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1-3

僕と蘭子が通う学校は、私立麒麟学園で僕達は入学ばかりの1年生だ。

今は六月なので、入学してから2ヶ月位になる。


僕は目立たず無難に授業をこなしていたのだが、そんな僕でも佐々木蘭子の名前は知っていた。


昔出会っていたのを思い出した訳では無く、親父の直属の上司の娘で、わりと有名なお嬢様女子中の出身で聡明かつ可憐なイメージで知られていたからだ。



『ときに大悟くん、私高校デビューしようかと思うんだ。』


唐突にどうした。

そして僕っ娘はどこ行った?


『大悟くんには隠してたからカミングアウトしちゃうけど、私ってアニメやゲームが好きなんだ。』


隠れてねぇ!


『何かさ...毎日本当の自分を隠して学校に居るとさ...』



あ~何か解る気がするな、僕だって最初に友達へ趣味を告白するのは気恥ずかしいもんな...


『...違う自分を演じてるとゾクゾクして癖になりそうなのよ!』


うん、とりあえず僕の純粋な同情心を返して貰おうか。


『特に純粋乙女と思ってる男に猫かぶりながら(汚い子豚ちゃん)を連想するのが趣味になりつつあるのよねぇ。』



誰かこいつを何とかして下さい。



「ところで佐々木さんは...」


『蘭子で良いよ、心の中じゃ既に呼び捨てじゃない。』


こいつサトリか!


『顔に出てるのよ。大悟くん嘘つけないタイプでしょ。』


「んじゃ蘭子は、僕を動物に例えるなら何なのかな?

まさか僕まで子豚ちゃんじゃないだろうな。」


『まだ口調が固いなぁ、でもまあいいか。

大悟くんには動物的イメージはしてないよ。

しいて言うならアダ名を付けるとジョンとかパトラッシュかな?』


犬じゃんか!


『中学校の頃、お硬そうな担任の女の先生が男は獣ですって断言してた名残かな?

クラスメイトも男子を怖がってる感じだったよ。

でも!私は男と付き合っていたから問題無し!』


さらりと蘭子の父親さんが泣きそうな事を言うなよ。


『守護星全員落としたもんね。私ってばヤり手だよね!』


うん、オチ解ってた。

ゲームのアンジェリークな。


『そんな私はクラスじゃ男に関する知恵袋で人気者だったわ。』



ダメなクラスだった!



『でもさすがにゲームだけじゃ知識が足りないじゃない?』


そりゃそうだ。


『なので魔法少女アイ惨やスクールデイズやゴアスクリーミングショウ等々...』



待て!それ一見普通のタイトルに聞こえるけどエロゲ―だ。

って言うか女子中学生が遊ぶなよ!


『大悟くん...エロゲはゲームじゃないんだよ!

だってゲームとしてはイマイチ面白くないじゃない?』


僕に同意を求めないでくれよ。

そもそも女の子とする会話じゃないよ!



『あはは、大悟くんって面白いね。

あっ!もうすぐ学校だから少し離れて歩いて。

あと、学校内では話し掛けないでね。』



そう言って蘭子は去って行った。



一人残された校門前で、僕は100%からかわれていると確信した。


今後、蘭子と一緒に住むのは辛そうな気がした。



~第1話 おしまい~

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