履かせてみた。

履いてみたかったのか、目をキラキラとさせているのが分かる。


今はカジュアルめな服を着てるけど、違う種類の服を着てれば全然似合うな。

何で兄妹で顔の造形に違いが生まれるんだ。

目付きとか特に。

本当に兄妹なのか疑いたくなるレベル。


「どうかな。」


「それに似合う服も見つければ完璧だな。」


「じゃあ、お小遣いで買おうかな。」


「貸してみろ。今日は俺が買ってやる。」


妹から無理矢理奪って会計を済ませる。

これをあの男の前で見せるつもりなのは分かっているが、恋愛支援部としても兄としても妹の恋路は応援したい。

それを考えるとこれくらいの出費なんて安いもんだ。


随分と軽くなったな財布。

またバイトとかしないと流石にピンチだ。

でも梨乃の嬉しそうな顔見たら野暮な事は言えないよな。


その後は服も見に行く。

似合いそうな服も見つけたみたいで、それを買ってやった。

俺が財布出す度、本当に大丈夫なのかという視線を送ってくるが大丈夫ではないぞ。

しかし、兄として格好を付けているのだ。

全国の兄は俺を見習った方が良い。


「なんかこんなに買ってもらって悪いよ。」


「それを買ったからには諦めるなよ。」


「え?何か分からないけど、分かった。」


意外にも早く買い物が終わって家に帰りついた。

ソファーに座ってようやく息を付く。


夏休みも中盤だと言うのに今の時点でイベントが沢山あった。

その中で突如現れる何もない日常に幸せを感じるな。

振り返りを程々にして夜ご飯でも作るか。

最近はずっと妹が作っていたし、偶には俺が作るのも悪くない。


「お兄ちゃん見て見て!」


早速俺が買ってあげた服と靴を身に付けて、リビングの方までやって来た。

テンションが上がってくるくると回りながらアピールしてくる。


「それ着たらアイツも絶対褒めてくれるだろうな。」


「もう!お兄ちゃん!でも、・・・ありがとう。」


「あ、お兄ちゃん料理してるの!?私も手伝う!」


久しぶりの兄妹の時間。

こんなに仲良い兄妹は珍しい自覚があるけれど、俺としては仲が良いに越した事はないと思っている。

梨乃とは何年経とうが兄妹という関係は変わらないしな。


料理をしながら、和気藹々と話して過ごす。

普段からこんな仲良い事をしてはいないけれど、偶にはこんな日常とは少し違う特別があっても悪くないな。

ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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