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第32章(2) ユーディト

 かさりと、ランタンの灯りに照らし出された手紙が揺れた。




 親愛なる、エリアスお兄様へ――――――


 お手紙ありがとう。


 結婚が嫌なら連れて逃げると言ってくれた、お優しいお兄様。


 私は大丈夫。


 だって、この婚礼は私が望んだの。


 夫になるハインリヒは物静かだけど優しい人よ。


 だから安心して。


 私は、私のやり方で、この間違った世界――――――


 傲慢な王の支配するこんな世界、終わらせてやるわ。


 だから、待ってて。



       あなたのユーディト


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