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魔法少女学園  作者: 弟子
1章
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1章X 『交換』

  5月3日、今日は明後日の遊園地へ行く前座として愛莉とショッピングモールに行く約束をした日だ。集合時間は11:00、遅刻するといけないので10:30からずっと待っているんだけど…


「11:15…もう15分経ってるが…?」


 流石に連絡を1本入れるべきだろうか、いやでも15分くらいの遅れくらいだったら笑って済ませられるレベルだし…そんな重い女みたいなレッテルを貼られたくないし…。


「あっ…」


 束の間愛莉からのLINEが入ってきた。えー、中身は…「5分前に起きた〜。あと30分待って〜」


 …スマホを膝で割りそうになった。30分か、じゃあショッピングモールに入ってもうなにかしていた方が時間は潰せそうだな。久しぶりにゲームセンターにでも行こうか。それとも本屋で気になる漫画の新刊でもあるか見ようかな。

 ふらふらとショッピングモールの中を見ていると、1つ目に止まるものがあった。アクセサリーショップだ。


「年齢的には13歳で中学生にもなるわけだし、少しはこういうおしゃれなグッズを身につけるべきかなぁ…」


 そう思って私は不慣れながらアクセサリーショップに入る。ネックレスにブレスレット、ピアス…は穴開けるのが怖いから嫌だな。でもノンホールピアスなんてものもあるのか。

 んー、何を買おうか、そして私の所持金でも買えそうなもの…。


「あ、これ可愛い」


 私の目に留まったのは、指輪であった。この店、かなり指輪のデザインが良い。中でもとびきり私が気に入ったのはこのリングだ。中央には黄色の宝石がついており、その横には蝶の羽の片割れのような金属の突起があり、見た目も華やかである。


「うぅ、でもこれペアリングかぁ…」


 ペアリングともなると、一人で来ている私には手を出しにくい代物である。私にはそもそもこんなペアリングを渡せるような人間はいないし、愛莉がいるとはいえ、いきなり急にペアリングを渡されたら引かれること間違いなしだろう。


「いやー。でも欲しい。愛莉の誕生日まで保存しておいて、誕生日になったら渡せばいいか。買っちゃお」


 思い立ったが吉日が私の隠れモットーである。欲しくなっちゃったから買う。それだけの事だ。とはいえ、愛莉の誕生日は9月だ。まだまだ先すぎる。それまでお預けにはなるかぁ…。


 こうして私はペアリングを購入して、ちゃっかり可愛めの包装までしてもらった。誕生日プレゼントで〜。って店員さんに言い訳をしながら買ったら有料の可愛いピンクの紙で包んでもらった。良い商売してやがる。


 スマホを見てみると、LINEには「紗夜ちんごめん〜あと1分で着く!」とのメッセージが。

 愛莉ももうすぐ着くようだ。出入口まで迎えに行こう。いや今12:00だけど。30分で着いてないじゃん。


「お待たせ〜待たせちゃってごめんね〜」


「すごい待った。ていうか休日だからって起きるの遅すぎるでしょ。11時起きってどんな生活リズムしてんのさ」


 愛莉がそんな終わったニートみたいな生活してるとは考えられない。夜更かしは体とか肌に悪いんだよ?私はあんまりしないようにしてるのに。


「いやー。昨日は連休万歳ってことで貯めてたドラマを見てたら、気づいたら5時になっちゃってて〜。そこから寝たらしょうがないよね〜」


「マジか。そこまで来たらもう普通は徹夜コースでしょ。よく寝ようと思ったね」


「えー。だって今日は珍しく紗夜っちとデート出来るんだよ〜?万全のコンディションで挑みたいじゃない〜」


「で、で!?〜と!?」


 愛莉はまた何を言い出すかと思ったら。この天然人たらしめ。で、デートっていうのは愛し合っている恋人同士が休日どうしに出かけることを指すのであって。私たちのこれがデートである保証なんてどこにも...。いやでもデートの定義を考えれば…?デートの定義ってなんだ…。


「そうだよ〜。私はデートだと思ってたけど、違うの〜?」


「で、デートだと思ってるなら、遅刻しないでしょ!全く」


「あは〜それもそうだね〜」


 ド正論で言い返してやった。そんなこんなで私は愛莉先導でショッピングモールの服屋に向かっている。私服屋の位置なんて知らないし。あれ?でもこの道って。


「え、愛莉、これ服屋向かってる?」


「なーに言ってんのさ。これはデートだよ!?服を買ったら荷物がいっぱいで遊べなくなるじゃない。だから、服を買う前にいっぱい遊ばなきゃ。というわけで〜」


 目的地に到着した。しかもここは私もよく来る場所だ。近所の小学生で溢れている。もはや1種のお祭り状態だ。


「ゲーセン到着!プリ撮ろ〜」


 よく来る場所だったが目的はいつもと違うようだ。プリ撮るか〜。

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