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そのお悩み、”恋愛支援部”が解決します  作者: 風野唄


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第109話 夏祭りは楽しいですか?

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

一本の電話に起こされた。

誰かと思えば翼じゃないか。

まぁ、アイツからの連絡ならロクなことでもないだろうし、一旦着信を切ってメッセージで要件を聞く。

それでも、電話が掛かってくるのでよっぽど急ぎの用事なのかも知れないと思い、諦めて電話に出た。


『もしもし、陽太!大変なんだよ!』


「どうしたんだよ、そんな切羽詰まって。」


『今日が何の日か分かるかい?』


「いや、分からないけど。」


今日は特別な日じゃないはずだ。

祝日だったら流石の俺でも気付いている。

それに何かの記念日を作るような仲でもないし、翼の誕生日はまだ。

本当に思い当たる節がないので、勿体ぶってる翼が少しだけ腹立たしい。


「で、結局なんだよ今日は。」


『しめしめ、その様子だと誰にも誘われてないなー。今日は夏祭りだよ夏祭り!』


よし、そんな事なら電話を切るか。

ふー、結構大事な話だと思って焦った。

大した事じゃなくて良かったぜ。

折角の夏休みだけど、贅沢に二度寝でもしようかな。


プルルルッ


二度目の着信。

行かないって知ってるはずなのに電話するなよ。

このままだと一日中電話が来そうなので諦めて出る。


『なんで切るんだよ!酷いじゃないか!』


「悪いな、まさか夏祭りとは思わなくて。」


『そうかそうか。陽太は僕に誘われた嬉しさのあまり電話を切ってしまったんだね。』


「もう一度電話を切って欲しいなら直接そう言えよ。」


『冗談冗談!色んな人誘ってるから良ければ来て欲しいなー。』


色んな人というのは曖昧な表現だな。

これで全く知らない人とかもいたら気まずくて仕方ない。

多分、翼の事だから配慮してくれているだろうけど心配だな。


「行けたら行く。」


『それ、来ない人のセリフだから。』


確かに半分以上は行く気無かったけど、それは本人に言わないであげろよ。

こっちも配慮して行けたら行くって言ってるんだから。

まぁ、でも折角誘ってもらったのだから諦めて行くべきか。

こういう時こそ交友関係を深めるチャンスだしな。

この行動が後々役に立つかも知れない。


「うーん、分かった分かった。何時集合だ?」


『十七時に集合すれば、結構沢山遊べるかも。』


十七時か。

今から五時間も先だとすると気分が変わってないと良いのだけど。

一度約束した以上は気分が変わっても行かないといけないからな。


とりあえず、それまでゆったりダラダラ過ごすか。


「お兄ちゃーん!」


下の階から俺を呼ぶ声が聞こえる。

妹が俺を呼び付けるのは日常茶飯事なので慣れたけど、せめて用があるなら自分の方から来れないのかと毎度思う。


「何だよ、下から呼び付けて。」


「文句言いながらもちゃんと来てくれるお兄ちゃん好きだよ。」


「いつも調子良い事ばっかり言うから信用ならねぇーよ。」


「妹に向かってそんなこと言ってたら全国の妹キャラ好きに殺されるよ。」


「妹キャラが好きなオタクは二次元の妹が好きなだけであって、三次元は別モンだっての。」


「お兄ちゃんが力説すると寒気して来た。」


呼び出された挙句にこの言われようはなんだ。

いくら妹とは言え、許してやれる限度というものがあるだろ。

次はないと思って欲しい。


「で、何か用事でもあったのか?」


「流石のお兄ちゃんでも知ってると思うけど、今日夏祭りがあるでしょ?」


「あぁ、知ってる。」


知ってるとは言っても電話で知らされたというのが正しい。

翼から電話が掛かって来なければ全く知る由もなかった。

でも、ここで知らなかったと言えば妹が馬鹿にしてくるだろうから敢えて言う必要もない。


「それで何だけど、咲耶から誘われたら行くんだけどお兄ちゃんはどうする?」


「どうするって何がだよ。」


「お兄ちゃんも誰かには誘われたんでしょ?」


やっぱり妹だからなのか俺の交友関係までよく把握している。

去年までは真ぐらいしか友達がおらず、その真もデートがあるので夏祭りは家にいるばかり。

だが、今年は幸運にも恵まれた交友関係によってお誘いがあったと言う訳だ。


この妹の問いには、少しばかりの心配もあると信じたい。


「翼からな。一応、十七時からだけど梨乃は?」


「私も十七時からだ。じゃあ、一緒に家出ようよ。」


「そうだな。場所は変わらないからそうするか。」


それまでの時間は何をしようか迷う。

宿題をすれば良いのだろうけど、何か用事がある日って中々やる気にならないんだよ。

それでも進めないと後に残るだけなので、嫌々机に向かう。


そこから三時間くらいしたところでキリ良く、課題が一つ終了する。

現代文の宿題だったので、読書感想文とプリントと漢字帳。

これを三時間で全て終わらせたのは、まさに神業なのではないだろうか。


プリントは答え写したし、読書感想文はネットにあったのをちょっと変えただけだけど、漢字はマジで利き手が使えなくなる勢いだった。


「さて、そろそろ準備しないとな。」


時間的に準備をしないと間に合わない。

妹にも一応声を掛けよう。

アイツ、リビングで寝てる可能性だってあるから。


下に降りてみるが、妹の姿はどこにも。

自分の部屋かと思ってノックをしてみるが返事がない。

寝てるといけないので、こっそり開くが部屋にもいないようだ。

なら、どこへ行ったのか。


家出?

いや、こんなタイミングでそれはないよな。


玄関が開く音が聞こえる。

どっか外へ出ていただけのようだ。


「おかえ・・・」


「ただいまー!どうお兄ちゃん?可愛いでしょ!」


「こんにちは、陽太さん。」


浴衣に着替えた梨乃と咲耶ちゃんが目の前にいた。

てっきり私服のまま夏祭りへ行くのかと思っていたのだが、格好から入ってくるタイプだったか。


「二人共良く似合ってるぞ。」


「おっ、お兄ちゃんが素直に褒めるのは珍しい。」


「ありがとうございます、陽太さん。これ翔くんも褒めてくれるかなー。」


「えっ、あ、そうだね!絶対褒めてくれるよ!こんな美人二人と夏祭り遊べるんだし!」


ん?今の会話的に三人で夏祭り行くのか?

俺はてっきり女子だけ集まりを想像していたのだけど。

よし、翼と約束した手前申し訳ないが、俺は妹達に付いていく事にしよう。

アイツだけ美味い思いするは許せないからな。


「言っとくけどお兄ちゃん、付いて来ないでね。」


「いやいや、俺は二人の事が心配でだな。」


「だから、翔も呼んでるんでしょうが。」


「そいつも含めて心配なんだよ。」


「そんな事言ってるけど、お兄ちゃんも普段は私達と変わらない状況なんだからね?」


一緒な訳ないだろ。

いつあの男が恋愛に発展させてくるか分からない。

それが大問題なのに、俺と共通点なんぞある訳ないだろうが。


「翼ちゃんに、華さん、凛さん。それに絢音ちゃんだってそうだよ。真偽は別として、側から見たらハーレムでしょ!」


「お、お、お、俺がラブコメの主人公みたいな立場だったとは。でも、確かに挙げられた面子のビジュアルが良いのは否めん。しかし、安心しろ知り合っただけで恋愛に発展するのは二次元の中だけだ!」


「じゃあ、もしも相手がその気だったらどうすんの?」


「バーカ、それこそあり得ない話だっての。」


絶対にな。

もしも、なんて話は考えたって良い事がない。

だから、俺は妹の問いをこれ以上考えるのはやめた。


ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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